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2014年7月22日 (火)

大田区 「東急多摩川線」と「京急空港線」を連絡する新空港線「蒲蒲線」 夢物語と思っていた構想が動き出す?

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-新空港線「蒲蒲線」-

 大田区の公式ホームページを見ると分かりますが、大田区は「蒲蒲線」に関して以前からかなり前のめりでした。

 「蒲蒲線」の構想自体はかなり前から存在します。私は、今まで実現しなかったのでこれからも実現する可能性は低いと思っていました。

 しかし、2020年の東京オリンピック招致で状況は一変しました。夢物語と思っていた「蒲蒲線」ですが、具体的に動き出しそうな雰囲気になってきました。

 建設通信新聞(2014/07/15)
 蒲蒲線整備で大田区/京急蒲田地下駅を提案/9月に計画策定支援委託

 大田区・公式ホームページ
 新空港線「蒲蒲線」整備促進事業

 新空港線「蒲蒲線」は、「東急多摩川線」と「京急空港線」を連絡するために、JR・東急の蒲田駅と京急蒲田駅の間の約800mを地下ルートで結ぶ新線を整備する構想です。

 新線は、東急多摩川線の「矢口渡駅」と「蒲田駅」の間で分岐し、東急多摩川線と京急空港線の線路に沿うように単線で地下を走り、京急空港線の「糀谷駅」と「大鳥居駅」の間の地上で合流します。

 新線には、東急の蒲田駅直下に「東急蒲田地下駅」、京急蒲田駅付近の地下に「南蒲田駅」を設置する計画になっています。新線の延長は約3.1kmです。

新空港線「蒲蒲線」整備の効果
(1) 大田区内の移動利便性の向上
(2) ターミナル機能を持つ蒲田エリアの発展に寄与
(3) 羽田空港へのアクセス強化
(4) 東京メトロ副都心線以北エリアとのアクセス性向上
(5) 羽田空港~蒲田~副都心~池袋以北を結ぶネットワーク拡充
(6) 緊急時のう回ルート確保

● 相互直通運転が出来ないのが最大のネック
 「東急多摩川線」と「京急空港線」の相互直通運転が一番理想ですが、2つの線路は「軌間」が違います。

 京急線は標準軌の1435mm、東急線は狭軌の1067mmです。線路を3本にする「三線軌条」もしくは「フリーゲージトレイン」にすれば相互直通運転は実現可能ですが、容易ではありません。

 苦肉の策として、「東急蒲田地下駅」で、同一ホームで乗り換える方法が検討されています。

 相互直通運転が出来ないと不便ですが、それでも埼玉県から「東武東上線・西武池袋線→東京メトロ副都心線→東急東横線→東急多摩川線」を経由して、羽田空港へ乗り入れる効果は大きいです。

 ただし、JR東日本が「埼京線→東京臨海高速鉄道りんかい線→東海道貨物線→羽田空港新線」を経由して、羽田空港へ直接乗り入れる物凄い構想を具体化しようとしているので、埼玉県側からのインパクトがかなり薄くなりました。

(追記) 東急のレール幅で延伸する新しい案
 読者の方からメールを頂きました。状況は刻々と変化しているようです。フジテレビ系(FNN)によると ”大田区が、6月30日の国土交通省の審議会で、東急蒲田駅から京急蒲田駅まで、東急のレール幅で延伸する新しい案を提示し、2020年の東京オリンピックまでの開通を目指す方針を明らかにしたという。” と報道したようです。

 フジテレビ系FNN(2014/07/02)
 東急蒲田駅と京急蒲田駅を結ぶ新空港線、大田区が国に新提案

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