JR新橋駅 東海道線新橋駅改良工事 内部では「レンガアーチ高架橋」から「ラーメン高架橋」に改築する物凄い工事が行われている!
-JR新橋駅-
「新橋駅」は、地上の「東海道線・山手線・京浜東北線」の3面6線のホームと地下の「横須賀線」の1面2線のホームがあります。
2013年度の1日の平均乗車人員は254,945人で、JR東日本の中では7位になります。地下鉄やゆりかもめなどからの乗り換えも多く、周辺はいつも賑わっています。
JR東日本 → 各駅の乗車人員(2013年度)
しかし、駅構造物の老朽化が進んでおり、レンガアーチ高架橋(烏森町 高架橋)は明治41年~大正3年頃の完成で約100年が経過、また、東海道線鉄筋コンクリート高架橋についても、昭和11年~17年頃の施工で約70年が経過しています。
また、コンコースが南北に分断されていることなどから、「東北縦貫線(愛称・上野東京ライン)」の開業により現在よりホーム上の混雑が悪化することが懸念されています。
このような課題を解決するため、耐震補強工事を行うと共に、南北コンコースの一体化、東海道線ホームの拡幅を行い、混雑緩和を図る工事を進めています。
同時に、老朽化した屋根をシステムトラスの大屋根に架け替えると共に、各ホームとコンコースを結ぶエレベーターを設置します。
JR東日本・プレスリリース(PDF:2010/09/02)
東海道線新橋駅改良工事の着手について
JR新橋駅の「レンガアーチ高架橋(烏森町 高架橋)」は、明治41年~大正3年頃の完成で約100年が経過しています。
「京浜東北線(北行)、山手線(内回り・外回り)、京浜東北線(南行)」の4線が、「レンガアーチ高架橋」となっています。
人通りが多い「SL広場」に面した部分の京浜東北線(北行)については、レンガアーチ高架橋に「内巻きコンクリート」による耐震補強を行い、耐震性の向上を図ると共に、景観に配慮し歴史的構造物である「レンガアーチ高架橋」の保存を図ります。
内部では凄い工事が行われている
内側の3線については、「レンガアーチ高架橋」の撤去を行います。柱が山手線(内回り・外回り)は2線2柱、京浜東北線(南行)については1線2柱の「鉄骨造(S造)」で、梁が「鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)」のラーメン高架橋へ大改築を行い、耐震性能の向上を図ります。
4線中3線を「レンガアーチ高架橋」から「ラーメン高架橋」に改築する大工事ですが、外から見るとそんな物凄い工事を行っているなんて想像も出来ません。
引用資料 土木学会第66回年次学術講演会(PDF)
新橋駅改良における課題と改良計画
北側の「日比谷改札口」の改札内コンコースの耐震補強工事の様子です。
「東海道線鉄筋コンクリート高架橋」は、昭和11年~17年頃の施工で約70年が経過しています。
「東海道線鉄筋コンクリート高架橋」については、「鋼板巻き立て工法」及び一面耐震補強による補強を行い、耐震性能の向上を図ります。
南側の「鳥森改札口」の改札内コンコースの耐震補強工事の様子です。
ホームの拡幅工事の終わった2番線ホーム(東海道本線・東京行)の中央部分です。2013年4月21日に供用開始しました。拡幅延長は110mですが、拡幅幅が最大で約70cmと狭いのでパッと見は分かりません。
北側の東京方にある「二葉橋Bv」と南側の品川方にある「烏森橋Bv」を移設しない(線路下道路線形の変更が生じるため)条件のため小規模なホーム拡幅になりました。
2番線と3番線の間には、まだかなりの拡幅スペースがあります。
ただし、この部分を拡幅するには、南側(品川方)の「烏森橋Bv(写真の緑色の鉄橋)」を大改修する必要があります。
「上野東京ライン」の開通による乗降客の増加や、計画されている「羽田空港」への乗り入れが実現すると「東海道線ホーム」の抜本的な拡幅工事がやがて必要になってくると思われます。
| 固定リンク
« 横浜市 「海岸通団地(北仲通北地区B-2地区)」の土地譲受人が「アパマンション」に決定 超高層タワーマンション建設へ! | トップページ | 東区 水泳競技会場となる「オリンピックアクアティクスセンター」 基本設計は「山下設計」に決定! »
「122 東京都・港区②」カテゴリの記事
- 麻布台ヒルズ ビルの正式名称が、A街区が「森JPタワー」、B-1街区が「レジデンスB」、B-2街区が「レジデンスA」に決定!(2023.01.26)
- 「国際新都心・グローバルビジネスセンター」へと拡大・進化 地上49階、高さ約266mの「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」 2023年秋開業!(2023.01.25)
- 巨大プロジェクト 計画地面積約174,700㎡、延床面積約565,000㎡の「(仮称)神宮外苑地区市街地再開発事業」 環境影響評価書の縦覧!(2023.01.23)
- 「愛宕グリーンヒルズ」の北側 地上43階、高さ約160mの「愛宕地区第一種市街地再開発事業」 事業計画認可のお知らせ!(2023.01.22)
- 三田小山町地区再開発の第3弾 高さ約165m、総延床面積約177,700㎡の「三田小山町西地区第一種市街地再開発事業」 事後調査計画書の縦覧!(2023.01.15)
「104 鉄道(新線・高架化・複々線化、その他)」カテゴリの記事
- 川崎市 「JR東日本南武線連続立体交差事業(矢向駅~武蔵小杉駅間)に係る条例環境影響評価準備書及び要約書」の縦覧!(2023.01.21)
- JR中野駅の駅ビル 中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業「(仮称)中野駅西口開発」 2022年12月中旬の建設状況(2022.12.22)
- 東京都が「都心部・臨海地域地下鉄」を整備 「東京駅、新銀座駅、新築地駅、勝どき駅、晴海駅、豊洲市場駅、有明・東京ビッグサイト駅」の正確な場所が判明!(2022.11.27)
- 東京都 総延長約6kmの「臨海地下鉄」を整備 新駅は「東京駅、新銀座駅、新築地駅、勝どき駅、晴海駅、豊洲市場駅、有明・東京ビッグサイト駅」(2022.11.25)