JR東日本 中央線御茶ノ水駅付近耐震補強工事 2013年末の建設状況
-中央線御茶ノ水駅付近耐震補強工事-
JR東日本は、災害に強い鉄道づくりを掲げており、2012年度からの約5年間を重点的な整備期間として、総額約3,000億円の耐震補強対策などに取り組んでいます。
JR東日本は2013年7月2日に、中央線御茶ノ水駅付近の耐震補強工事に着手すると発表しました。今回は首都直下地震に備えた工事を行っています。
JR東日本・プレスリリース(PDF:2013/07/02)
中央線御茶ノ水駅付近耐震補強工事の着手について
耐震補強工事が行われるのは、御茶ノ水駅付近の「昌平橋(しょうへいばし)~水道橋」間の約1.2kmです。
線路下の土中に長さ約15m、直径約20cmの「棒状補強材」を埋め込み、のり面の表面に設置したのり枠工や既設の構造物と一体化させて、大規模地震による崩壊を防止します。
中央線の茶ノ水駅付近の線路は、神田川に沿って構築された盛土上にあり、神田川と台地側切土に挟まれた地形上に位置しています。
大げさに言えば山岳鉄道のような構造になっているので、東京都内でも地震対策が最も急がれる場所の1つです。
茶ノ水駅の西側部分です。TBSの日曜劇場「JIN -仁-」では、江戸時代のこのあたりは渓谷のように描かれていました。ドラマの崖の高さは大げさでしたが、神田川沿いはかなり深い谷になっています。
一部で工事が始まっています。
この部分は、「のり枠工」が設置され、線路下の土中に「棒状補強材」を埋め込み、大規模地震による崩壊を防止します。
JR御茶ノ水駅です。JR御茶ノ水駅の約100mは、バリアフリー化工事に併せて耐震補強工事を先行して着工済みです。
JR御茶ノ水駅の部分は、壁面補強を行います。線路下の土中に「棒状補強材」を埋め込み、大規模地震による崩壊を防止します。
対策範囲では、「脱線防止ガード」が2012年度までに設置済みです。線路の内側にあるのが「脱線防止ガード」です。
「脱線防止ガード」があると浮き上がった車輪が元も位置に戻りやすく地震の揺れに対してかなり有効です。
JR御茶ノ水駅の東側部分です。この部分は壁面補強を行います。線路下の土中に「棒状補強材」を埋め込み、大規模地震による崩壊を防止します。
| 固定リンク
« JR東日本 中央線「御茶ノ水駅」の大規模な改良工事 2013年末の建設状況 | トップページ | 横浜みなとみらい21地区 三菱地所の「(仮称)MM21地区45街区開発計画」 2013年末の建設状況 »
「121 東京都・千代田区②」カテゴリの記事
- 地上29階、 高さ約155mの「(仮称)丸の内3-1プロジェクト(国際ビル・帝劇ビル建替計画)」 2025年4月末の解体状況(2025.05.13)
- TOKYO TORCH(トウキョウトーチ) 地上62階、 高さ約385mの「Torch Tower(トーチタワー)」 「ダイヤグリッド架構」の仕口が姿を現す 2025年4月30日の建設状況(2025.05.05)
- 「三菱UFJ銀行本店ビル」の建て替え 地上28階、高さ約160m、延床面積約172,000㎡の「(仮称)M計画」 2025年4月末の状況(2025.05.03)
- 三菱地所 有楽町エリア再構築 「有楽町ビル」と「新有楽町ビル」の2区画を一体的に再開発 2025年4月末の解体状況(2025.05.02)
- 大手町地区の再開発が「日本橋川」を越えて神田エリアへ! 「千代田区立スポーツセンター」と「東京都千代田合同庁舎」の一体的な建て替えを計画!(2025.04.23)
「104 鉄道(新線・高架化・複々線化、その他)」カテゴリの記事
- 渋谷スクランブルスクエア 2025年5月に「渋谷スクランブルスクエア第Ⅱ期(中央棟・西棟)」の工事に着工 全体の完成は2034年度を予定!(2025.05.11)
- 新宿の新たなランドマーク 地上48階、高さ約258mの「新宿駅西口地区開発計画」 「新宿ミロード」も閉館 2025年4月末の建設状況(2025.05.07)
- (仮称)品川駅街区地区 JR側(北側) 地上28階、高さ約150mの「(仮称)品川駅街区地区 北街区新築計画」 2025年4月中旬の状況(2025.05.06)
- 京浜急行本線(泉岳寺駅~新馬場駅間)連続立体交差事業 「京浜本線品川駅」の地平化への第一段階「高架橋仮設化」 2025年4月中旬の建設状況(2025.04.29)
- JR東日本 新設される品川駅北口の拠点となる「駅ビル」 & 「品川駅北口駅前広場」 大規模な人工地盤を構築中 2025年4月中旬の建設状況(2025.04.27)