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2014年3月

2014年3月31日 (月)

港区 竣工した「赤坂センタービル(エル・セレーノ元赤坂レジデンス)」 

Tokyoakasaka14031
-赤坂センタービル-

 「Akasaka K TOWER」のすぐ西側で、 赤坂センタービルの1号館・2号館・3号館の解体が行われ、「新赤坂センタービル(仮称)」が建設されました。
 
 正式名称は「赤坂センタービル」で、概要は、地上20階、塔屋2階、地下3階、高さ99.54mのオフィスと共同住宅で構成される超高層ビルです。
 
赤坂センタービルの概要
◆ 計画名-新赤坂センタービル(仮称)
◆ 所在地-東京都港区元赤坂一丁目3番13号
◆ 交通-東京メトロ銀座線・丸の内線「赤坂見附」駅より徒歩4分、東京メトロ有楽町線・半蔵門線・南北線「永田町」駅より徒歩5分
◆ 階数-地上20階、塔屋2階、地下3階
◆ 高さ-最高部99.54m、軒高98.52m
◆ 敷地面積-4,536.94㎡
◆ 建築面積-2,216.22㎡
◆ 延床面積-39,760.72㎡
◆ 構造-鉄骨造、一部(鉄筋コンクリート造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造)
◆ 基礎工法-直接基礎
◆ 地震対策-制震構造
◆ 用途-オフィス(3階~16階)、共同住宅(18・19階)
◆ 総戸数-23戸(1LDK14戸、2LDK9戸)
◆ 建築主-関電不動産
◆ 設計者・監理者-日建設計
◆ 施工者-鹿島建設
◆ 着工-2010年06月20日
◆ 竣工-2012年12月10日(工事完了)、2013年01月15日(竣工)
◆ オープン-2013年02月01日(エル・セレーノ元赤坂レジデンス入居開始)
 
 
Tokyoakasaka14032
上から18階・19階が総戸数23戸の高級賃貸住宅「エル・セレーノ元赤坂レジデンス」、3階~16階がオフィスフロアとなります。
 
 「エル・セレーノ元赤坂レジデンス」の貸主は、関電不動産ではなく「三井不動産住宅リース」となっています。
 
 
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各階外周部に日差しを遮る庇(ひさし)を設け熱負荷の少ない省エネ設計となっています。
 
 
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外側の幅は、53.275m×44.875mです。基準階貸床面積は、低層階が約1,360㎡(411坪)、高層階(10階~16階)が約1,410㎡(427坪)となっています。オフィスフロアは、2014年3月31日時点で100%埋まっています。
 
 
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下層階の様子です。
 
 
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南東側から見た様子です。
 
 
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下層階の様子です。

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2014年3月30日 (日)

JR東日本 大規模に行われている「神田駅改良他工事」 2013年末の建設状況

Tokyokanda120714
-神田駅改良他工事-
 
「JR神田駅」は、島式の3面6線の高架駅です。神田駅は、道路で南北に分断され、それぞれに改札口を持ちます。高架柱の林立する駅構内はホーム階に上がる途中に踊場がある2重構造になっています。
 
 更に、駅自体はかなり老朽化している上に、エレベーターが未設置であったり、エスカレーターの数が少なかったり、駅構内に段差が多いなどバリアフリーも面でも問題がありました。
 
 これらの
解消および耐震改修、内装改修、外装改修、設備更新を同時に行う「神田駅改良他工事」が行われています。神田駅の真上では、「上野東京ライン(東北縦貫線)」の工事も行われています。
 
神田駅改良他工事の概要

◆ エレベーターの7基の新設(1基+3基+3基)
◆ エスカレーター15基の新設(7基+8基)

◆ 段差解消
◆ 耐震改修
◆ 内装改修、外装改修、設備更新
◆ 工期-2010年06月~2014年02月予定(当初計画)
 
 
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JR神田駅の東口です。JR神田駅って駅前広場が無いんですよね。
 
 
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JR神田駅の東側は、「上野東京ライン(東北縦貫線)」の高架橋と「東北新幹線」の高架橋が一体化しています。
 
 「東北新幹線」の部分はガラスの防音壁で覆われています。ここから見ると全く別の駅のように生まれ変わりました。
 
 
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完成イメージ図です。防音壁のデザインが実際とはかなり違いますね。
 
 
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神田駅の南側は、ガラスの防音壁が取り付けられていません。
 
 
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ホーム上では至る所で工事が行われており、ホームがかなり狭くなっています。「神田駅改良他工事」の工期は、2010年6月~2014年2月予定でしたが、多くの駅の改良工事と同じようにかなり完成が遅れています。
 
 
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ホーム上では、「エレベーター」と「エスカレーター」の新設工事が行われています。
 
 
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「エスカレーター」は、一部供用開始されています。
 
 
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「北口・東口」側の改札内コンコースの工事の様子です。
 
 
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「北口・東口」側では、橋脚や梁の耐震補強工事が大規模に行われています。橋脚は「鋼板巻き立て工法」により橋脚の耐震補強が行われています。
 
 「鋼板巻き立て工法」は、既存の橋脚の周りに鋼板を配置し、橋脚と鋼板との間に「無収縮モルタル」や「エポキシ樹脂」等を充填してコンクリートと鋼板を一体化して補強する工法です。
 
 この現場では、橋脚だけではなく「梁」の補強も行われています。でもこの狭い空間で、どのように「梁」の鉄骨を運んできて、どのようにして取り付けたのでしょうか? 
 
 
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「東口」の改札外コンコースの工事の様子です。
 
 
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「南口・西口」側の改札内コンコースの工事の様子です。橋脚の耐震補強工事が大規模に行われています。
 
 
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「南口・西口」側の改札機付近の工事の様子です。
 
 
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「鋼板巻き立て工法」により耐震補強工事が行われた橋脚です。

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2014年3月29日 (土)

宇都宮線・高崎線・常磐線の東京駅乗入れ「上野東京ライン(東北縦貫線)」 2013年末の建設状況 Part3・「神田駅」周辺

Tokyojr120651
-上野東京ライン(東北縦貫線)-
 「東北縦貫線」は、JR東日本の「上野駅」と「東京駅」を結び、「上野駅」止まりだった「宇都宮線・高崎線」と「常磐線」を「東京駅」まで乗り入れ、「東海道本線」と「直通運転」させるプロジェクトです。
 
 2013年12月9日に、JR東日本は「東北縦貫線の開業時期、愛称について」というプレスリリースを発表しました。愛称は「上野東京ライン」に決定し、開業は2014年度末の予定です。
 
 JR東日本・プレスリリース(PDF:2013/12/09)
 東北縦貫線の開業時期、愛称について
 
 「上野東京ライン(東北縦貫線)」の工事区間は約3.8kmで、「上野駅」~「秋葉原駅」あたりまでの1.6kmと「東京駅」の少し北側までの0.9kmは留置線(電留線)や引上線があるので軌道の改良で済みます。
 
 問題は、「神田駅」あたりの約0.6kmです。この部分は、用地が無いため「東北新幹線」の更に上に高架橋を建設して2階建て構造にする必要があります。
 「秋葉原方アプローチ部」の約0.35km+「重層部」の約0.6km+「東京方アプローチ部」の約0.35km=約1.3kmで大規模な工事が行われています。
 
 参考 → Part1・「御徒町駅」周辺
 
 参考 → Part2・「秋葉原駅」周辺  
 
 
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「JR神田駅」の3番のりばのホーム北端から北側を見た様子です。「秋葉原方アプローチ部」の様子が良く分かります。すでに「秋葉原駅」まで橋桁が接続されています。
 
 
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1番のりばのホーム北端から北側を見た様子です。
 
 
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1番のりばのホーム北端から南側を見た様子です。
 
 
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1番のりばのホーム南端から北側を見た様子です。「PC桁」の構造がよく分かります。「重層部」の高架橋のため1番ホームはかなり暗くなります。
 
 
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「PC桁」の接合跡のアップです。1つの「PC桁」は複数のブロックを接合して構成されています。接合には特殊な接着剤を使用し、鋼線で緊結して一体化します。
 
 
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鋼製の橋桁もあります。
 
 
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「東北新幹線」東側の防音壁にガラスが取り付けられました。
 
 
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1番のりばのホーム南端から南側を見た様子です。「重層部」は、周辺環境に配慮して高架橋全体を西側にオフセットして建設されています。そのため一部は在来線を覆うような感じになります。
 
 
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3番のりばのホーム南端から北側を見た様子です。
 
 
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3番のりばのホーム南端から南側を見た様子です。せり上がってくる「東京方アプローチ部」の様子が良く分かります。すでに「東京駅」まで橋桁が接続されています。
 
 
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「東北新幹線」と在来線の間のこの構造物は何でしょうか?

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東京駅の東海道線ホームの北端から北側(神田駅側)を見た様子です。
 
 
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「上野東京ライン(東北縦貫線)」の2本の軌道が見えます。この部分は、東海道線の「留置線」を「上野東京ライン(東北縦貫線)」に転用しています。もちろん軌道は新しく敷き直しています。
 
 
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アップです。オーバーパスする「首都高速都心環状線」を過ぎると「東京方アプローチ部」が始まります。望遠レンズの圧縮効果もありますが、かなりの角度で駆け上がります。

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2014年3月28日 (金)

千葉市 千葉駅西口地区第二種市街地再開発事業B工区 事業協力者が決定!

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-千葉駅西口地区第二種市街地再開発事業B工区-
 昨年11月に来日したばかりの「ポール・マッカートニー」が、なんと5月にまた来日します。今度は、2014年5月17日(土)・18日(日)が「国立競技場」、2014年5月24日(土)が「ヤンマースタジアム長居」です。

 昨年の11月は無理して行ったけれど、今年は4月に「西野カナ」に行くし、「安室ちゃん」も3回くらい観たいし、「いきものがかり」も2回くらい観たいし、出来れば「Perfume」も1回くらい観てみたいです。
 自由に出来るお金が少ない中で、どれか諦めないといけないですね。これくらいのお金を気にしなくていい小金持ちに生まれたかったです・・・
 
 本題に戻って、「JR千葉駅」には、メインである「東口」の他に、駅西側の北側にある「北口」、「北口」の反対側にある「西口」の3つの玄関口があります。
 
 メインの「東口」に比べ影の薄い西口ですが、新たな玄関口になるよう再開発工事が行われています。「千葉駅西口地区第二種市街地再開発事業」です。
 
 先行している「A1棟、A2棟、A3棟」は、3棟の商業ビル「WESTRIO(ウェストリオ)」として2013年10月1日に完成しました。

 引き続き「B棟」が建設予定です。「千葉駅西口地区第二種市街地再開発事業B工区」の事業協力者の募集が行われていましたが、2014年3月27日に決定しました。

 千葉市・都市局都市部まちづくり推進課(2014/03/27)
 千葉駅西口地区第二種市街地再開発事業B工区の事業協力者が決定!!

