宇都宮線・高崎線・常磐線の東京駅乗入れ「上野東京ライン(東北縦貫線)」 2013年末の建設状況 Part3・「神田駅」周辺
-上野東京ライン(東北縦貫線)-
「東北縦貫線」は、JR東日本の「上野駅」と「東京駅」を結び、「上野駅」止まりだった「宇都宮線・高崎線」と「常磐線」を「東京駅」まで乗り入れ、「東海道本線」と「直通運転」させるプロジェクトです。
2013年12月9日に、JR東日本は「東北縦貫線の開業時期、愛称について」というプレスリリースを発表しました。愛称は「上野東京ライン」に決定し、開業は2014年度末の予定です。
JR東日本・プレスリリース(PDF:2013/12/09)
東北縦貫線の開業時期、愛称について
「上野東京ライン(東北縦貫線)」の工事区間は約3.8kmで、「上野駅」~「秋葉原駅」あたりまでの1.6kmと「東京駅」の少し北側までの0.9kmは留置線(電留線)や引上線があるので軌道の改良で済みます。
問題は、「神田駅」あたりの約0.6kmです。この部分は、用地が無いため「東北新幹線」の更に上に高架橋を建設して2階建て構造にする必要があります。
「秋葉原方アプローチ部」の約0.35km+「重層部」の約0.6km+「東京方アプローチ部」の約0.35km=約1.3kmで大規模な工事が行われています。
参考 → Part1・「御徒町駅」周辺
参考 → Part2・「秋葉原駅」周辺
「JR神田駅」の3番のりばのホーム北端から北側を見た様子です。「秋葉原方アプローチ部」の様子が良く分かります。すでに「秋葉原駅」まで橋桁が接続されています。
1番のりばのホーム北端から北側を見た様子です。
1番のりばのホーム北端から南側を見た様子です。
1番のりばのホーム南端から北側を見た様子です。「PC桁」の構造がよく分かります。「重層部」の高架橋のため1番ホームはかなり暗くなります。
「PC桁」の接合跡のアップです。1つの「PC桁」は複数のブロックを接合して構成されています。接合には特殊な接着剤を使用し、鋼線で緊結して一体化します。
鋼製の橋桁もあります。
「東北新幹線」東側の防音壁にガラスが取り付けられました。
1番のりばのホーム南端から南側を見た様子です。「重層部」は、周辺環境に配慮して高架橋全体を西側にオフセットして建設されています。そのため一部は在来線を覆うような感じになります。
3番のりばのホーム南端から北側を見た様子です。
3番のりばのホーム南端から南側を見た様子です。せり上がってくる「東京方アプローチ部」の様子が良く分かります。すでに「東京駅」まで橋桁が接続されています。
「東北新幹線」と在来線の間のこの構造物は何でしょうか?
東京駅の東海道線ホームの北端から北側(神田駅側)を見た様子です。
「上野東京ライン(東北縦貫線)」の2本の軌道が見えます。この部分は、東海道線の「留置線」を「上野東京ライン(東北縦貫線)」に転用しています。もちろん軌道は新しく敷き直しています。
アップです。オーバーパスする「首都高速都心環状線」を過ぎると「東京方アプローチ部」が始まります。望遠レンズの圧縮効果もありますが、かなりの角度で駆け上がります。
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