港区 「アークヒルズ 仙石山森タワー」がグッドデザイン賞を受賞!
-アークヒルズ 仙石山森タワー-
グッドデザイン賞を主催する公益財団法人日本デザイン振興会は、10月1日に2013年度グッドデザイン賞の受賞結果を発表しました。
建築関係の受賞作品は、各デベロッパーの昨日のニュースリリースに載っていますが、森ビルからは「アークヒルズ 仙石山森タワー」が受賞しました。
竣工後の「アークヒルズ 仙石山森タワー」をUPしていなかったので、この機会にUPしたいと思います。
森ビル・ニュースリリース(2013/10/01)
アークヒルズ 仙石山森タワー「グッドデザイン賞」を受賞
「アークヒルズ 仙石山森タワー」は、計画名が「虎ノ門・六本木地区第一種市街地再開発事業 施設建築物 新築工事」です。
地上47階、塔屋1階、地下4階、高さ206.69mの超高層ビルです。多くの複合ビルでは、上層階が共同住宅、下層階がオフィスになる場合が多いですが、このビルは下層階(3階~24階)が住宅、上層階(25階~47階)がオフィスとなっています。
「アークヒルズ 仙石山森タワー」の住宅部分は、「アークヒルズ 仙石山レジデンス」という名称です。
総戸数243戸(事業協力者住戸143戸含む、他に店舗・事務所・アークヒルズ仙石山テラス33戸)となっています。
アークヒルズ 仙石山森タワーの概要
◆ 計画名-虎ノ門・六本木地区第一種市街地再開発事業 施設建築物 新築工事
◆ 所在地-東京都港区六本木一丁目113番40、虎ノ門五丁目18番206(地番)
◆ 交通-東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅徒歩4分、東京メトロ日比谷線「神谷町」駅徒歩6分
◆ 階数-地上47階、塔屋1階、地下4階
◆ 高さ-最高部206.690m、軒高206.220m
◆ 敷地面積-15,367.75㎡(施設全体)
◆ 建築面積-7,258.53㎡(施設全体)
◆ 延床面積-143,426.23㎡(施設全体)
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
◆ 基礎工法-杭および直接基礎
◆ 地震対策-制振構造(粘性体制震壁×302基、ブレーキダンパー×152基)
◆ 用途-オフィス(25~47階)、共同住宅(3~24階)、店舗
◆ 総戸数-243戸(事業協力者住戸143戸含む、他に店舗・事務所・アークヒルズ仙石山テラス33戸)
◆ 建築主-虎ノ門・六本木地区市街地再開発組合(森ビルなど計37件で構成)
◆ 設計者・監理者-森ビル
◆ 施工者-大林組
◆ 着工-2009年10月14日
◆ 竣工-2012年07月19日(工事完了)、2012年08月07日(竣工式)
最高部です。4枚の花弁のような部分の中央には、離着陸出来ない「ホバリングスペース」のヘリポートが設けられています。
一般の人は入れませんが、屋上には、東京を一望できる「ルーフデッキ」が設置されています。
「アークヒルズ仙石山森タワー」は、地震対策として制振構造を採用しています。2種類の制振装置(粘性体制震壁×302基、ブレーキダンパー×152基)を併用しています。
風揺れから中小地震~大地震まで制振効果を得て揺れを低減します。超高層ビルへの影響が懸念される長周期地震動についても制振効果を発揮します。
オフィスと住宅の構造切り替え部分「中間トレンチ」です。下層階の住宅部分は「鉄筋コンクリート造(RC造)」です。
施工スピードを大幅にアップさせるために柱と梁の接合部までプレキャスト化した「LRV工法」を採用しています。
上層階のオフィス部分は「O-RCS工法」を採用しています。「O-RCS工法」は、大林組が開発した工法で、柱が圧縮に強い「鉄筋コンクリート造(RC造)」、梁が曲げとせん断に強く軽量な「鉄骨造(S造)」を採用したハイブリッド構造となっています。
大林組・プロジェクト最前線(2012/08/28)
空高く、街をつくる 虎ノ門・六本木再開発「アークヒルズ 仙石山森タワー」
低層部です。
「アークヒルズ仙石山森タワー」のエントランスは西側にあります。
敷地西側の「仙石山プラザ」です。メタセコイアやクスノキなどの既存樹木を生かした緑の空間となっています。
「アークヒルズ仙石山森タワー」のエントランス前には、アート作品「無限」が設置されています。ブラジル国籍の「トミエ・オオタケ」氏の作品だそうです。
「仙石山プラザ」の北側部分です。
敷地の南側は、地上8階(建築基準法上:地上6階、塔屋1階、地下2階)、総戸数33戸の住宅棟「アークヒルズ仙石山テラス」となっています。
「アークヒルズ仙石山テラス」は、地震対策として免震構造(積層ゴム×27基、弾性すべり支承×10基、オイルダンパー×4基、U型ダンパー×4基)を採用しています。
「アークヒルズ仙石山テラス」の東側には、「大けやき広場」が整備されています。大きなけやきのシンボルツリーを植え、芝生の広場は、季節のイベントなどに利用されます。
再開発前は、消防車も入れないような狭い道路しかありませんでしたが、2車線の立派な道路が整備されました。写真右の壁の部分も敷地で「備蓄倉庫」となっています。
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