 建設通信新聞(2014/03/28)
 医・商・住を複合化/3.3万㎡ビル提案/新日本建設の千葉駅西口再開発B工区
 
 「B工区」の事業協力者に決まった「新日本建設」の案は、コンセプトが「WELLNESS LINKAGE ~健康福祉を実現する街づくり~」で、病院、商業、住宅、駐輪場、公園を一体化した再開発ビルを建設するという内容です。
 
 事業を施行する千葉市と「新日本建設」は、2014年5月に基本協定を締結し、施設計画の策定、事業計画の変更などを進めます。
 その後、千葉市は2015年度に特定建築者などを公募し、2017年度の「B工区」の完成を目指します。
 
千葉駅西口地区第二種市街地再開発事業B工区の概要
◆ 所在地-千葉県千葉市中央区新千葉二丁目の一部の区域
◆ 階数-地上12階、塔屋1階、地下2階
◆ 敷地面積-約4,500㎡
◆ 建築面積-約3,080㎡
◆ 延床面積-約33,570㎡
◆ 用途-病院、商業施設、共同住宅、駐輪場、公園
◆ 総戸数-50戸(賃貸)
◆ 病院-180床(内科、外科、整形外科、循環器科、心臓血管外科、腎臓外科、糖尿病内科、歯科等)
◆ 事業協力者-新日本建設
◆ 特定建築者等の募集-2015年度予定
◆ 竣工-2017年度予定

 
 
Chibachiba14032
平面計画イメージ(3階)です。
  
 
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立面計画イメージです。
 
 
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「B工区」の予定地です。

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2014年3月27日 (木)

豊島区 竣工した「ルミナリータワー池袋」

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-ルミナリータワー池袋-

 池袋駅北口から400mくらい北北西にある「池袋2」交差点付近に「(仮称)池袋二丁目計画新築工事」が建設されました。「大宗池袋パーキング」等の立体駐車場が集まったエリアの再開プロジェクトです。
 
 地上30階、地下1階、高さ109.10m、総戸数219戸(その他店舗あり)の超高層タワーマンションです。正式名称は「ルミナリータワー池袋」となっています。
 
ルミナリータワー池袋の概要
◆ 計画名-(仮称)池袋二丁目計画新築工事
◆ 所在地-東京都豊島区池袋二丁目52番1他(地番)
◆ 交通-JR山手線「池袋」駅徒歩4分、JR埼京線「池袋」駅徒歩4分、湘南新宿ライン「池袋」駅徒歩4分、東京メトロ丸ノ内線「池袋」駅徒歩4分、東京メトロ有楽町線「池袋」駅徒歩4分、東京メトロ副都心線「池袋」駅徒歩4分、東武東上線「池袋」駅徒歩4分、西武池袋線「池袋」駅徒歩4分
◆ 階数-地上30階、地下1階
◆ 高さ-最高部109.10m、軒高104.15m
◆ 敷地面積-1,651.57㎡
◆ 建築面積-1,069.87㎡
◆ 延床面積-18,612.56㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 地震対策-耐震構造
◆ 用途-共同住宅、店舗
◆ 総戸数-219戸(その他店舗あり)
◆ 建築主-相鉄不動産、名鉄不動産
◆ 設計者・監理者-長谷工コーポレーション
◆ 施工者-長谷工コーポレーション
◆ 着工-2011年03月31日
◆ 竣工-2013年02月28日(工事完了)
◆ 入居開始-2013年03月
 
(注意) 高さ(最高部109.10m、軒高104.15m)は、「建築計画のお知らせ」の数値です。東京都環境局の資料では、建築物の高さ101.13mとなっているので変更になっている可能性があります。
 
 
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「サンシャイン60展望台」から見た様子です。
 
 
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南西側から見た様子です。
 
 
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西側から見た様子です。
 
 
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北西側から見た様子です。
 
 
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下層階を南西側から見た様子です。
 
 
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下層階を南東側から見た様子です。

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2014年3月26日 (水)

西武鉄道「新所沢駅」 電車に合わせて戸袋が移動する「戸袋移動型ホーム柵」の実証実験は凄かった!

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-戸袋移動型ホーム柵の実証実験-

 UPするのがずいぶん遅くなりましたが、扉の数や位置が異なる電車に対応し、柵が自在に移動してドアが開閉する「ドラえもんの”どこでもドア”」のようなホームドアの実証実験が、埼玉県所沢市の西武鉄道「新所沢駅」で行われました。
 
 西武鉄道・ニュースリリース(PDF:2013/08/27)
 8月31日(土)より、新所沢駅において「戸袋移動型ホーム柵」の実証実験に協力します。
 
 実証実験の期間は、2013年8月31日~2014年2月下旬までの約6ヶ月間だったので現在は終了しています。
 
 プチ鉄ちゃんの私としては見ない訳にはいかないので見てきました。実証実験の駅を「新所沢駅」と「西所沢駅」を間違えて覚えていたため、「西所沢駅」に間違って行ってしまいずいぶん時間を損しました・・・
 
 

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● 戸袋移動型ホーム柵の凄さ

 「戸袋移動型ホーム柵」は、「東京大学生産技術研究所」と「神戸製鋼所」により共同開発されています。
 
 東京大学生産技術研究所・神戸製鋼所(PDF:2013/03/05)
 乗降位置可変型ホーム柵「どこでも柵」
  
 従来のホームドアは、ドアの数はもちろんですが、車両の長さやドアの位置がほぼ同じでないと導入出来ません。
 
 これに対して、「戸袋移動型ホーム柵」は、電車の扉の位置にあわせて、ホームドアを収納する戸袋も一緒に移動するのが最大の特徴です。
 
 
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「新所沢駅」は、島式2面4線の地上駅です。ホームドアの実証実験が行われたのは、1番ホーム(下りホーム)のホーム端の1車両分だけでした。私と同じようにカメラやムービーを持った見物客が複数いました。
 
 
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電車が到着する前にドアの位置に合わせて戸袋が移動します。見ていると実にスムーズな動きで感動します。文章では伝わらないので、YouTubeで見つけた動画を3本リンクしておきます。

 どこでもホーム柵 西武鉄道新所沢駅実証実験 3ドア~4ドア(4分44秒)
 
 西武新宿線新所沢 移動式ホーム柵 3ドア→4ドア(2分50秒)
 
  西武新宿線新所沢 移動式ホーム柵 4ドア→3ドア(2分37秒)
   
 見る分には、素晴らしい画期的なホームドアですが、当然価格も高いだろうし、可動部分が多いので故障も多くなるし、メンテナンスも大変そうです。そのため「戸袋移動型ホーム柵」が実際に普及するかは別問題です。
 
 
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ドアが開きます。
 
 
Saitamaseibu14035
ドアが開いた状態です。
 
 
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「戸袋」が移動するため2本のレールがあります。
 
 
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「戸袋」を横から見た様子です。
 
 
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「戸袋」です。
 
 
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● JR西日本の昇降式ホーム柵
 「戸袋移動型ホーム柵」以外にも各社は開発にしのぎを削っています。「ホームドア」は、高額な設置費用が導入を阻んでいるために、大掛かりなホーム柵ではなく、「ワイヤー」や「バー」だけの簡易なタイプの開発も進められています。
 
 「JR西日本」は、ワイヤーロープが昇降する仕組の「昇降式ホーム柵」の実証実験をゆめ咲線「桜島駅」で、2014年3月末まで行っています。
 
 更に、扉枚数が異なる車両にも対応できる「昇降式ホーム柵」を神戸線「六甲道駅」に設置し、2014年末までに試験運用を始める予定です。
  
 
Saitamaseibu140310
「昇降式ホーム柵」は、電車が到着するとワイヤーロープが上昇します。

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2014年3月25日 (火)

千葉県習志野市 「ザ・レジデンス津田沼奏の杜 〈津田沼奏の杜“モリコア”プロジェクト〉」 2014年3月下旬の建設状況

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-奏の杜(かなでのもり)-

 「奏の杜(かなでのもり)」は、千葉県習志野市のJR津田沼駅南口西側の約35haの整備計画です。
 長年、畑作農地として利用されてきましたが、農家減少から空き地が広がり、宅地への転換が急がれていました。
 
 大規模開発により、人口7,000人のニュータウンが誕生する予定です。全域で電柱・電線の地中化を進め、道路に接した宅地には幅50cm以上の緑地帯を義務付けています。

 「中高層住宅地」には、先に南側の「ザ・パークハウス 津田沼奏の杜」が2013年3月に竣工しました。4棟のタワーマンションで構成された総戸数は721戸のマンション群です。

 現在は、北側の4棟、総戸数869戸の「ザ・レジデンス津田沼奏の杜〈津田沼奏の杜“モリコア”プロジェクト〉」が建設中です。2014年3月下旬の最新の建設状況を「bgds氏」に送って頂いたのでUPしたいと思います。
 
 
Chibatsudanuma13058
「奏の杜(かなでのもり)」の土地利用計画図です。
 
 
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● ザ・レジデンス津田沼奏の杜
「ザ・レジデンス津田沼奏の杜 〈津田沼奏の杜“モリコア”プロジェクト〉」の建設現場です。「アライズレジデンス、ブロードレジデンス、センターレジデンス、ディーセントレジデンス」の4棟で構成されています(写真提供bgds氏)。
 
ザ・レジデンス津田沼奏の杜の概要
◆ 所在地-千葉県習志野都市計画事業JR津田沼駅南口特定土地区画整理事業地内29街区1画地(他47画地)(仮換地)
◆ 交通-JR総武線快速・総武線「津田沼駅」より徒歩7分、京成本線・新京成線「京成津田沼」駅より徒歩17分、新京成線「新津田沼」駅より徒歩12分、京成本線「谷津」駅より徒歩11分
◆ 階数-地上6階、地下1階(アライズレジデンス)、地上24階、地下1階(ブロードレジデンス)、地上24階、地下1階(センターレジデンス)、地上13階、地下1階(ディーセントレジデンス)
◆ 敷地面積-24,009.18㎡(売買対象面積)、アライズレジデンス3,007.44㎡、ブロードレジデンス5,172.7㎡、センターレジデンス4,009.06㎡、ディーセントレジデンス11,819.95㎡
◆ 建築面積-アライズレジデンス1,319.8㎡、ブロードレジデンス2,322.64㎡、センターレジデンス2,339.03㎡、ディーセントレジデンス5,945.19㎡
◆ 延床面積-アライズレジデンス4,635.55㎡、ブロードレジデンス33,181.57㎡、センターレジデンス31,204.15㎡、ディーセントレジデンス20,720.92㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造
◆ 地震対策-免震構造(1階下の免震ピット部分に鉛プラグ入り積層ゴム支承、弾性すべり支承等を設置)
◆ 用途-共同住宅
◆ 総戸数-869戸(販売総戸数668戸、アライズレジデンス47戸、ブロードレジデンス319戸、センターレジデンス272戸、ディーセントレジデンス30戸、非分譲201戸)
◆ 建築主-三菱地所レジデンス、野村不動産、三井不動産レジデンシャル
◆ 設計者・監理者-フジタ
◆ 施工者-フジタ
◆ 竣工-2015年06月下旬予定
◆ 入居開始-2015年09月下旬予定
 
