JAL(日本航空) 「エアバスA350」型機を最大で56機導入 国際線主力に!
-エアバスA350-
昨日、「JAL(日本航空)」から、中長距離路線用の更新機材として、「エアバスA350」型機の導入を決定したと発表がありました。
A350-900型機18機及びA350-1000型機13機からなる確定31機、及びオプション25機の購入契約を締結しました。
日本航空・エアバス共同リリース(PDF:2013/10/07)
JAL、エアバス社A350 型機の導入を決定(イメージ図等)
長年、航空機ヲタクをやっている私はビックリ仰天でした。日本の航空会社と言えば同盟国アメリカとの強力なつながりや対米貿易黒字を縮小させる政治的配慮により「ボーイング」がほぼ独占してきました。
まして、最新鋭機「ボーイング787」の最大のライバルである「エアバスA350」を導入するのですからなおさら驚きです。
「(787のトラブルは)今回の機種決定とは別の話だ」とJAL(日本航空)の幹部は言っていますが、実際はかなり影響したと思われます。
JAL(日本航空)は、「エアバスA350」を2019年から6年程度かけて順次導入を進めます。確定31機のカタログ価格は約9,500億円になります。
JALの現在の中長距離路線の主力機は、「ボーイング777」です。国際線を中心に46機を保有していますが、2019年から「エアバスA350」に順次変更されます。
「ボーイング777」は徐々に姿を消していく予定で、国際線の主力機は「エアバスA350」に変わっていきます。
◆ エアバスA350(エアバスA350 XWB)とは
「エアバスA350」は、「エアバスA300、A330/A340」の後継機としてエアバス社が開発している次世代の中型ワイドボディ旅客機です。「ボーイング787ドリームライナー」の対抗機として開発しています。
最新技術を惜しげもなく投入した「ボーイング787」に比べ、「エアバスA330」の改良に過ぎなかった「エアバスA350」は初期の受注競争で大幅に遅れていました。
ちなみに受注競争初期の時点では、「ボーイング787」も「エアバスA350」も初飛行さえしていませんでした。航空機の受注競争は開発が発表された段階から始まります。
そこでエアバス社は、「エアバスA350」を「エアバスA350 XWB(eXtra Wide Body)」として、完全に再設計して新たな計画として再スタートさせました。
「エアバスA350 XWB」の初飛行は、2013年6月14日に成功し、2014年の商業運航に向けて現在は試験飛行が盛んに行われています。
JAL(日本航空)が導入を決めたのは、「エアバスA350 XWB」シリーズになります。ただ一般には「XWB」を省略して「エアバスA350」と呼びます。
「エアバスA350」シリーズは、試験飛行が行われている「A350-900(314人~366人クラス)」型のほか、派生型として長胴型の「A350-1000(350人~412クラス)」型、及び短胴型の「A350-800(270人~312人クラス)」型の開発が進められています。
いずれにも新開発の「ロールス・ロイス」社製エンジンの「ロールス・ロイス トレントXWB」が装着されます。
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