JR東日本 中央線「御茶ノ水駅」の大規模な改良工事に着手!
-JR中央線・御茶ノ水駅-
昨日、12年ぶりに開発された新型の国産ロケット「イプシロン」の打ち上げに成功しました。オリンピック招致成功の時もそうでしたが、私は歳のせいか最近は涙腺が緩く、感激してすぐに涙が出てしまいます。この1週間で涙が涸れたかも?(笑)
本題に戻って、JR御茶ノ水駅は、2012年度の乗客数は1日平均100,157人で、中央・総武線(各駅停車)と中央快速線の接続や地下鉄との乗り換えもできる鉄道交通の要衝です。
しかし、駅の北側の「神田川」をはじめ、「聖橋」や「お茶の水橋」、「茗渓通り」に囲まれた狭隘(きょうあい)な位置にあることも影響し、これまでバリアフリー設備が未整備でした。
周辺に大学病院など大規模病院が数多くあり、通院する高齢者らからバリアフリー化の要望が寄せられてきました。また駅周辺に再開発ビルが次々完成し、ビジネス客の増加も顕著です。
本格的な工事に先立ち、JR東日本は2010年度から建物撤去などの準備工事を開始、今年度は作業ヤードを確保すべく、神田川に仮設桟橋を設置する工事を行っていました。
仮設桟橋から施工を進める工事計画がまとまり、2013年秋から本格的な改良工事に着手することになりました。
JR東日本・プレスリリース(PDF:2013/09/03)
JR中央線御茶ノ水駅バリアフリー整備等の本体工事着手について
バリアフリー整備とあわせて「聖橋口」の駅前広場機能整備も進めます。バリアフリー整備は2018年度、駅前広場機能整備は2020年度までの完了を目指します。
◆ バリアフリー整備
「御茶ノ水駅」の線路上空に、御茶ノ水橋口と聖橋口を結ぶ人工地盤(約2,900㎡)を設置します。
各ホームにエレベーター1基、エスカレーター2基を配置し、御茶ノ水橋口~聖橋口への2方向バリアフリールートを整備して利便性の向上を図ります。
◆ 聖橋口駅前広場機能の整備
バリアフリー整備に合わせて、千代田区と連携して「聖橋口駅前広場機能」の整備も進めます。
新たに整備される駅前広場は約500㎡で、駅舎も現在の茗渓通り側から聖橋側(人工地盤上)に移設されます。
◆ 首都直下地震に備えた耐震補強工事
JR御茶ノ水駅周辺は、神田川に沿って構築された盛土上にあり、神田川と台地側切土に挟まれた地形上に位置しています。
耐震補強工事に着手するのは、御茶ノ水駅付近の「昌平橋(しょうへいばし)~水道橋」間の約1.2kmですが、このうちJR御茶ノ水駅の約100mは、バリアフリー化工事に併せて耐震補強工事を既に着工済みです。
JR御茶ノ水駅の部分は、壁面補強を行います。線路下の土中に長さ約15m、直径約20cmの「棒状補強材」を埋め込み、大規模地震による崩壊を防止します。
JR東日本・プレスリリース(PDF:2013/07/02)
中央線御茶ノ水駅付近耐震補強工事の着手について
「お茶の水橋」から見た外観イメージです。3層構造の最先端の駅に生まれ変わります。理由はよくわかりませんが、背後に「御茶ノ水ソラシティ」と「ワテラス タワー」の超高層ビルが描かれていません。
現在のJR御茶ノ水駅とは大きく変わります。
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