 
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「ザ・レジデンス津田沼奏の杜 〈津田沼奏の杜“モリコア”プロジェクト〉」の建設現場を別角度から見た様子です(写真提供bgds氏)。
 
 
Chibatsudanuma14034
敷地の西側には、「近隣公園」が整備予定です(写真提供bgds氏)。

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2014年3月24日 (月)

豊島区 Brillia Tower池袋(としまエコミューゼタウン) 2014年3月上旬の建設状況

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-Brillia Tower池袋(としまエコミューゼタウン)-

 サンシャインシティの少し南側では、「南池袋二丁目A地区第一種市街地再開発事業施設建築物」が建設中です。
 
 概要は、地上49階、塔屋2階、地下3階、高さ約189m、延床面積約94,800㎡です。10階部分は、「中間免震階」となっています。
 
 施設全体の名称は「としまエコミューゼタウン」となり、 3階~9階には豊島区役所の新庁舎が入ります。
 
 11階より上は、総戸数432戸(内非分譲住戸110戸)の共同住宅「Brillia Tower池袋」となります。
 分譲は「東京建物」と「(財)首都圏不燃建築公社」により行われましたが、すでに全戸完売しています。
 
Brillia Tower池袋(としまエコミューゼタウン)の概要
◆ 計画名-南池袋二丁目A地区第一種市街地再開発事業施設建築物
◆ 所在地-東京都豊島区南池袋二丁目24番24(地番)
◆ 交通-東京メトロ有楽町線「東池袋」駅徒歩1分(地下2階より地下通路直結)、JR線「池袋」駅より徒歩8分
◆ 階数-地上49階、塔屋2階、地下3階
◆ 高さ-最高部189.00m
◆ 敷地面積-8,324.91㎡(建築確認対象面積)
◆ 建築面積-5,319.74㎡
◆ 延床面積-94,800.00㎡(容積対象外面積28,280.72㎡含む)
◆ 構造-鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
◆ 基礎工法-杭基礎
◆ 地震対策-中間階免震構造(10階)
◆ 用途- 11階~49階(共同住宅)、10階(中間免震階)、 3階~9階(豊島区役所の新庁舎)、地上1階・2階(商業施設)、地下2階・地下1階(駐車場)、地下3階(機械室)
◆ 総戸数-432戸(内非分譲住戸110戸)
◆ 建築主-南池袋二丁目A地区市街地再開発組合(売主 東京建物、財団法人首都圏不燃建築公社)
◆ 設計者-日本設計(構造設計協力 大成建設)
施工者-大成建設
◆ 着工-2012年02月02日(本体工事)
◆ 竣工-2015年02月下旬予定
◆ 入居開始-2015年03月下旬予定
 
 
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かなり高くなりました(写真提供タイム氏)。
 
 
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後施工だった建物南側部分も本格的に工事が行われています(写真提供タイム氏)。
 
 
Tokyoikebukuro14034
北東側から見上げた様子です(写真提供タイム氏)。

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2014年3月23日 (日)

川崎市 竣工した「エクラスタワー武蔵小杉(武蔵小杉東急スクエア、川崎市立中原図書館)」

Kawasakikosugi140351
-エクラスタワー武蔵小杉-

 東急武蔵小杉駅西側に「武蔵小杉駅南口地区西街区第一種市街地再開発事業施設建築物」が建設されました。
 地上39階、地下2階、高さ約149m、総戸数326戸(分譲住戸300戸、地権者等関係者住戸26戸)となっています。
 
 地下1階(駐車場、駐輪場)、1階~4階(武蔵小杉東急スクエア)、5階屋上(広場)、5~6階(川崎市立中原図書館)、7階(ゲストルーム、キッズラウンジ、他)、7~38階(共同住宅)、38・39階(スカイビューラウンジ、パーティーラウンジ)となっています。
 
 共同住宅部分の名称は「エクラスタワー武蔵小杉」で、「東京急行電鉄、東急不動産、丸紅、東電不動産」により分譲されました。
 
 東横線・目黒線武蔵小杉駅直結のショッピングセンター「武蔵小杉東急スクエア」と「川崎市立中原図書館」は、2013年4月2日にオープンしました。
 
エクラスタワー武蔵小杉の概要
◆ 計画名-武蔵小杉駅南口地区西街区第一種市街地再開発事業施設建築物
◆ 所在地-神奈川県川崎市中原区小杉町三丁目1301番(地番)
◆ 交通-東急東横線「武蔵小杉」駅から徒歩1分、南武線「武蔵小杉」駅から徒歩1分、JR横須賀線・湘南新宿ライン「武蔵小杉駅」から徒歩7分
◆ 階数-地上39階、地下2階
◆ 高さ-約149m
◆ 敷地面積-7,522.83㎡
◆ 建築面積-5,448.13㎡
◆ 延床面積-66,465.14㎡
◆ 構造-鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造
◆ 基礎工法-直接基礎
◆ 地震対策-6階と7階の間に免震装置(積層ゴム)を設置する「中間免震構造」
◆ 用途-共同住宅、店舗、公益施設
◆ 総戸数-326戸(分譲住戸300戸、地権者等関係者住戸26戸)
◆ 建築主-武蔵小杉駅南口地区西街区市街地再開発組合(売主 東京急行電鉄、東急不動産、丸紅、東電不動産)
◆ 設計者・監理者-日本設計
◆ 施工者-西松建設、佐藤建設JV
◆ 着工-2010年03月
◆ 竣工-2013年02月上旬
◆ 入居開始-2013年02月下旬予定
◆ オープン-2013年04月02日(武蔵小杉東急スクエア、川崎市立中原図書館)
 
 
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南東側から見た様子です。地震対策として、6階と7階の間に免震装置を設置する「中間免震構造」を採用しています。
 
 
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1階~4階までは武蔵小杉駅直結のショッピングセンター「武蔵小杉東急スクエア」、5階・6階は、蔵書数40万冊以上の「川崎市立中原図書館」です。
 
 南側の恐竜の骨格のような部分は、地権者店舗のパチンコ屋さん「KOSUGI PLAZA(小杉プラザ)」です。
 
 
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西側の壁面は、「壁面緑化」が行われています。
 
 
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敷地西側の道路がかなり広くなりました。   
  
 
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北西側から見た様子です。
 
 
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北側壁面です。
 
 
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建物概略図です。1階~4階までは武蔵小杉駅直結のショッピングセンター「武蔵小杉東急スクエア」および地権者店舗、5階・6階は、蔵書数40万冊以上の「川崎市立中原図書館」です。
 
 「東街区再開発建物」の商業施設・医療モール「三井ショッピングパーク ららテラス 武蔵小杉」は、2014年4月19日(土)のオープン予定です。
 
 
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「武蔵小杉東急スクエア」の北側入口です。

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2014年3月22日 (土)

川崎市 「東急武蔵小杉駅ビル」が完成して一段と便利になった「東急武蔵小杉駅」

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-東急武蔵小杉駅ビル-
 
「(仮称)東急武蔵小杉駅ビル計画」は、東急武蔵小杉駅に覆いかぶさるような形で2層構造で建設されました。正式名称は「東急武蔵小杉駅ビル」です。
 
 「東急武蔵小杉駅ビル」は、地上5階までありますが、建築基準法上は地上3階になります。延床面積は約7,532㎡(駅舎部分含む)です。
 
 「東急武蔵小杉駅ビル」を含む東横線・目黒線武蔵小杉駅直結のショッピングセンター「武蔵小杉東急スクエア」は、2013年4月2日グランドオープンしました。「武蔵小杉東急スクエア」には、全98店舗が出店しています。
 
● KOSUGI CORE TOWN(小杉コアタウン)
 「武蔵小杉東急スクエア」は、武蔵小杉駅前の再開発エリア「KOSUGI CORE TOWN(小杉コアタウン)」内の一施設として開業しました。
  
 「KOSUGI CORE TOWN(小杉コアタウン)」という名称はイマイチ普及していませんが、「西街区再開発建物(エクラスタワー武蔵小杉)」の下層階、「東急武蔵小杉駅ビル」、「東街区再開発建」の商業施設・医療モールの再開発エリアの名称です。 
  
 
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建物概略図です。「東急武蔵小杉駅ビル」は、地上5階までありますが、建築基準法上は地上3階になります。
 
 「武蔵小杉東急スクエア」は、「KOSUGI CORE TOWN(小杉コアタウン)」内の一施設となります。
 
 「東街区再開発建物」の商業施設・医療モール「三井ショッピングパーク ららテラス 武蔵小杉」は、2014年4月19日(土)のオープン予定です。
 
 
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「東急武蔵小杉駅ビル」の4階南側には、狭いですが「展望デッキ」があり電車を見る事が出来ます。
 
 
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「東急武蔵小杉駅ビル」4階に新設された改札口「東急スクエア連絡口」です。従来の1階の改札口(正面口と南口)に加えて、4階にも改札口が出来て非常に便利になりました。
 
 
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4階の改札内コンコースです。
 
 
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北側はガラス張りになっているので電車を見る事が出来ます。
 
 
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4階から2階の上り線ホーム(3番線・目黒線上り、4番線・東横線上り)への階段とエスカレーターです。
 
 
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階段とエスカレーターを上り線ホームから見た様子です。
 
 
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下り線ホーム(1番線・東横線下り、2番線・目黒線下り)の階段とエスカレーターです。
 
 
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東急武蔵小杉駅は、島式2面4線となっています。内側の(2番線・3番線)が目黒線、外側の(1番線・4番線)が東横線となっています。内側の目黒線には「ホームドア」が設置されています。
 
 
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東急武蔵小杉駅の外側の東横線(1番線・4番線)には「ホームドア」が設置されていませんが、東横線にも「ホームドア」の設置が決まったようです。
 
 
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東急武蔵小杉駅は、東京メトロ副都心線との相互直通運転に合わせてホームの北側を10両編成対応にホームを延伸しました。内側の目黒線(2番線・3番線)は、6両編成のためフェンスが設置されています。 

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2014年3月21日 (金)

