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2014年11月22日 (土)

港区 「(仮称)住友不動産三田ビル新築工事」の建設現場で見るタワークレーンが倒れない理由

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-(仮称)住友不動産三田ビル新築工事-

 「(仮称)住友不動産三田ビル新築工事」は、第一京浜の「札の辻交差点」前に建っていた「住友三田ビル」の建て替えプロジェクトです。

 最初に「建築計画のお知らせ」が掲示された時に、地上13階、高さ95mでした。そんな階高の高いビルはあり得ないので誤記だと思っていました。

 しかし、今回現地に行ってみると仮囲いに「(仮称)住友不動産三田ビルの新築工事及び計画変更のお知らせ」が掲示してあり、建物高さが変更前95m、変更後80mとなっていました。誤記じゃなかったようです。

 変更前と変更後を比較した立面図もありましたが、尖塔のようなものがある訳ではなく、階高が高いビルでした。
 特に1階・2階の階高は異常に高かったです。変更前の数値で完成した姿を見たかったような気がします。

(仮称)住友不動産三田ビル新築工事の概要
◆ 所在地-東京都港区芝五丁目区705番1他
◆ 階数-地上13階、地下0階
◆ 高さ-79.7m
◆ 敷地面積-3,109.62㎡
◆ 敷地面積-2,419.15㎡
◆ 延床面積-24,203.43㎡
◆ 構造-鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 用途-オフィス
◆ 建築主-住友不動産、住友不動産ファイナンス
◆ 設計者・監理者-日建設計
◆ 施工者-西松建設
◆ 着工-2013年10月30日
◆ 竣工-2015年11月30日予定


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「(仮称)住友不動産三田ビル新築工事」は、「フロアクライミング方式」のタワークレーン2基で建設しています。


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支えている部分がこんなに小さいのに「タワークレーンは、なぜ倒れないんだろう?」と不思議に思ったことはありませんか?


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「フロアクライミング方式」のタワークレーンは、このように「ベース架台」をビル本体に固定して支えています。


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もっと詳しく説明すると「ベース架台」の「アウトリガ」を4本伸ばしてビル本体の鉄骨のコブに合計4ヶ所ガッチリ固定しています。そのため倒れません。

 「フロアクライミング方式」のタワークレーンが上昇する時は、「アウトリガ」を縮めて「ベース架台」ごと上昇します。

 上昇したフロアの鉄骨にも4ヶ所のコブあります。今度は「アウトリガ」を伸ばして、鉄骨のコブにガッチリ固定します。
 この作業を何度も繰り返して「フロアクライミング方式」のタワークレーンは、建物と共に上昇します。


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タワークレーンの機種が変わっても、タワークレーンが「フロアクライミング方式」で、建物が「鉄骨造(S造)」である限り仕組みは同じです。


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北側から見た様子です。


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北側から見た「フロアクライミング方式」のタワークレーンです。


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「(仮称)住友不動産三田ビル新築工事」の建築計画のお知らせです。

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