JR東日本 東京都心と羽田空港を結ぶ新線は想像以上に壮大な計画 東京駅(18分)・新宿駅(23分)で直結!
-東京都心と羽田空港を結ぶ新線-
6月29日にJR東日本の「羽田空港~東京ディズニーリゾート間の直通構想」についてこのブログで書きました。
「東海道貨物線」と「東京臨海高速鉄道りんかい線」の接続は「品川埠頭分岐部信号場」から車両基地への引き込み線を利用すればそんなに難しくは無い事を書きましたが、JR東日本の構想はそんなセコイ構想では無く、私の想像を遥かに上回る壮大なプロジェクトになるようです。
● 東京駅(18分)・新宿駅(23分)で直結!
JR山手線の田町駅近くから湾岸部まで伸びる休止中の「東海道貨物線」を旅客用に転用します。そこから「羽田空港」まで6km弱の地下新線を建設します。ここまでは今まで報道されていました。
新たに報道されたのが、東京臨海高速鉄道・りんかい線の「大井町駅」と「東京テレポート駅」付近から地下連絡線をつくって現在の東海道貨物線につなげることです。
新宿駅からは乗り換えがなくなり、所要時間は現在の41~46分が23分に、東京駅からも現在の28~33分が18分になります。
整備主体であるJR東日本の計画によると、総事業費は約3千億円で国と地元自治体、JR東日本が3分の1ずつ負担する方向で調整します。
設計と工事に約10年かかるため開業は早くても東京オリンピック後の2020年代半ばになる見通しです。
昨日から各マスコミが報じていますが、JR東日本が正式にルートを発表した訳ではないので、各マスコミが推測で記事を書いている部分も多く内容が一部異なります。空撮写真に描いた配線図は、日経新聞の配線図を元に書いています。
日経新聞の報道
日経新聞の記事が一番壮大で、鉄ちゃんが「こうなったらいいな!」と妄想する理想の配線です。
① 田町駅付近と「東海道貨物線」を接続する部分は地下化される。
② 東京臨海高速鉄道りんかい線の「大井町駅」と「東海道貨物線」を結ぶ地下連絡線を建設する。
③ 東京臨海高速鉄道りんかい線の「東京テレポート駅」付近と「東海道貨物線」を結ぶ地下連絡線を建設する。
日経新聞の記事には、図面も載っていますが、残念ながら下記の記事は会員限定なので一部しか見る事が出来ません。
日本経済新聞(2014/07/15)
JR東、羽田―東京18分に短縮 新線で訪日便利に
朝日新聞の報道
日経新聞と朝日新聞の報道は多少違います。日経新聞と朝日新聞の新線の予想図も一部異なります。
① 田町駅付近と「東海道貨物線」を接続する部分は地下化とは書いていない。
② 東京臨海高速鉄道りんかい線の「大井町駅」と「東海道貨物線」を結ぶ地下連絡線を建設する。この部分は「日経新聞」と同じである。
③ 東京臨海高速鉄道りんかい線の「東京テレポート駅」付近と「東海道貨物線」を結ぶ地下連絡線には触れていない。
「品川埠頭分岐部信号場」から車両基地への引き込み線を利用するルートが描かれている。
朝日新聞デジタル(2014/07/16)
新線「羽田―都心」、開通目標は2025年前後 JR東
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