川崎市 大師線ホーム上空に人工地盤を設置して建設される「(仮称)京急川崎駅前ビル計画」 2014年秋の建設状況

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-(仮称)京急川崎駅前ビル計画-

 JR川崎駅北口に自由通路等を整備する「川崎駅北口自由通路整備・駅改良等工事」が進行中ですが、「京浜急行電鉄」はJR川崎駅との乗り換え利便性や東西の回遊性のさらなる向上が見込まれることから、新たな拠点となる駅ビルの建設を決めました。

 「京急川崎駅」は、二層構造になっており高架の本線は2面4線ですが、大師線は地上にあり、頭端式ホームの2面2線となっています。

 敷地に余裕がある訳ではないので、ビルを建設する場合はわずかな隣接地と線路の上空を利用するしかありません。
 新たに建設する駅ビルは、大師線ホーム上空に人工地盤を築き、駅の隣接地と合わせて建設します。

 12階建てのビルと5階建ての商業施設で構成し、1階・2階が大師線ホーム、1階~5階が商業施設、3階~12階がビジネスホテル「京急EXイン京急川崎駅前(仮称)」になる予定です。
 商業施設への出店店舗は未定で、「京急EXイン京急川崎駅前(仮称)」の客室数は170室を予定しています。

 京浜急行電鉄・ニュースリリース(PDF:2013/03/12)
 より便利な街へ!京急川崎駅に新たな駅ビルを建設します。

(仮称)京急川崎駅前ビル計画の概要
◆ 所在地-神奈川県川崎市川崎区砂子1-3他
◆ 階数-地上12階
◆ 高さ-約47m
◆ 敷地面積-2,978.50㎡
◆ 建築面積-2,147.56㎡
◆ 延床面積-9,468.05㎡
◆ 構造-鉄骨造
◆ 用途-店舗、ホテル、福祉施設(保育所)
◆ 建築主-京浜急行電鉄
◆ 設計者-東急建設
◆ 施工者-未定(解体工事は東急建設)
◆ 着工-2014年05月予定(本体工事)
◆ 竣工-2016年01月末予定


京急川崎駅の大師線のホームは地上にあり、頭端式ホームの2面2線となっています。新たに建設する駅ビルは、大師線ホーム上空に人工地盤を築き、駅の隣接地と合わせて建設します。


撮影時は、京急川崎駅の東側に接地するビルが解体されていました。解体工事は「東急建設」により行われており、解体工事の工期は2013年11月12日~2014年3月31日となっていました。


「(仮称)京急川崎駅前ビル計画」の建設予定地を北東側から見た様子です。

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2014年3月19日 (水)

川崎市 (仮称)日本医科大学武蔵小杉開発計画 地上50階程度、高さ約180mの超高層ツインタワーマンションを建設!

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-(仮称)日本医科大学武蔵小杉開発計画-

 UPするのが遅くなりましたが、怒涛の勢いで超高層タワーマンションの建設が進むタワーマンション銀座の武蔵小杉地区に新たな計画が浮上しています。
 
 「日本医科大学」は、老朽化した「日本医科大学武蔵小杉病院」を建て替える計画を進めています。
 
 「日本医科大学武蔵小杉病院」の敷地は一部売却され、跡地に「三菱地所レジデンス」と「大成建設」が、地上50階程度、高さ約180m、総戸数1500戸程度の超高層ツインタワーマンションを建設する計画です。
 
 日刊建設工業新聞(2014/02/14)
 日本医科大学/武蔵小杉病院建替(川崎市)/C街区は売却、超高層住宅2棟構想
 
 (仮称)日本医科大学武蔵小杉開発計画の位置
 小杉駅周辺地区の開発動向(川崎市:PDF)
 
 「(仮称)日本医科大学武蔵小杉開発計画」は、地域の拠点病院である「日本医科大学武蔵小杉病院」の機能を停止する事が出来ないので、「A街区、B街区、C街区」の3街区に分けて連鎖的に再開発されます。
 
(1) 2016年度に「B街区」に「日本医科大学病院」の新病院を着工します。新病院の竣工は2018年度を予定しています。
 
(2) 新病院の完成後に「日本医科大学武蔵小杉病院」の機能を移転し、「C街区」の「日本医科大学武蔵小杉病院」の建物を解体します。
 
(3) 「C街区」の「日本医科大学武蔵小杉病院」の跡地に、地上50階程度、高さ約180mの超高層ツインタワーマンションを建設します。2019年年度の着工、2022年度の竣工を予定しています。
 
(仮称)日本医科大学武蔵小杉開発計画の概要
 ● A街区(現在は、日本医科大学新丸子キャンパス)
 「A街区」は、「日本医科大学新丸子キャンパス」の敷地面積約13,000㎡です。日本医科大学医学部の基礎科学(教養課程:1年次)は、東京都武蔵野市の同一法人「日本獣医生命科学大学」が建設中の「合同教育棟」に移転予定です。
 
 移転に合わせ、「A街区」のうち約10,000㎡を川崎市に貸し付けます。川崎市は、「A街区」の南側10,000㎡に小学校を建設します。残る北側の約3,000㎡の敷地には公園を整備します。
 
● B街区(現在は、日本医科大学新丸子グラウンド)
 「B街区」は、「日本医科大学新丸子グラウンド」の敷地面積約14,000㎡です。「B街区」に新病院を建設して、「日本医科大学武蔵小杉病院」の機能を移転します。
 
 新病院の規模は未定ですが、高さは約45mを想定しています。高度医療、周産期医療、高齢者医療機能を備え、災害時の救急医療の中核となる施設とする計画です。
 
 「B街区」北側には教育施設を建設します。新病院完成後に工事に着手する予定で、「日本医科大学看護学部」が入ることを想定しています。
 
● C街区(現在は、日本医科大学武蔵小杉病院)
 「C街区」は、「日本医科大学武蔵小杉病院」の敷地面積約21,000㎡です。「C街区」は民間に売却する予定です。
 
 跡地には、地上50階程度、高さ約180m、総戸数1500戸程度の超高層ツインタワーマンションを建設する計画です。
 両棟の1~2階部分にはにぎわい施設として、商業施設や病院と連携した医療・福祉施設などを導入する予定です。

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川崎市 プラウドタワー武蔵小杉 2013年末の建設状況

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-プラウドタワー武蔵小杉-

 「小杉町3丁目中央地区第一種市街地再開発事業に伴う施設建築物新築工事」は、地上45階の「分譲住宅棟」、地上3階の「商業・業務棟」、地上13階の「賃貸住宅棟」で構成されます。
 
 街区中央の「ユニオンビル」は、再開発の対象ではなくそのまま残るので、再開発区域は漢字の「回」の字型になります。
 
 超高層の「分譲住宅棟」は、地上45階、地下1階、高さ158.95m、総戸数450戸(事業協力者住戸(非分譲住戸)17戸含む)で、正式名称は「プラウドタワー武蔵小杉」となっています。
   
 参加組合員に「野村不動産、相鉄不動産」が入っています。「プラウドタワー武蔵小杉」の分譲はこの2社により行われました。竣工前にすでに全戸完売しています。
    
プラウドタワー武蔵小杉の概要
◆ 計画名-小杉町3丁目中央地区第一種市街地再開発事業に伴う施設建築物新築工事
◆ 所在地-神奈川県川崎市中原区小杉町三丁目1501番、1502番(地番)
交 通:東横線 「武蔵小杉」駅徒歩4分、目黒線「武蔵小杉」駅徒歩4分、南武線「武蔵小杉」駅徒歩4分、横須賀線・湘南新宿ライン「武蔵小杉」駅徒歩10分
階数-地上45階、地下1階(分譲住宅棟)
◆ 高さ-最高部158.95m
◆ 敷地面積-9,069.50㎡(施設全体)、6,523.60㎡(分譲住宅棟)
◆ 建築面積-4,048.84㎡ (分譲住宅棟)
◆ 延床面積-65,754.17㎡(容積対象外面積24,977.30㎡含む)
◆ 構造-鉄筋コンクリ-ト造、一部鉄骨造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭 
◆ 地震対策-制震構造(低降伏点鋼を使用した境界梁ダンパーを設置)
◆ 用途-共同住宅(分譲・賃貸)、店舗、オフィス、保育所
◆ 総戸数-高層棟450戸(事業協力者住戸(非分譲住戸)17戸含む)
◆ 建築主-小杉町3丁目中央地区市街地再開発組合(売主 野村不動産、相鉄不動産)
◆ 設計者・監理者-アール・アイ・エー
◆ 施工者-清水建設
◆ 着工-2011年05月30日
◆ 竣工-2015年01月下旬予定
◆ 入居開始-2015年02月下旬予定
 
 
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「プラウドタワー武蔵小杉」は竣工までかなり期間がありますが、すでに全戸完売しています。
 
 
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● ケイジェイ・レジデンス武蔵小杉

 賃貸住宅棟の「ケイジェイ・レジデンス武蔵小杉」です。地上13階、地下1階、総戸数139戸(他集会室1戸)で、2013年8月末日に竣工、2013年10月から入居開始しています。
 

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● セントア武蔵小杉
 
商業・業務棟の「セントア武蔵小杉」です。敷地北側の「A棟」とイトーヨーカドー側の「B棟」で構成されます。イトーヨーカドー側の「B棟」が先行して2013年9月にオープンしています。
 
 
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商業・業務棟の「セントア武蔵小杉B棟」を北東側から見た様子です。手前の仮囲いは、「セントア武蔵小杉A棟」の建設現場です。
 
 「セントア武蔵小杉B棟」と「プラウドタワー武蔵小杉」の間の建物は、「ユニオンビル」です。「ユニオンビル」は、再開発の対象ではなくそのまま残るので、再開発区域は漢字の「回」の字型になります。

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2014年3月18日 (火)

「富士ビル・東京會舘ビル・東京商工会議所ビル」を一体的に建て替え 地上29階、高さ約140mの超高層ビル!

