中央区 竣工した「GINZA KABUKIZA(歌舞伎座タワー)」
-GINZA KABUKIZA(歌舞伎座タワー)-
4代目の歌舞伎座は、2010年4月末の興行終了後、新築工事のため解体されました。跡地には、地上29階、塔屋2階、地下4階、高さ(最高部145.50m、軒高137.50m)の超高層ビル「(仮称)KS計画新築工事」が建設されました。
唐破風(からはふ)の屋根をつけた劇場棟と高層オフィス棟で構成する複合ビルで、「五代目」の客席数は、4代目(1,859席)より座席を横3cm、前後6cm広くしたので、約50席少ない1808席です。
劇場後方の超高層オフィスビルの名称が「歌舞伎座タワー」、劇場の「歌舞伎座」と超高層オフィスビルを合わせた施設全体の総称が「GINZA KABUKIZA」となっています。
歌舞伎座タワー(GINZA KABUKIZA)の概要
◆ 計画名-(仮称)KS計画新築工事
◆ 所在地-東京都中央区銀座四丁目12番15号
◆ 階数-地上29階、塔屋2階、地下4階
◆ 建物高さ-最高部145.50m、軒高137.50m
◆ 敷地面積-6,995.85㎡
◆ 建築面積-5,905.62㎡
◆ 延床面積-93,530.40㎡
◆ 構造-(地上)鉄骨造、(地下)鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-直接基礎
◆ 地震対策-制震構造(メガトラス、オイルダンパー、アンボンドブレース)
◆ 用途-オフィス、劇場(1808席)、店舗
◆ 建築主-歌舞伎座(劇場部分)、KSキャピタル特定目的会社(オフィス部分)
◆ 設計者・監理者-三菱地所設計、隈研吾建築都市設計事務所
◆ 施工者-清水建設
◆ 着工-2010年10月01日(工事着手)、2010年10月28日(起工式)
◆ 竣工-2013年02月28日(工事完了)
◆ オープン-2013年04月02日(こけら落とし公演)
南側から見た様子です。
下層階の様子です。超高層オフィスビルの「歌舞伎座タワー」が約35m北側にセットバックしているので、南側は劇場だけの部分がかなり広いです。
手前の唐破風(からはふ)の屋根をつけた劇場棟の部分だけが、劇場の「歌舞伎座」のように見えますが、実際は「歌舞伎座」の舞台の真上に超高層ビルが載っています。
1階~4階までが舞台や客席などの柱のない巨大な無柱空間です。5階・6階の巨大な梁「メガトラス」で、超高層ビルを支えています。
劇場の上には瓦屋根に囲まれた「屋上庭園」が設けられます。
大屋根の瓦屋根で、使われる瓦は全部で約10万枚です。愛知県高浜市の「三州瓦」が使用されています。
「三州瓦」は、愛知県西三河地方で生産されるるブランド瓦です。「石州瓦、淡路瓦」と並ぶ日本三大瓦の一つであり、日本最大の生産量を誇ります。
西側の「昭和通」から見た様子です。西側の「昭和通」沿いにオフィスのエントランスを設けて劇場と明確に分離しています。
地下2階および1階のエントランスと7階のスカイロビーとは大型の「シャトルエレベーター」で結ばれます。
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