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2013年9月17日 (火)

「新東京駅」から羽田空港と成田空港に直結 都心-空港・郊外直結鉄道は、2020年までに実現可能か?

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-都心⇔空港・郊外直結鉄道(浅草線短絡新線構想)-
 東京オリンピックが決まって、オリンピックの知的財産の管理が厳しくなるようです。このブログでもオリンピック関連施設の完成予想図を引用すると警告を受けるかも知れないので悩んでいます。
 
 そんな中、「勝どき ザ・タワー(KACHIDOKI THE TOWER)」の公式HPがオープンしました。明らかに東京オリンピックを意識したCGですが、苦心の跡がうかがえて微笑ましくてちょっと笑ってしまいました。
 5輪は「青・黄・黒・緑・赤」の5色ですが、「青・緑・赤」の3色だから許される範囲内なんでしょうね(笑)。 
 
 本題に戻って、2020年夏季オリンピックの東京開催が決まり、平成30年代半ばの開業を目指していた成田・羽田両空港と都心を結ぶ地下鉄新線構想が前倒しされそうな雰囲気になってきました。
 
 構想では、都営地下鉄・浅草線の「押上駅~泉岳寺駅」間の約11kmに新たなバイパス地下鉄を建設し、JR東京駅の近くに「新東京駅」を設けます。
 都心と空港とのアクセスが向上すれば、首都圏の国際競争力が高まる事が期待されています。

 地下40mより深い部分にトンネルを掘り、土地の買収が必要ない「大深度地下方式」を地下鉄で初めて採用する予定です。
 大深度方式ならばカーブが少ない線路を敷いて高速で走らせることが可能となり、乗り換えも必要がありません。将来的には在来線最速レベルの時速160km運転を想定しています。
 
 国土交通省(PDF)
 成田・羽田両空港間及び都心と両空港間の鉄道アクセス改善に係る調査結果概要
 
◆ 2020年までに実現可能か?
 平時に資本を集中投下すれば、2020年夏までの全通は十分可能だと思います。しかし今は平時ではありません。
 
 東日本大震災の復興需要で人手不足です。そこにオリンピックの会場や周辺のインフラ整備に人材や資本が投下され、人手不足や資材高騰に拍車をかけます。ましてオリンピックのために東北の復興が遅れるなんて事があったら本末転倒です。
 
 東京都の猪瀬知事も「2020年夏までの全通は無理」と言っています。私も無理だと思います。
 ただ工事を2期に分けて、大きな効果が期待される「新東京駅~押上駅」間の工事を先に進め、先行開業させる方式なら可能性があると思います。
 
 
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新線の路線予想図です。都営地下鉄・浅草線の「押上駅~泉岳寺駅」間の約11kmに新たなバイパス地下鉄を建設し、JR東京駅の近くに「新東京駅」を設けます。
 
 当初は、都営地下鉄・浅草線をそのままに「八重洲通」を東京駅側にスイッチバックさせて東京駅と接続する案でした。
 当初の案では、東京駅と直結しますが、「押上駅~泉岳寺駅」間がそのままなので、高速化は望めませんでした。
 
 
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「新東京駅」のイメージ図です。「丸の内仲通」の地下に島式1面2線の地下駅を新設します。島式2面4線は必要だと思うのですが、「丸の内仲通」は狭く地下空間が無いんでしょうね。
 
 
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「新東京駅」がは、「新丸の内ビルディング」と「丸の内ビルディング」の西側の「丸の内仲通」の地下に設けられます。
 
 
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京成電鉄「青砥駅」です。京成電鉄のジャンクション的な機能を果たしています。現在は「新型スカイライナー」の100%が日暮里・京成上野方面に向かいますが、新線が完成するとほとんどが押上駅を経由して「新東京駅」に向かうと思われます。

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