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-富士ビル・東京會舘ビル・東京商工会議所ビル-

 2012年11月15日に、「三菱地所」から丸の内三丁目の「富士ビル、東京會舘ビル、東京商工会議所ビル」の3棟を一体的に建て替えると発表がありました。

 丸の内の大家さんである「三菱地所」にとっては、丸の内再構築の第2ステージ・第5弾プロジェクトで、2014年11月に解体着工、2017年度中の竣工を予定という内容でした。
 
 三菱地所・ニュースリリース(PDF:2012/11/15)
 丸の内再構築 第2ステージ 第5弾プロジェクト富士ビル・東京會舘ビル・東京商工会議所ビル 建て替え着手決定~有楽町エリアへの「拡がり」と「深まり」~
 
 その後、1年以上続報がありませんでしたが、「建設通信新聞」から久しぶりに報道がありました。
 
 オフィス、商業施設、宴会場、会議場、駐車場からなる地上29階、地下4階、高さ約140mの超高層ビルを建設する方向で検討を進めているようです。
 現行の指定容積率は1300%となっていますが、さらなる割増に向けて、東京都との協議を進めている模様です。
 
 建設通信新聞(2014/03/18)
 3棟を一体建替え/容積率割増へ協議/三菱地所らの富士ビル、東京會舘、東商ビル
 
 工期は、当初計画より少し遅れて、現時点では、2015年2月に解体工事に着手、2015年度中に新築着工し、2017年度中の完成を想定しています。
 
 プロジェクトマネージャーが「三菱地所」、設計者・監理者には「三菱地所設計」が担当する予定です。
 
 新たに建設する超高層ビルは、地下に駐車場、機械室、地下鉄コンコースからの動線上に地下歩行者通路、7階までを「東京商工会議所」や「東京會舘」などの活性化施設(ホール、バンケットなど)、8階以がオフィスになる予定です。
 
富士ビルの概要
◆ 所在地-東京都千代田区丸の内三丁目2番3号
◆ 階数-地上10階、地下4階
◆ 敷地面積-約4,900㎡
◆ 延床面積-約47,000㎡
◆ 竣工-1962年03月
◆ 所有者-三菱地所
 
東京會舘ビルの概要
◆ 所在地-東京都千代田区丸の内三丁目2番1号
◆ 階数-地上12階、地下5階
◆ 敷地面積-約2.700㎡
◆ 延床面積-約33,500㎡
◆ 竣工-1971年12月
◆ 所有者-(株)東京會舘と三菱地所による区分所有
 
東京商工会議所ビルの概要
◆ 所在地-東京都千代田区丸の内三丁目2番2号
◆ 階数-地上8階、地下3階
◆ 敷地面積-約2,400㎡
◆ 延床面積-約23,500㎡
◆ 竣工-1960年12月
◆ 所有者-東京商工会議所

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上野・御徒町の新たなランドマーク「御徒町吉池本店ビル」 「ユニクロ」のグローバル繁盛店など全11店舗が、2014年4月26日(土)グランドオープン !

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-御徒町吉池本店ビル-

 「(株)吉池」と「三井不動産」は、JR御徒町駅前の台東区上野三丁目に、商業ビル「(仮称)上野三丁目店舗ビル(上野吉池 )新築工事」を建設しています。
 
 1920年(大正9年)創業の老舗ファミリーデパート「吉池」が本店を構えていたビルの建替え事業となります。

 全11店舗が決定し、施設名称を「御徒町吉池本店ビル」とし、2014年4月26日(土)にグランドオープンする事が決まりました。
 
 三井不動産・ニュースリリース(2014/03/17)
 上野・御徒町に新たなランドマーク「御徒町吉池本店ビル」が誕生 創業90年を超える「食料品 吉池」のリニューアルをはじめ話題の飲食店舗など全11店舗 4月26日(土)グランドオープン
 
 「三井不動産」は、事業主である「吉池」から委託を受け、デベロップメントマネージャーとして、建物竣工までの開発計画の立案、設計・施工管理、テナント誘致等を行っています。
 また、竣工後は「食料品 吉池」以外の店舗へのマスターリースおよび施設の運営管理を行います。
 
フロア構成(主な出店店舗)
● 地下2階~1階-鮮魚・食品・酒類・日用雑貨を扱う「食料品 吉池」がリニューアルオープン
● 1階~4階-ファーストリテイリングの「ユニクロ」のグローバル繁盛店が出店
● 5階・6階-ファーストリテイリングの「GU」の都心大型店(約400坪)が出店
● 7階-創業56年を迎える、手芸用品・ホビー材料の人気専門店「ユザワヤ」が出店
● 8階-1925年創業の東京を代表する老舗洋食「香味屋」のビストロ風の新業態「Cochon d'Or 香味屋」など、6店舗のレストランゾーンを形成
● 9階-和食・寿司、洋食などが楽しめる複合新業態「吉池食堂」が出店
 
ユニクロのグローバル繁盛店「ユニクロ 御徒町店」
 最大のテナントは、ファーストリテイリングが展開する「ユニクロ」のグローバル繁盛店「ユニクロ 御徒町店」です。
 
 ファーストリテイリング・グループ企業ニュース(2014/03/17)
 御徒町 吉池本店跡に、グローバル繁盛店が登場 「ユニクロ 御徒町店」 2014年4月25日オープン
 
 店舗の売場面積は約860坪で、2014年4月25日(金)にオープンします。日本国内のグローバル繁盛店としては、「ビックロ 新宿東口店」、「ユニクロ 池袋サンシャイン60通り店」に次ぐ3店舗目になります。
 
 ユニクロの「グローバル繁盛店」は、「グローバル旗艦店」の次のランクで、位置付けは「世界有数の繁華街に、最旬&最新の商品をフルラインナップで取り揃え、活き活きと働くスタッフが 最高の店舗サービスでお客様をお迎えする、エンターテインメントが ある、常に繁盛している店づくりを目指す地元密着型の大型路面店」となっています。
 
御徒町吉池本店ビルの概要
◆ 計画名-(仮称)上野三丁目店舗ビル(上野吉池 )新築工事
◆ 所在地-東京都台東区上野三丁目27番12号他
◆ 交通-JR線「御徒町」駅すぐ、東京メトロ銀座線「上野広小路」駅徒歩1分、都営大江戸線「上野御徒町」駅徒歩1分、東京メトロ日比谷線「仲御徒町」駅徒歩3分
◆ 階数-地上9階、塔屋2階、地下2階
◆ 高さ-52.1m
◆ 敷地面積-1,989.76㎡
◆ 延床面積-約14,998㎡
◆ 店舗面積-約9,419㎡
◆ 構造-鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-直接基礎
◆ 建築主-(株)吉池
◆ 設計者-戸田建設
◆ 施工者-戸田建設
◆ 着工-2012年10月01日
◆ オープン-2014年04月26日
 
 
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北側の「春日通り」側から見た様子です。
 
 
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JR御徒町駅のホームから見た様子です。
 
 
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南側のJR線御徒町駅「南口広場」から見た様子です。南側は2つのビルに挟まれています。
 
 
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JR御徒町駅のホームから見た様子です。

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2014年3月16日 (日)

JR東日本 拡幅されて広くなった日暮里駅の常磐線ホーム

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-日暮里駅-

 「日暮里駅」は、「JR山手線、JR京浜東北線、JR常磐線、京成本線、日暮里舎人ライナー」の5路線が乗り入れる鉄道交通の要衝となっています。
 
 2012年度のJR線日暮里駅の1日の平均乗車人員は99,875人で、JR東日本の中では37位になります。
 しかし、この数値にはJR線の各路線間の乗り換え客が改札内の移動のためカウントされていません。実質的にはこれより遥かに多い利用があります。
 
 JR東日本 → 各駅の乗車人員(2012年度)
 
● ラッシュ時に混雑する常磐線ホーム(3番線・4番線)
 常磐線ホームは、朝のラッシュ時には、常磐線→山手線・京浜東北線、夕方のラッシュ時には、山手線・京浜東北線→常磐線に乗り換える利用客が多く大混雑します。
 
 朝夕のラッシュ時には、ホームに頻繁に電車が発着しますが、常磐線が発着する3・4番線ホームはホーム幅が非常に狭く、乗降客がホームにあふれて恐怖を感じる程でした。
 
● 常磐線の3番線ホーム拡幅
 そのため大規模改良工事により京成本線下り線が3階に移動し事により生じたスペースに常磐線上り線の軌道を移設し、混雑が激しい常磐線3番線ホームを拡幅することになりました。
 
 拡幅工事は、2013年10月20日(日)の0時50分頃~17時40分頃に行われました。この時間帯は、常磐線の上野駅~北千住駅間で全ての列車が運休し、北千住駅で取手・水戸方面に折り返し運転となりました。
 
 
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常磐線3番線ホーム(上野行)は、拡幅されてかなり広くなりました。これで朝のラッシュ時のホームの混雑はかなり解消されました。
 
 上野駅よりも日暮里駅に方が駅の構造が簡単で山手線や京浜東北線のホームまで歩く距離も短いので、日暮里駅で乗り換える乗客が多いです。私もいつも日暮里駅で乗り換えます。
 
 「上野東京ライン(東北縦貫線)」が開通すると常磐線の電車も東京・品川方面に一部直通しますが、多くの電車は上野駅止まりのため、朝のラッシュ時の光景はあまり変わらないと思われます。
 
 
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エスカレーターの横も余裕が生まれました。
 
 
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階段の横も余裕が生まれました。
 
 
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拡幅された3番線ホーム(上野行)に比べて、4番線ホーム(北千住・松戸・取手・成田・土浦・水戸方面)は配線的に拡幅工事は無理です。
 
 
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京成本線旧下り線跡に常磐線上り線の軌道を移設しました。
 
 
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ほぼ同じ場所の2010年5月13日の様子です。京成本線下り線が3階に移動したためスペースが生まれました。
 
 
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2010年5月17日の様子です。軌道を移設するため、移設予定地にあった柱等も事前に移設されました。

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2014年3月15日 (土)

台東区 地上25階、高さ約113mの「(仮称)東上野二丁目計画」

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-(仮称)東上野二丁目計画-

 「(仮称)東上野二丁目計画」 は、東京で長年最も動かなかったプロジェクトの一つです。この敷地には、かつては「タカラホテル」が建っていました。
 地権者だった倉庫会社の「寶組(たからぐみ)」がホテルを核にした地上29階、高さ約150mの超高層ビルを建設する計画でした。
 
 その後、2008年に不動産ファンドの「リサ・パートナーズ」に土地が売却されます。リサパートナーズは、高さ120m程度の「上野ゲートタワー」の建設を計画していましたが、この計画も進むことはありませんでした。
 
 その後、「リサ・パートナーズ」」は、2012年9月に「ナエバ・プロパティーズ特定目的会社」と「清水建設」に土地を売却しました。
 
 ナエバ・プロパティーズと清水建設は、リサ・パートナーズの開発基本方針を引き継ぎ、オフィスや約130室のホテル、集会施設などを備えた、地上25階、塔屋1階、地下1階、高さ約113mの超高層ビルを建設する計画です。3度目の正直で、2013年9月に着工されました。
 
 清水建設・投資開発トピックス(2013/11/26)
 「(仮称)東上野二丁目計画」が着工 
 
(仮称)東上野二丁目計画の概要
◆ 所在地-東京都台東区東上野二丁目16番、17番
◆ 階数- 地上25階、塔屋1階、地下1階
◆ 高さ-約113m
◆ 敷地面積-3,508.82㎡
◆ 建築面積-1,982.98㎡
◆ 延床面積-40,626.74㎡
◆ 構造-鉄骨造(柱CFT造)、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-杭基礎
◆ 用途-オフィス、ホテル、集会施設、店舗
◆ 建築主-ナエバ・プロパティーズ特定目的会社、清水建設
◆ 設計者・監理者-清水建設、日立建設設計
◆ 施工者-清水建設
◆ 着工-2013年09月中旬
◆ 竣工-2015年12月末日予定
 
