東京オリンピック 「新国立競技場」の建設費が最大で3000億円に膨らみ計画見直しへ
-新国立競技場-
やっぱりというか予想通りというか毎日新聞によると「新国立競技場」の建設費が当初計画の1300億円程度を大幅に上回る事が分かり、規模見直しなどコスト削減の検討に入っようです。それにしてもささささ3000億円とは・・・
毎日新聞(2013/10/19)
<東京五輪>「新国立」最大3000億円に膨らむ…見直しへ
私は建築の素人ですが、このような趣味を長年やっていると大雑把ですが建設費が大体予想出来るようになりました。あの巨大で複雑な構造なら2000億円は超えると思っていました。
しかし、最大で3000億円まで膨らむ可能性があるとは予想もしませんでした。「ザハ・ハディド・アーキテクト」は、デザインは凄いが実際に建設するのは難しい事で有名です。今回はその典型だったようです。
延床面積約290,000㎡(駐車場等を含む)を約220,000㎡に縮小すると、総工費は約1800億円に減るようですが、それでも見込み額を大きく上回ります。
更に、物価上昇や消費増税、東日本大震災の復興事業本格化に伴う資材価格、人件費の高騰が、総工費を押し上げる可能性があります。
コスト削減のためにデザイン変更や規模縮小はしかたがないです。ただ私の願いとしては、あまりにもコストを削りすぎて、面白味のない普通のスタジアムにだけはしないで欲しいです。
◆ 新国立競技場
2020年夏季の「東京オリンピック・パラリンピック」のメインスタジアムとなる「新国立競技場」の完成イメージ図です。
国際デザイン・コンクールで最優秀賞を獲得したイギリスの建築設計事務所「ザハ・ハディド・アーキテクト」のデザインですが、デザイン変更や規模縮小の可能性が高くなりました。
スポーツ振興センター・お知らせ(2012/11/16)
あたらしい国立競技場国際デザイン・コンクール、最優秀作品が選出されました!!
新国立競技場の概要
◆ 敷地面積-約113,000㎡(現在約72,000㎡)+関連敷地約65,000㎡
◆ 延床面積-約290,000㎡(駐車場等を含む)
◆ 収容人数-約80,000人(現在約54,000人)
◆ 屋根-開閉式全天候型
◆ 陸上用トラック-国際規格9レーン(現在8レーン)
◆ 芝生-天然芝
◆ 用途-サッカー、ラグビー、陸上競技、コンサート、展覧会、ファッションショー、その他
◆ 解体工事着手-2014年07月予定
◆ 新競技場着工-2015年10月予定
◆ 新競技場竣工-2019年03月予定
◆ 総工事費-1300億円程度(解体費を除く)
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