フォーチュン 2014年版「Global500(世界企業500社番付)」発表 日本企業は57社ランクイン!
-2014年版Global500(世界企業500社番付)-
毎年、この季節にアメリカの経済誌「フォーチュン」からが「Global500(世界企業500社番付)」が発表されます。
公式HP → Global 500 ランキング(英語)
2014年版は2日くらい前にUPされていました。しかし、毎年必ずニュースになるのに今年は何故かニュースになりません。
それに「Global500」は、毎年ドルベースの売上高が掲載されていたのに今年は未掲載です。
売上高が分からないとランキングの意味が半減するので、追加されると思って待ちましたが公式HPに変化が無いのでUPします。
● 中国企業の台頭
ランキングを見ていて目につくのは中国企業の台頭です。3位に「中国石油化工集団(シノペック)」、4位に「中国石油天然ガス集団(ペトロチャイナ)」、7位に「国家電網公司」とトップ10に中国企業の3社がランクインしています。
3位の「中国石油化工集団(シノペック)」と4位に「中国石油天然ガス集団(ペトロチャイナ)」は、遂にあのメジャー (国際石油資本)の王者「エクソンモービル」を売上高で抜きました。
数年前まで「エクソンモービル」を抜く企業が中国から現れるなんて夢にも思っていませんでした。
更に、500位以内にランクインした中国企業は、昨年の89社から6社増え、95社となりました(香港4社含む)。
トップ500社に入ったアメリカの企業は、昨年よりも4社少ない128社です。数年以内に中国企業の数がアメリカ企業を抜くと思われます。
● 日本企業は57社ランクイン
日本企業は、昨年よりも5社少ない57社でした。昨年のランキングは円高だったので、為替レートを1ドル=83円で計算しています。
現在は、1ドルが100円を少し超えているので、仮に売上高が全く同じでもドルベースでは売上高が大幅に減少します。
私は、場合によっては50社を切ると覚悟していましたが、5社少ない57社で持ちこたえました。
円安によるドルベースの売上高の減少を円安により企業業績の回復による売上高の増加でカバーしたためだと思われます。
トップ100には、「トヨタ自動車(25兆6919億円)」が前年の8位からフォルクスワーゲンに抜かれて9位、「日本郵政(15兆,2401億円)」が前年の13位から23位、45位に「ホンダ技研工業(11兆,8424億円)」、51位に「JXホールディングス(12兆,4120億円)」、53位に「日本電信電話(10兆9251億円)」、61位に「日産自動車(10兆4825億円)」、78位に「日立製作所(9兆6162億円)」が入っています。
カッコ内はの数値は、決算短信の売上高ですが、「フォーチュン」の順位と「JXホールディングス(12兆,4120億円)」、「ホンダ技研工業(11兆,8424億円)」の売上高が逆になっています。「フォーチュン」がどのように売上高を判断しているのかは不明です。
Global500の上位30社(2014年版は売上高が未掲載)
01 ウォルマート(アメリカ:小売)
02 ロイヤル・ダッチ・シェル(オランダ:石油)
03 中国石油化工集団(中国:石油)
04 中国石油天然気集団(中国:石油)
05 エクソンモービル(アメリカ:石油)
06 BP(イギリス:石油)
07 国家電網公司(中国:電力送電)
08 フォルクスワーゲン(ドイツ:自動車)
09 トヨタ自動車(日本:自動車)
10 グレンコア・エクストラータ(スイス:商社・鉱山開発)
11 トタル(フランス:石油)
12 シェブロン(アメリカ:石油)
13 サムスン電子(韓国:エレクトロニクス)
14 バークシャー・ハサウェイ(アメリカ:投資)
15 アップル(アメリカ:デジタル家電)
16 アクサ(フランス:保険・金融)
17 ガスプロム(ロシア:天然ガス)
18 E.ON(ドイツ:電力・ガス供給)
19 フィリップス66(アメリカ:石油)
20 ダイムラー(ドイツ:自動車)
21 ゼネラルモーターズ(アメリカ:自動車)
22 ENI(イタリア:石油)
23 日本郵政(日本:郵便)
24 EXORグループ(イタリア・投資)
25 中国工商銀行(中国:銀行)
26 フォード・モーター(アメリカ:自動車)
27 ゼネラル・エレクトリック(アメリカ:電機)
28 ペトロブラス(ブラジル:石油)
29 マッケソン(アメリカ:医薬品卸売)
30 バレロ・エナジー(アメリカ:石油)
Global500の国別(カッコは前年度)
01 アメリカ 128社(132社)
02 中国 95社(
89社) 香港4社含む
03 日本 57社( 62社)
04 フランス 31社( 31社)
05 ドイツ 28社(
29社)
06 イギリス 27社( 26社)
07 韓国 17社( 14社)
08 スイス 13社( 14社)
09 オランダ 12社( 11社)
10 カナダ 10社( 9社)
◆ ランキングの企業
10位の「グレンコア・エクストラータ」は、三菱商事を上回る世界最大の商社「グレンコア」と関連会社であった資源メジャー世界4位の「エクストラータ」が合併して誕生した巨大企業です。
14位の「バークシャー・ハサウェイ」は、世界最大の投資持株会社です。世界一有名な投資家「ウォーレン・バフェット」氏が会長兼CEO務めています。
19位の「フィリップス66」は、石油大手の「コノコフィリップス」からスピンオフ(分離・独立)して誕生した石油会社でです。
29位の「マッケソン」は、アメリカの医薬品卸売りの最大手です。日本では想像出来ませんが、世界最大の医薬品市場のアメリカには、とてつもない巨大企業が存在します。
アメリカ最大のドラッグストアである「ウォルグリーン」は、売上高がなんと5兆円を超えます。これは日本最大手の10倍以上の売上高です。
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