 
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街区図です。2つの敷地は一体的に開発されます。中央の区道は廃止され、東側の区道が拡幅されます。
 
 
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北東側から見た様子です。
 
 
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「(仮称)東上野二丁目計画」の建築計画のお知らせです。

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2014年3月10日 (月)

港区 竣工した「グランスイート麻布台ヒルトップタワー」

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-グランスイート麻布台ヒルトップタワー-

 「(仮称)港区麻布台3丁目計画」は、「ロシア大使館」の50mくらい西側に建設されました。道路(外苑東通り)を挟んで北側には外務省飯倉公館や日本郵政麻布局があります。
 
 「日本IBM飯倉ビル」跡地を「丸紅」が取得し、地上29階(建築基準法上 地上28階、地下1階)、高さ99.95m、総戸数166戸(他に管理事務室1戸)の超高層タワーマンションを建設しました。
 
 正式名称は「グランスイート麻布台ヒルトップタワー」で、2014年2月6日に竣工しています。入居開始は2014年5月末の予定です。 

グランスイート麻布台ヒルトップタワーの概要
◆ 計画名-(仮称)港区麻布台3丁目計画
◆ 所在地-東京都港区麻布台三丁目2番10の一部他(地番)
◆ 交通-東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅徒歩7分、都営大江戸線「麻布十番」駅徒歩8分、東京メトロ日比谷線「神谷町」駅徒歩8分、東京メトロ日比谷線「六本木」駅徒歩10分、東京メトロ南北線「麻布十番」駅徒歩8分
◆ 階数-地上29階(建築基準法上 地上28階、地下1階)
◆ 高さ-99.95m
◆ 敷地面積-2,314.77㎡
◆ 建築面積-792.46㎡
◆ 延床面積-19,116.27㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭×19本(スマートパイルヘッド工法)
◆ 地震対策-粘性制振壁(5階~17階)
◆ 用途-共同住宅
◆ 総戸数-166戸(他に管理事務室1戸)
◆ 建築主-丸紅
◆ 設計者・監理者-大林組
◆ 施工者-大林組
◆ 着工-2012年05月01日
◆ 竣工-2014年02月06日
◆ 入居開始-2014年05月末予定
 
 
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北側の「外苑東通り」が高いかなり高低差がある傾斜地に建設されました。
 
 
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「グランスイート麻布台ヒルトップタワー」は、2014年2月6日に竣工しています。
 
● スマートパイルヘッド工法
 基礎は、場所打ちコンクリート拡底杭×19本となっています。「場所打ちコンクリート杭」は、大林組が開発した「スマートパイルヘッド工法」が採用されています。
 
 杭頭と基礎を完全に固定しない(杭頭半剛接接合)工法で、杭径よりも小さな鋼管コンクリートで杭と基礎を連結し、地震発生時に杭頭が容易に回転し損傷を軽減する機構により耐震性を向上させます。
 
● 粘性制振壁
 地震対策として、5階~17階部分に「粘性制振壁」を採用しています。「粘性制振壁」はオフィスビルでの採用例は多いですが、タワーマンションでは珍しいです。
 
 下の階に固定された外壁鋼板の中に、上の層からつり下げられた内壁鋼板が挿入され、その隙間に粘性体が満たされます。
  
 建物が揺れると、上下階の間にずれが生じ、内壁鋼板が粘性体の中を動き、速度に比例した抵抗力を発生させ、揺れを減衰させます。

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2014年3月 9日 (日)

サンシャイン60 3種類のダンパーを組み合わせる工法で長周期地震動対策工事を実施!

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-サンシャイン60-

 「サンシャインシティ」では、巨大地震が発生した際に予想される長周期地震動に対する安全性を一層高めることを目的に、「サンシャイン60」において、新たに開発されたダンパーを含む3種類のダンパーを組み合わせる日本初の工法で長周期地震動対策工事を実施します。
 
 設計者・監理者は「三菱地所設計」と「鹿島建設」にて組織する「サンシャインシティオフィス棟長周期地震動対策工事実施設計・工事監理共同体」、施工者は「鹿島建設」で、2014年3月中旬に着工し、2016年9月末に竣工の予定です。

 鹿島建設・プレスリリース(2014/03/05)
 サンシャイン60 長周期地震動対策工事に着手
 
工事概要
◆ 工事名-サンシャイン60 長周期地震動対策工事
◆ 工事内容-(1)HiDAX-e(高性能オイルダンパー)×252ヶ所(6階~38階)、(2)ハニカムダンパー(鋼製弾塑性ダンパー)×228ヶ所(4階~60階)、(3)S-Lockダンパー(変形制御ダンパー)×186ヶ所(7階~39階)
◆ 建築主-サンシャインシティ(三菱地所の連結子会社)
◆ 設計者・監理者-三菱地所設計
◆ 施工者-鹿島建設
◆ 工事期間-2014年03月17日~2016年09月30日予定
 
 
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● サンシャイン60の長周期地震動対策

 「サンシャイン60」では、3種類のダンパーを効果的に配置して揺れのエネルギーを吸収します。3種類のダンパーを組み合わせる工法は国内で初めてです。
 
(1) HiDAX-e(高性能オイルダンパー)
 6階~38階のビル側面の避難バルコニー部には、一般的なオイルダンパーの約2倍のエネルギー吸収能力を持つ高性能オイルダンパー「HiDAX-e」を252ヶ所設置します。
 
(2) ハニカムダンパー(鋼製弾塑性ダンパー)
 4階~60階のビル側面の避難バルコニー部には、壁や梁などの構造躯体に組み込んで揺れを吸収させる「ハニカムダンパー(鋼製弾塑性ダンパー)」を228ヶ所設置します。
 
(3) S-Lockダンパー(変形制御ダンパー)
 7階~39階の共用部廊下のコア部天井内梁には、新開発の「S-Lockダンパー(変形制御ダンパー)」を186ヶ所設置します。
  
   
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● 新宿三井ビルディングの長周期地震動対策

 三井不動産は、鹿島建設の施工により「新宿三井ビルディング」において、長周期地震動が発生した場合の揺れを大幅に低減させるため、超大型制震装置「TMD(チューンド・マス・ダンパー)」を屋上に設置します。
  
 三井不動産・ニュースリリース(2013/07/29)
 「新宿三井ビルディング」で長周期地震動の揺れを半減 日本初 屋上に超大型制震装置(約1,800t)を設置
 
 「新宿三井ビルディング」屋上の棟屋の両側に、超大型制震装置TMD(D3SKY)×6基設置します。
 振り子式の1基300トンの錘(すい)×6基設置し、錘(すい)が揺れることで建物の振動エネルギーを吸収して地震の揺れを大幅に抑制します。
 
 更に、低層階コア部に高性能オイルダンパー(HiDAX-e)×48台設置し、建物の揺れに応じてダンパーのオイル流量を制御することにより地震の揺れを抑制します。
 
 TMDとオイルダンパーの設置により、直下型地震から長周期地震動まで、地震の規模や特性にかかわらず制震効果を発揮します。
 東日本大震災の長周期地震動に当てはめると揺れを半分以下に低減、揺れの時間も6分の1程度に抑えます。

 
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● 新宿センタービルの長周期地震動対策
 大成建設が「新宿センタービル」に2008年10月~2009年7月の工期で、長周期地震動対策として「軸力制御オイルダンパー」を合計288台設置しています。東日本大震災でも効果を発揮しました。
 
 大成建設(PDF)
 新宿センタービルの耐震バリューアップ工事の内容
 
 大成建設(PDF)
 東北地方太平洋沖地震 新宿センタービルの観測結果と制振効果
 
 
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写真では「ブレース」しか見えませんが、ブレースの下にオイルダンパーが設置されています。24層(15階~26階、28階~39階)×12台(各階)=288台の「軸力制御オイルダンパー」を設置しています。

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2014年3月 8日 (土)

「森トラスト」が総延床面積50万㎡程度に積極投資 いよいよ「赤坂ツインタワー」の建て替えへ! 

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-赤坂ツインタワー-

 森トラストは、「虎ノ門パストラル」跡地、「赤坂ツインタワー」建て替え、「三田43MTビル」を中心とした再開発など、東京都港区内で計画している3件の開発予定地に積極投資します。
 
 特区による容積率緩和などを勘案すれば総延床面積は50万㎡程度のスケールとなることを明かしました。
 
 建設通信新聞(2014/03/05)
 森トラスト森社長/延50万㎡に積極投資/港区で高付加価値ビル

 最も開発を急ぐ「赤坂ツインタワー」の建て替えについては、2014年以降に既存建物の解体工事に着手します。
 
 「赤坂ツインタワー」の建て替えについては、かなり前から言われていましたが、2009年6月にリーマンショックの景気後退により ”赤坂ツインタワーは当初、2011年に解体工事に着手する運びだったが、これを5年間延期し、2016年以降の事業着手にスケジュールを変更した。” と報道されていました。
 
 「赤坂ツインタワー」は、再開発のため入居企業の退去が続いているようですが、景気回復により計画が前倒しになったのでしょうか?
 でも未だに「赤坂ツインタワー本館、赤坂ツインタワー東館」のテナント募集が行われているみたいでイマイチよく分かりません・・・
 
 森トラスト →  事業紹介(赤坂エリア)
 
赤坂ツインタワーの概要
◆ 階数-地上18階、塔屋2階、地下4階
◆ 敷地面積-11,866.50㎡(本館・東館合計)
◆ 延床面積-98,033.02㎡(本館・東館合計)
◆ 構造- 鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 竣工-1983年03月(2002年リニューアル工事実施)
 
 「赤坂ツインタワー」には、「赤坂ツインタワー本館、赤坂ツインタワー東館、ATT新館」の3棟がありますが、 建て替えの対象は、「赤坂ツインタワー本館、赤坂ツインタワー東館」の2棟のようです。

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2014年3月 7日 (金)

北区 パークタワー滝野川 & パークアクシス滝野川 ラ ブリーズ

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-パークタワー滝野川-

 「(仮称)北区滝野川六丁目計画」は、東京都北区の都営地下鉄三田線「西巣鴨駅」近くにあったNTT社宅跡地の再開発プロジェクトです。
 
 地上28階、地下2階、高さ99.97m、総戸数245戸の「分譲住宅棟(A棟)」と地上17階、地下1階、高さ57.25m、総戸数312戸の「賃貸住宅棟(B棟)」が建設されました。
 
