日本スポーツ振興センターが新国立競技場基本設計公表 開閉式屋根は膜構造 延床面積は約21万㎡
-新国立競技場-
「日本スポーツ振興センター」は2014年5月28日に、2020年東京オリンピックのメーン会場となる新国立競技場の基本設計の結果を公表しました。
昨夜からアクセスが集中しているのか非常に重く開きにくいですが、下記の「日本スポーツ振興センター」のHPに詳細なPDF資料が載っています。見ているだけでワクワクしますよ!
引用資料 日本スポーツ振興センター(2014/05/28)
国立競技場将来構想有識者会議
「ザハ・ハディド・アーキテクツ」による新競技場の当選案を忠実に実現すると、建設費が最大で3000億円程度に達する恐れのあることが判明したため、実現可能な形状に変更すると共に規模が縮小されました。
延床面積は、約290,000㎡から約210,878㎡に大幅に縮小されました。高さも神宮外苑の地区計画で定められている限度よりも5m下げて、最高高さを約70.0m、隣接する東京体育館や聖徳記念絵画館などの高さに配慮して軒高も抑えました。
最大の焦点となっていた開閉式屋根は、折りたたみ膜構造の「開閉式遮音装置(屋根)」を採用して設置します。
新国立競技場の概要(変更後)
◆ 階数-地上6階、地下2階
◆ 高さ-最高部70.0m
◆ 敷地面積-113,366㎡
◆ 建築面積-約73,225㎡
◆ 延床面積-約210,878㎡
◆ 構造-鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 地震対策-免震構造
◆ 収容人数-80,137人(フットボールモード)、72,634人(陸上モード)
◆ 屋根-開閉式遮音装置
◆ 陸上用トラック-国際規格9レーン(現在8レーン)
◆ 芝生-天然芝
◆ 用途-サッカー、ラグビー、陸上競技、コンサート、展覧会、ファッションショー、その他
◆ 解体工事-2014年07月~2015年09月予定
◆ 着工-2015年10月予定
◆ 竣工-2019年03月予定
◆ 概算工事費-約1,625億円(本体整備約1,388億円、周辺整備約237億円、解体費を除く)
(備考)延床面積は、床面積に算定されない開閉式遮音装置(屋根)による減少や、ピロティ部分の面積の算定による増加等、機能上の面積(約222,606㎡)とは異なる面積となります。
南西側からの鳥瞰図です(日本スポーツ振興センターHPより)。当初計画のデザインは、宇宙船や自転車用のヘルメットに例えられていましたが、現実的な形状になりました。
概算工事費は約1,625億円となっていますが、昨今の作業員不足や建設資材の高騰を見ていると2,000億円を超えそうですね・・・
「陸上モード(陸上)」時の南側からの内観パースです(日本スポーツ振興センターHPより)。
フィールドは、全体の高さを抑えるために掘り下げて地下2階レベルになります。陸上用トラックのレーン数は、現在の8レーンから国際規格の9レーンに増えます。
「陸上モード」時のフィールド面積は18,370㎡、収容人数は可動式観客席(陸上モード7,668席)を含めて72,634人です。
「フットボールモード(パースはラグビーの試合)」時の北側からの内観パースです(日本スポーツ振興センターHPより)。
「フットボールモード」時のフィールド面積は14,380㎡、収容人数は可動式観客席(フットボールモード14,774席)を含めて80,137人です。
文化イベント時の北東側からの内観パースです(日本スポーツ振興センターHPより)。ライブ中にアリーナ席の天然芝をどうやって保護するんでしょうね?
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