西武鉄道「新所沢駅」 電車に合わせて戸袋が移動する「戸袋移動型ホーム柵」の実証実験は凄かった!
-戸袋移動型ホーム柵の実証実験-
UPするのがずいぶん遅くなりましたが、扉の数や位置が異なる電車に対応し、柵が自在に移動してドアが開閉する「ドラえもんの”どこでもドア”」のようなホームドアの実証実験が、埼玉県所沢市の西武鉄道「新所沢駅」で行われました。
西武鉄道・ニュースリリース(PDF:2013/08/27)
8月31日(土)より、新所沢駅において「戸袋移動型ホーム柵」の実証実験に協力します。
実証実験の期間は、2013年8月31日~2014年2月下旬までの約6ヶ月間だったので現在は終了しています。
プチ鉄ちゃんの私としては見ない訳にはいかないので見てきました。実証実験の駅を「新所沢駅」と「西所沢駅」を間違えて覚えていたため、「西所沢駅」に間違って行ってしまいずいぶん時間を損しました・・・
● 戸袋移動型ホーム柵の凄さ
「戸袋移動型ホーム柵」は、「東京大学生産技術研究所」と「神戸製鋼所」により共同開発されています。
東京大学生産技術研究所・神戸製鋼所(PDF:2013/03/05)
乗降位置可変型ホーム柵「どこでも柵」
従来のホームドアは、ドアの数はもちろんですが、車両の長さやドアの位置がほぼ同じでないと導入出来ません。
これに対して、「戸袋移動型ホーム柵」は、電車の扉の位置にあわせて、ホームドアを収納する戸袋も一緒に移動するのが最大の特徴です。
「新所沢駅」は、島式2面4線の地上駅です。ホームドアの実証実験が行われたのは、1番ホーム(下りホーム)のホーム端の1車両分だけでした。私と同じようにカメラやムービーを持った見物客が複数いました。
電車が到着する前にドアの位置に合わせて戸袋が移動します。見ていると実にスムーズな動きで感動します。文章では伝わらないので、YouTubeで見つけた動画を3本リンクしておきます。
どこでもホーム柵 西武鉄道新所沢駅実証実験 3ドア~4ドア(4分44秒)
西武新宿線新所沢 移動式ホーム柵 3ドア→4ドア(2分50秒)
西武新宿線新所沢 移動式ホーム柵 4ドア→3ドア(2分37秒)
見る分には、素晴らしい画期的なホームドアですが、当然価格も高いだろうし、可動部分が多いので故障も多くなるし、メンテナンスも大変そうです。そのため「戸袋移動型ホーム柵」が実際に普及するかは別問題です。
ドアが開きます。
ドアが開いた状態です。
「戸袋」が移動するため2本のレールがあります。
「戸袋」を横から見た様子です。
「戸袋」です。
● JR西日本の昇降式ホーム柵
「戸袋移動型ホーム柵」以外にも各社は開発にしのぎを削っています。「ホームドア」は、高額な設置費用が導入を阻んでいるために、大掛かりなホーム柵ではなく、「ワイヤー」や「バー」だけの簡易なタイプの開発も進められています。
「JR西日本」は、ワイヤーロープが昇降する仕組の「昇降式ホーム柵」の実証実験をゆめ咲線「桜島駅」で、2014年3月末まで行っています。
更に、扉枚数が異なる車両にも対応できる「昇降式ホーム柵」を神戸線「六甲道駅」に設置し、2014年末までに試験運用を始める予定です。
「昇降式ホーム柵」は、電車が到着するとワイヤーロープが上昇します。
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