 正式名称は、分譲住宅棟(A棟)が「パークタワー滝野川」、賃貸住宅棟(B棟)が「パークアクシス滝野川 ラ ブリーズ」となっています。両棟共に竣工し、入居が行われています。
 
 
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● パークタワー滝野川(分譲住宅棟A棟)

 地上28階、地下2階、高さ99.97m、総戸数245戸の「分譲住宅棟(A棟)」です。正式名称は「パークタワー滝野川」です。
 
パークタワー滝野川の概要
◆ 計画名-(仮称)北区滝野川六丁目計画
◆ 所在地-東京都北区滝野川六丁目21番23(地番)
◆ 交通-都営地下鉄三田線「西巣鴨」駅徒歩3分、埼京線「板橋」駅徒歩9分 、都電荒川線「新庚申塚」駅徒歩8分
◆ 階数-地上28階、地下2階
◆ 高さ-最高部99.97m、軒高94.67m
◆ 敷地面積-8,028.76㎡(施設全体)、2,621.37㎡(分譲住宅棟:A棟)
◆ 建築面積-870.55㎡
◆ 延床面積-24,742.43㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 地震対策-耐震構造
◆ 用途-共同住宅(分譲)
◆ 総戸数-245戸
◆ 建築主-合同会社滝野川6丁目計画、三井不動産レジデンシャル(売主 三井不動産レジデンシャル)
◆ 設計者・監理者-東急建設
◆ 施工者-東急建設
◆ 着工-2011年10月01日
◆ 竣工-2013年12月上旬
◆ 入居開始-2014年02月01日
 
 
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「パークタワー滝野川」は全戸完売しています。
 
 
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「パークタワー滝野川」を見上げた様子です。
 
 
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● パークアクシス滝野川 ラ ブリーズ(賃貸住宅棟B棟)
 地上17階、地下1階、高さ57.25m、総戸数312戸の「賃貸住宅棟(B棟)」です。正式名称は「パークアクシス滝野川 ラ ブリーズ(Park Axis滝野川La brise)」です。2014年2月1日から入居が始まっています。
 
パークアクシス滝野川 ラ ブリーズの概要 
◆ 計画名-(仮称)北区滝野川六丁目計画
◆ 所在地-東京都北区滝野川六丁目21番7(住居表示)
◆ 交通-都営三田線「西巣鴨」駅徒歩4分 JR埼京線「板橋」駅徒歩9分
◆ 地上17階、地下1階
◆ 高さ-最高部57.25m、軒高52.56m
◆ 敷地面積-8,028.76㎡(施設全体)
◆ 建築面積-2,513.29㎡
◆ 延床面積-26,748.82㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造
◆ 用途-共同住宅(賃貸)、児童福祉施設、店舗
◆ 総戸数-312戸
◆ 建築主-合同会社滝野川6丁目計画、三井不動産レジデンシャル(貸主 三井不動産住宅リース)
◆ 設計者・監理者-東急建設
◆ 施工者-東急建設
◆ 着工-2011年10月01日
◆ 竣工-2014年01月30日
◆ 入居開始-2014年02月01日

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2014年3月 5日 (水)

JR東日本 (仮称)横浜駅西口駅ビル計画 地上26階、高さ約135mに縮小

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-(仮称)横浜駅西口駅ビル計画-

 横浜駅西口の「横浜シァル」と「横浜エクセルホテル東急」跡地に建設を予定している超高層複合ビル「(仮称)横浜駅西口駅ビル計画」は、当初は地上33階、地下3階、最高高さ約180m、延床面積約182,000㎡で計画されていました。
 
 しかし、2011年3月11日に発生した東日本大震災を受け、従来以上に安全性を重視した構造に改めるために計画が見直されていました。
 昨年末には、「JR東日本」と「東急電鉄」が共同で計画していた事業主体を「JR東日本」に一本化しました。
 
 2014年3月4日の定例社長会見でやっと見直し後の概要が発表されました。私が想像していたより遥かに規模が縮小されてちょっとショックです。
 楽しみにしていた高さ約50mの「線路上空棟」も姿を消しています。何もここまで縮小しなくても・・・
 
 JR東日本・プレスリリース(PDF:2014/03/04)
 (仮称)横浜駅西口駅ビル計画について
 
概要の主な変更
● 階数-地上33階、地下3階 → 地上26階、地下3階
● 高さ-最高高さ約180m →  最高高さ約135m
● 延床面積-約182,000㎡(駅前棟約136,000㎡+線路上空棟18,000㎡+鶴屋町棟約28,000㎡) →  約118,000㎡(駅前棟約94,000㎡+鶴屋町棟約24,000㎡)
 
(仮称)横浜駅西口駅ビル計画の概要
◆ 所在地-神奈川県横浜市西区南幸一丁目1番1号外
◆ 階数-地上26階、地下3階(駅前棟)、地上9階(鶴屋町棟)
◆ 高さ-最高部約135m(駅前棟)、最高部約31m(鶴屋町棟)
◆ 敷地面積-約8,700㎡(駅前棟)、約5,000㎡(鶴屋町棟)
◆ 延床面積-約94,000㎡(駅前棟:商業施設 地下2階~地上10階の約66,000㎡、業務施設 地上12階~地上26階の約28,000㎡)、約24,000㎡(鶴屋町棟)
◆ 用途-(駅前棟)商業施設、業務施設、等、(鶴屋町棟)駐車場、保育所、等
◆ 事業主体-JR東日本(東日本旅客鉄道)
◆ 設計者-ジェイアール東日本建築設計事務所
◆ 施工者-未定(施工者の選定は一般競争入札)
◆ 着工-未定
◆ 開業-2020年予定
 
 
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「横浜シァル」と「横浜エクセルホテル東急」の地上部分は解体されて姿を消しています。
 
 
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変更後の配置図と断面図です。高さ約50mの「線路上空棟」が姿を消しています。橋上駅舎や歩行者デッキを使って東西に抜けられるようになっていたので残念です。
 
 
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変更前の配置図と断面図です。

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2014年3月 4日 (火)

JR田町駅東口 「TGMM芝浦プロジェクト」は、高さ約177m、高さ約181mなど3棟、総延床面積約290,000㎡と判明! 

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-TGMM芝浦プロジェクト-
 JR田町駅東口では、「田町駅東口北地区土地区画整理事業」が行われています。旧東京ガス研究所跡地を中心とした約7.7haを再開発する大規模プロジェクトです。
 
 その中で最大規模のプロジェクトが「TGMM芝浦プロジェクト」です。そのまま再開発するのではなく、「芝浦小学校・幼稚園」と「港区スポーツセンター」を移転させて、空いた部分を大規模に再開発します。

 リーマンショック前に「A棟」と「B棟」の高さ約180mのツインタワーを建設すると発表されていましたが、その後あまりニュースがありませんでした。
 
 2014年2月28日の平成25年度「東京都環境影響評価審議会」第11回総会で、「(仮称)TGMM芝浦プロジェクト」の環境影響評価書案が議題になると発表されていたので、楽しみに待っていましたが、ドッカーン!と発表されました。
 
 「東京ガス、三井不動産、三菱地所」の3社は2014年3月3日に、「TGMM芝浦プロジェクト」の環境影響評価書案を東京都に提出しました。
 
 日刊建設工業新聞(2014/03/04) 完成イメージ等
 東京ガス、三井不、三菱地所/田町駅東口に超高層など3棟計画/アセス書案提出
 
 「港区スポーツセンター」などの公共施設がある港区の区有地を「東京ガス」が取得し、共同事業者である三井不動産、三菱地所と共同で開発します。
 「東京ガス」は区有地の東側に隣接する旧東京ガス研究所跡地(約32,000㎡)と交換して区有地を取得しています。
 
 ちなみに「TGMM芝浦プロジェクト」の「TGMM」は、「TG(東京ガス)、M(三井不動産)、M(三菱地所)」からきています。
 
TGMM芝浦プロジェクトの概要
◆ 所在地-東京都港区芝浦三丁目11他
◆ 階数-地上31階、地下2階(A棟)、地上36階、地下2階(B棟)、地上9階、地下2階(ホテル棟)
◆ 高さ-約177m(A棟)、約181m(B棟)、約61m(ホテル棟)
◆ 敷地面積-約25,000㎡
◆ 延床面積-約291,000㎡(A棟:約135,000㎡、B棟:約145,000㎡、ホテル棟:約11,000㎡)
◆ 構造-鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート
◆ 用途-オフィス、商業施設、ホテル
◆ 事業主-(土地所有者)東京ガス、(共同事業者)三井不動産、三菱地所
◆ 評価書案の作成-日建設計
◆ 着工-2015年予定
◆ 供用開始-2017年(A棟、ホテル棟)、2019年予定(B棟)
 
  

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赤線内が「TGMM芝浦プロジェクト」の街区です。JR田町駅に近い南側に「A棟」、遠い北側に「B棟」が建設される予定です。間の区道は廃止され、周囲の道路は拡幅されます。
 
 南側が先に着工され「A棟」が2017年に供用開始される予定です。北側は遅れて着工され、「B棟」が2019年に供用開始される予定です。
 
 
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「A棟」の区画には、旧「芝浦小学校・幼稚園」がありました。「芝浦小学校・幼稚園」は、芝浦四丁目に移転が完了しています。
 
 
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旧「芝浦小学校・幼稚園」は解体されて、跡地は暫定的に駐車場として使用されています。
 
 
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「A棟」の区画を南側から見た様子です。
 
 
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「A棟」の区画に隣接するJR田町駅東口の「住友不動産田町駅前ビル」は、再開発区域外のため残ります。
 
 
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「A棟」の区画に隣接するJR田町駅東口の通り沿いにある雑居ビル群も再開発区域外です。
 
 
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「B棟」の区画にある「港区スポーツセンター」を南西側から見た様子です。東京ガス研究所跡に建設中の「みなとパーク芝浦(田町駅東口北地区公共公益施設 新築工事)」の完成後に移転します。移転完了後に解体され、「B棟」が建設される予定です。
 
 
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「B棟」の区画にある「港区スポーツセンター」を北西側から見た様子です。

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田町駅東口北地区土地区画整理事業 「みなとパーク芝浦 & 愛育病院」 2013年末の建設状況

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-旧東京ガス研究所跡地-
 JR田町駅東口では、「田町駅東口北地区土地区画整理事業」が行われています。旧東京ガス研究所跡地を中心とした約7.7haを再開発する大規模プロジェクトです。
 
 その中で最大規模のプロジェクトが「TGMM芝浦プロジェクト」です。そのまま再開発するのではなく、「芝浦小学校・幼稚園」と「港区スポーツセンター」を移転させて、空いた部分を大規模に再開発します。
 
