横浜市 相鉄・JR直通線、相鉄・東急直通線 「日吉駅(ひよしえき)」及び日吉駅の横浜方はこうなる!
-相鉄・JR直通線、相鉄・東急直通線-
「相鉄・JR直通線」は、相鉄本線「西谷駅」とJR東海道貨物線「横浜羽沢駅」付近間に連絡線(約2.7km)を新設し、この連絡線を利用して相鉄線とJR線が相互直通運転を行うものです。
「相鉄・東急直通線」は、JR東海道貨物線「横浜羽沢駅」付近と東急東横線・目黒線「日吉駅」間に連絡線(約10.0km)を新設し、この連絡線を利用して相鉄線と東急線が相互直通運転を行うものです。
公式HP → 相鉄・JR直通線、相鉄・東急直通線
引用資料 相鉄・JR直通線、相鉄・東急直通線 公式HP
日吉駅付近工事
「相鉄・JR直通線」は、当初2015年4月の開業を目指していましたが、JR東海道貨物線との接続部の工事の遅れなどにより、開業は3年遅れの2018年度内となります。事業費は約782憶円の予定です。
「相鉄・東急直通線」は、開業は2019年4月の予定で、現在のところ当初計画から変更はありません。事業費約1,957憶円の予定です。
日吉駅(ひよしえき)
「日吉駅」は、島式2面4線の地上駅です。電車に乗っているとトンネルに入ったような感覚になるので地下駅のイメージがありますが、上を覆っているのは大規模な駅改良工事により1991年に完成した「人工地盤」です。
ホームは島式の2面4線で、駅の北側は東横線と目黒線が、「田園調布駅」から「日吉駅」の間は複々線化により一体的に運行されています。
「相鉄・JR直通線、相鉄・東急直通線」が完成すると「日吉駅」は、東横線、目黒線、相鉄・東急直通線とのジャンクションとなります。横浜市営地下鉄「グリーンライン」の「日吉駅」もあるので鉄道交通の要衝に変身します。
● 日吉駅のホームを渋谷方に約40m移設
私は、「相鉄・東急直通線」において「日吉駅」の構造そのものにはほとんど改良がないと思っていましたが、渋谷方に約40mホームを移設するそうです。
理由はよくわかりませんが、南側に少しでも「相鉄・東急直通線」の用地を確保するためだと思われます。
「日吉駅」のホーム北端から北側(渋谷方)を見た様子です。渋谷方に約40mホームを移設します。
日吉駅付近工事区間の「平面図」と「縦断図」です。
上記の「平面図」では配線が分かりにくいので、単純化した手書きの配線図です。渋谷方と横構方が「平面図」と逆ですが、配線はこのようになります。
日吉駅付近工事区間の「工事概要」です。
工事内容
◆ 擁壁区間(A-A断面付近)では、擁壁を構築し、その中に相鉄・東急直通線の線路を新設します。
◆ 高架橋2層区間のうち、B-B断面付近では、東横線の高架橋を拡幅・新設し、その下に相鉄・東急直通線の線路を新設します。
◆ 高架橋2層区間のうち、C-C断面付近では、既設高架橋を受け替えて、高架橋下に相鉄・東急直通線の構造物と線路を新設します。
◆ 箱型トンネル区間(D-D断面付近)では、既設高架橋を受け替えて、地下部に相鉄・東急直通線の箱型トンネルを構築し、線路を新設します。
と書くと簡単そうに見えますが、下記の「施工順序図」を見ると超難工事であることがわかります。施工順序を見ると凄いを通り越してもはや感動ですね・・・
相鉄・JR直通線、相鉄・東急直通線 公式HP
施工順序図(PDF)
東急「日吉駅」の南側です。現在は両端の東急東横線と中央の引き上げ線2線で合計4線となっています。
東急東横線を更に両端に移設して、中央の引き上げ線を1線に減らし、空いた部分に中央の引き上げ線を挟んで、「相鉄・東急直通線」を建設します。
引き上げ線が2線から1線に減りますが、「日吉駅」での折り返しが大幅に減ると思われるので運用上は問題ないと思われます。
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