三井不動産の日本橋再生計画 第2ステージ全体で延床面積約165万~198万㎡ 首都高速都心環状線の地下化の可能性も!
-日本橋再生計画-
東京都知事選で初当選した舛添要一元厚生労働相は産経新聞の単独インタビューに応じ、首都直下地震など大災害に備え、老朽化が進む首都高速道路の大規模改修を当初の10年間から6年に短縮し、2020年東京五輪開催までの完了を目指す考えを示しました。
産経新聞(2014/02/12)
舛添新知事 首都高、五輪までに大改修 新都市計画の着手表明
その中には日本橋川の上を高架で走る「首都高速都心環状線」の「竹橋ジャンクション~江戸橋ジャンクション」の間も入っています。
この間は地下化が提言されています。地下化されると決まった訳ではありませんが、夢物語と思っていた日本橋川沿いの親水エリアにカフェが並ぶ風景が実現するかも知れません。
● 三井不動産・日本橋再生計画の第2ステージ
「三井不動産」は、2014年から官民、地元と一体となって開発を進める「日本橋再生計画」の第2ステージを始動します。第2ステージ全体で延床面積が165万~198万㎡のスケールとなる予定です。
建設通信新聞(2014/01/30)
延べ床198万㎡規模/舟運柱に水都再生へ意欲/三井不の日本橋再生第2ステージ
具体的には、室町東地区を皮切りに、「(1)日本橋本町二丁目特定街区、(2)日本橋二丁目地区、(3)室町三丁目地区」、2020年以降に「(4)日本橋室町一丁目地区、(5)日本橋一丁目1・2街区、(6)日本橋一丁目4-12街区、(7)八重洲二丁目北地区、(8)八重洲二丁目中地区」の8プロジェクトを予定しています。
各新聞にいろいろ街区が載っていましたが、街区を一番正確に描いているのは東京新聞のようです。
東京新聞(2014/01/30)
日本橋8カ所再開発 三井不動産が計画発表
● 日本橋本町二丁目特定街区
再開発予定地は「日本橋室町野村ビル」の東側です。北側の中央区日本橋本町二丁目1と道路を隔てて南側の日本橋室町二丁目5にまたがる敷地面積約3,975㎡で、2014年夏の着工、2017年度中の竣工を目指します。
「三井不動産」と「武田薬品不動産」、他の2者により再開発が行われます。2地区に分け、「北街区」には地上24階、地下4階、高さ約125m、延床面積約44,000㎡の超高層ビルを建設します。上層部にオフィス、低層部に店舗を配置します。
南街区には、地上2階、地下3階、高さ約15m、延床面積約2,800㎡のビルを建設します。核となる地上広場や低層の店舗で構成する施設を整備する予定です。
● 日本橋二丁目地区
このブログで何度も取り上げている「高島屋日本橋店 (日本橋タカシマヤ)」周辺の大規模再開発プロジェクトです。敷地面積約17,644㎡です。詳細は後日特集します。
● 室町三丁目地区
再開発予定地は「日本橋三井タワー」北側の一帯です。「江戸通り」を挟んで、南側の「A地区」約11,500㎡と北側の「B地区」約1,400㎡に分かれます。
(仮称)日本橋室町三丁目地区市街地再開発計画の概要
◆ 所在地-(A地区)東京都中央区日本橋室町三丁目地内他、(B地区)日本橋本石町四丁目地内他
◆ 敷地面積-(A地区)約11,500㎡、(B地区)約1,400㎡
◆ 延床面積-約165,700㎡
◆ 用途-(A地区)オフィス、店舗、駐車場、(B地区)公共公益施設、駐車場
◆ 着工-2015年予定(解体工事着工)
◆ 竣工-2019年予定(全体)
● 日本橋室町一丁目地区(2020年以降)
「日本橋室町一丁目地区」の対象地域は、「日本橋三越本店」東側で、2014年2月1日に竣工した「室町ちばぎん三井ビルディング」の南側の区画です。敷地面積約8,000㎡を想定してます。
「日本橋室町一丁目地区」を地上から見た様子です。
● 日本橋一丁目1・2街区(2020年以降)
「日本橋一丁目1・2街区」は、COREDO日本橋がある「日本橋一丁目ビルディング」の西側の区画です。敷地面積約7,000㎡を想定しています。街区南側の4棟のビルは現在は解体されて別途再開発中です。
「日本橋一丁目1・2街区」を南東側から見た様子です。一番手前の区画はすでに解体工事が終わっていますが、この部分は「日本橋一丁目1・2街区」に加わりません。奥が「日本橋一丁目1・2街区」です。
南側には4棟のビルがありましたが、一番西側は建て替えが進み地上躯体を建設中です。東側の3棟は一体的に再開発が行われています。
東側の3棟は、「東京建物、伊予銀行、ヒューリック、日本橋1丁目開発特定目的会社」により再開発が行われています。
地上13階、塔屋2階、地下2階、高さ約56m、延床面積約23,000㎡のオフィスビル「(仮称)日本橋1丁目プロジェクト」が建設中です。
ニュースリリース(PDF:2013/09/04)
「(仮称)日本橋1丁目プロジェクト」着工
● 日本橋一丁目4-12街区(2020年以降)
「日本橋一丁目4-12街区」は、COREDO日本橋がある「日本橋一丁目ビルディング」北側一帯の区画です。敷地面積約23,000㎡を想定しています。
対象には、1930年竣工の昭和モダンな「野村證券日本橋本社ビル」も含みます。ビルは保存して、美術館やレストランとして活用する案が有力となっています。
「日本橋一丁目4-12街区」を南東側から見た様子です。南東角の解体中の「日鐵日本橋ビル」と奥のCOREDO日本橋がある「日本橋一丁目ビルディング」および「COREDO日本橋アネックス」は対象地域に含みません。
● 八重洲二丁目北地区(2020年以降)
東京駅八重洲口の「八重洲二丁目北地区再開発計画」は、敷地面積約14,900㎡を想定しています。
● 八重洲二丁目中地区(2020年以降)
東京駅八重洲口の「八重洲二丁目中地区再開発計画」は、敷地面積約19,800㎡を想定しています。対象地域には「八重洲ブックセンター」もあります。
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