 「芝浦小学校・幼稚園」は、芝浦四丁目に移転が完了しています。「港区スポーツセンター」の機能は、「東京ガス研究所」跡地に移転します。
  
 
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● 田町駅東口北地区公共公益施設「みなとパーク芝浦」

 「田町駅東口北地区公共公益施設」の完成イメージ図です。施設愛称は「みなとパーク芝浦」に決定しています。
 
 「港区スポーツセンター」の機能を拡充して旧東京ガス研究所跡地に移転します。「港区スポーツセンター」の他に「芝浦港南地区総合支所、消費者センター、男女平等参画センター、介護予防総合センター」その他が入る予定です。
 
 公式HP → 田町駅東口北地区に整備する公共公益施設について
 
 当初は完成イメージ図の芝生の部分に「文化芸術ホール」も整備する予定でしたが、東日本大震災により、区民の安全・安心の確保を最優先するため整備は一旦中止(延期)になりました。
 
 
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「田町駅東口北地区公共公益施設 新築工事」の建設現場です。 概要は、地上8階、地下1階、高さ54.9m、延床面積50,724.90㎡となっています。
 
 当初は2014年6月18日に竣工する予定でしたが、2014年10月17日と約4ヶ月延期されています。
 それに伴い、施設開設予定日も2014年7月22日から2014年12月22日に変更になっています。
 
 
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● 愛育病院

 「愛育病院」の完成イメージ図です。恩賜財団母子愛育会が旧東京ガス研究所跡地に建設している病院です。港区南麻布五丁目から移転する予定です。
 
 愛育病院 → 愛育病院移転整備について
 
 
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「愛育病院 新築整備工事」の建設現場です。地震対策として免震構造を採用しています。

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2014年3月 3日 (月)

港区 地上22階、高さ約116mの「(仮称)西新橋一丁目計画」 2013年末の建設状況

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-(仮称)西新橋一丁目計画-
 
「(仮称)西新橋一丁目計画」は、「ENEOS」ブランドで有名な「JXホールディングス」の旧新日本石油本社ビルの建て替え計画です。
 
 概要は、地上22階、塔屋2階、地下3階、高さ115.91m(最高部)、延床面積55,372.73㎡となっています。
 
 三菱地所・ニュースリリース(PDF:2012/07/26)
 「(仮称)西新橋一丁目計画」着工のお知らせ ~西新橋交差点に、環境配慮型・高機能オフィスビルを開発~
 
 土地はJXグループが所有し、「西新橋ディベロップメント特定目的会社(三菱地所などが出資するSPC)」が土地を借り受けてビルを建設中です。
 
(仮称)西新橋一丁目計画の概要
◆ 所在地-東京都港区港区西新橋一丁目4番1,2,6号(地番)
◆ 交通-都営地下鉄三田線「内幸町」駅直結、JR「新橋」駅徒歩5分、東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅徒歩5分
◆ 階数-地上22階、塔屋2階、地下3階
◆ 高さ-最高部115.91m
◆ 敷地面積-4,796.14㎡
◆ 建築面積-2,371.59㎡
◆ 延床面積-55,372.73㎡
◆ 構造-(地下)鉄骨鉄筋コンクリート造、(地上)鉄骨造
◆ 基礎工法-直接基礎
◆ 地震対策-制震装置(アンボンドブレース、オイルダンパー)
◆ 用途-オフィス、店舗
◆ 建築主-西新橋ディベロップメント特定目的会社(三菱地所などが出資するSPC)
◆ 設計者・監理者-三菱地所設計
◆ 施工者-鹿島建設
◆ 着工-2012年07月26日
◆ 竣工-2014年04月30日予定
 
 
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南西側から見た様子です。2014年4月末の竣工予定なのでそろそろ正式名称の発表があると思われます。
 
 
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北西側から見た様子です。
 
 
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「(仮称)西新橋一丁目計画」の建築計画のお知らせです。延床面積が変更になっています。

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2014年3月 2日 (日)

宇都宮線・高崎線・常磐線の東京駅乗入れ「上野東京ライン(東北縦貫線)」 2013年末の建設状況 Part2・「秋葉原駅」周辺  

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-上野東京ライン(東北縦貫線)-
 「東北縦貫線」は、JR東日本の「上野駅」と「東京駅」を結び、「上野駅」止まりだった「宇都宮線・高崎線」と「常磐線」を「東京駅」まで乗り入れ、「東海道本線」と「直通運転」させるプロジェクトです。
 
 2013年12月9日に、JR東日本は「東北縦貫線の開業時期、愛称について」というプレスリリースを発表しました。愛称は「上野東京ライン」に決定し、開業は2014年度末の予定です。
 
 JR東日本・プレスリリース(PDF:2013/12/09)
 東北縦貫線の開業時期、愛称について
 
 「上野東京ライン(東北縦貫線)」の工事区間は約3.8kmで、「上野駅」~「秋葉原駅」あたりまでの1.6kmと「東京駅」の少し北側までの0.9kmは留置線(電留線)や引上線があるので軌道の改良で済みます。
 
 問題は、「神田駅」あたりの約0.6kmです。この部分は、用地が無いため「東北新幹線」の更に上に高架橋を建設して2階建て構造にする必要があります。
 「秋葉原方アプローチ部」の約0.35km+「重層部」の約0.6km+「東京方アプローチ部」の約0.35km=約1.3kmで大規模な工事が行われています。
 
 参考 → Part1・「御徒町駅」周辺
 
 
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JR秋葉原駅から南側を見た様子です。
 
 
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「秋葉原方アプローチ部」です。
 
 
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軌道の設置も終わっています。軌道はJR東日本が独自に開発した弾性まくらぎ直結軌道の「弾性バラスト軌道」だと思われます。この上に「消音バラスト」が敷かれると思われます。
 
 
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隣りの「京浜東北線」の軌道は、JR東日本が独自に開発した「TC型省力化軌道」です。
 
 
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「秋葉原駅」のホーム北端から北側を見た様子です。すでに「御徒町駅」まで軌道はつながっています。
 
 「秋葉原駅」の北側までは、上野駅に発着する列車が使用する「留置線(電留線)」があるので余裕がある構造になっています。
  
 
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「秋葉原駅」のホーム北端から南側を見た様子です。
 
 
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複線の軌道の設置が終わっています。
  
 
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軌道は、「消音バラスト」を敷く前の「弾性バラスト軌道」だと思われますが、間違っていたらゴメンナサイ・・・
 
 
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さらに南側です。
 
 
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オーバークロス手前あたりです。
 
 
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オーバークロス構造の総武線の下あたりです。
 
  
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オーバークロスを過ぎたあたりです。
 
 
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北側にふり返った様子です。
 
 
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さらに南側です。
 
 
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「佐久間通」の手前あたりから「秋葉原方アプローチ部」が始まります。
 
 
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「佐久間通」の「佐久間架道橋」です。
 
  
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「佐久間架道橋」を南側から見た様子です。補修して水平だった橋桁に角度をつけて再利用しています。「佐久間架道橋」は、きれいに塗装が塗り直されています。
 
 
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さらに南側です。
 
 
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「秋葉原駅」のホーム南端から北側を見た様子です。
 
 
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「秋葉原駅」のホーム南端から南側を見た様子です。
 
 
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秋葉原方アプローチ部」のアップです。圧縮効果もありますが、かなりの角度で駆け上がります。

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2014年3月 1日 (土)

JR東日本 山手線のホームドア 2013年度は「大塚駅、巣鴨駅、駒込駅、新大久保駅、目白駅、高田馬場駅、田町駅」に設置完了!

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-山手線のホームドア-

 「JR東日本」は、ホームでの転落、列車との接触などの防止対策として、山手線へのホームドア導入を進めています。
 
 プチ鉄ちゃんの私から見たらホームドアを設置したら電車が見えない・・・ ということがありますが、視覚障害者の方から見たら駅のホームは「欄干のない橋」に例えられるくらい危険な場所です。
  
山手線ホームドアの設置スケジュール
◆ 2010年度使用開始-(1)恵比寿駅、(2)目黒駅
◆ 2012年度使用開始-(3)大崎駅、(4)池袋駅
◆ 2013年度使用開始-(5)大塚駅、(6)巣鴨駅、(7)駒込駅、(8)新大久保駅、(9)目白駅、(10)高田馬場駅、(11)田町駅
 
● 2014年度完成予定-御徒町駅、鶯谷駅、田端駅、有楽町駅、原宿駅、五反田駅、西日暮里駅
● 2015年度以降の整備計画-現時点で大規模改良が予定される4駅(新橋駅、渋谷駅、新宿駅、東京駅)を除き、全体の工事完成時期は2017年度末を見込んでいます。
 
 
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「恵比寿駅、目黒駅」のホームドアは2010年にこのブログで特集したので、2012年度に設置が完了した「大崎駅」からスタートします。
 
 「大崎駅」の山手線のホームは、島式2面4線(1番線~4番線)ありますが、内回り・外回り共に片側(1番線・3番線)しかホームドアが設置されていません。
 
 
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山手線内回り(反時計回り)は、グリーン1本線となっています。
 
 
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山手線外回り(時計回り)は、グリーン2本線となっています。内回り・外回りで、ラインの数を変えています。
 
 ホームドアは、足元を見やすくするために、強化ガラスを金属製の枠で囲んだ仕様になっています。 
 ホームドアと車両の間には、高性能センサーが設置されており、荷物や乗客を挟まないよう安全を確保しています。
 
 
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2012年度にホームドアの設置が完了した「池袋駅」です。「池袋駅」の山手線のホームは、島式2面4線(5番線~8番線)ありますが、「大崎駅」と同じく、内回り・外回り共に片側(6番線・7番線)しかホームドアが設置されていません。
 
 
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2013年度にホームドアの設置が完了した「大塚駅」です。
 
 
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2013年度にホームドアの設置が完了した「巣鴨駅」です。
 
 
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2013年度にホームドアの設置が完了した「駒込駅」です。
 
 
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2013年度にホームドアの設置が完了した「新大久保駅」です
 
 
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2013年度にホームドアの設置が完了した「目白駅」です。
 
 
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2013年度にホームドアの設置が完了した「高田馬場駅」です。
 
 
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「田町駅」です。撮影時点ではまだ設置が行われていませんでしたが、現在はホームドアの設置が完了しているようです。
 
 
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「田端駅」のホームです。「田端駅」のホームドアは2014年度に設置予定ですが、ホームドアの重量に耐えられるようにホームの強化が行われています。
 
 2014年度は、「御徒町駅、鶯谷駅、田端駅、有楽町駅、原宿駅、五反田駅、西日暮里駅」にホームドアが設置される予定です。
 
 
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「田端駅」のホームの強化の様子です。

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