千代田区 昭和の名建築 国立劇場大規模改修基本計画
-国立劇場-
「国立劇場」は、皇居の桜田濠の西側にあります。南側には「最高裁判所」と「国立国会図書館」があります。
「国立劇場本館」は、1966年10月に竣工しました。大劇場は1610席、小劇場で590席を有し、歌舞伎や文楽、日本舞踊といった伝統芸能などを上演します。
校倉(あぜくら)造りを模した外観で、1968年には「BCS賞」を受賞、1998年には公共建築百選に選ばれた昭和の名建築です。
「国立代々木競技場第一体育館」など日本に一番勢いのあった1960年代は本当に素晴らしい建築物が多いです。
国立劇場本館の概要
◆ 所在地-東京都千代田区隼町4-1
◆ 階数-地上3階、地下2階
◆ 敷地面積-約31,269㎡(施設全体)
◆ 建築面積-約9,575㎡
◆ 延床面積-約26,989㎡
◆ 構造-鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 建築主-文部省
◆ 設計者-岩本博行他13名、建設大臣官房官庁営繕部
◆ 施工者-竹中工務店
◆ 竣工-1966年10月
● 国立劇場大規模改修基本計画
国立劇場を運営する「日本芸術文化振興会」は、「国立劇場等大規模改修基本計画策定業務」の簡易公募型プロポーザルを実施し、2014年6月19日に「佐藤総合計画」と契約しました。
建設通信新聞(2014/06/23)
佐藤総合計画と契約/国立劇場大規模改修基本計画/芸術文化振興会
大規模改修では本館の一部を解体し、約17,600㎡程度の規模で増改築します。また、本館のうち約17,300㎡程度を改修します。
同一敷地内の「事務棟」と「伝統芸能情報館」は、築年数が浅いため、全面改修します。「国立演芸場」、「分室」、「別館」は取り壊し、増築可能エリアで新たに整備します。
現在の総延床面積約35,563㎡から大規模改修後には総延床面積約40,000㎡程度に拡大する計画です。
本館の一部解体・改修や増改築工事は2017年度~2019年度に実施し、2020年の東京オリンピックに合わせ開場記念公演を行う予定です。
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