東区 水泳競技会場となる「オリンピックアクアティクスセンター」 基本設計は「山下設計」に決定!
-オリンピックアクアティクスセンター-
東京都は、整備費高騰のため2020年東京オリンピック・パラリンピック会場計画の再検討を進めています。
規模が縮小されたり、整備が中止された施設も出て来ていますが、江東区の「オリンピックアクアティクスセンター」は計画通り整備します。
立候補ファイルでは、総事業費321億円でしたが、「調査・設計委託費、周辺整備、整備内容の精査、建設物価の上昇、工事中のセキュリティ経費など」の見直しにより現時点での総事業費は683億円の見込みです。
「東京都財務局」は、2015年1月22日に、水泳競技会場となる「オリンピックアクアティクスセンター(仮称)」の基本設計業務の委託先を「山下設計」に決定しました。
日刊建設工業新聞(2015/01/23)
東京都/オリンピックアクアティクスセンター新築基本設計(江東区)/山下設計に
「オリンピックアクアティクスセンター」は、江東区臨海部の辰巳地区の「辰巳の森海浜公園」に整備されますが、辰巳地区には既に水泳のメッカ「東京辰巳国際水泳場」があります。
「東京辰巳国際水泳場」を大改修して運河側に客席を大規模に増設する案も検討されましたが、「運河の上に席を造るのは難しい」として断念されました。
大会終了後は、同じ地区に同じ規模のプールが2か所になります。維持費が年間5億円ほどかかるため「東京辰巳国際水泳場」は廃止の可能性もあるそうです。
オリンピックアクアティクスセンターの概要
◆ 所在地-東京都江東区江辰巳二丁目2
◆ 敷地面積-約122,000㎡(施設全体)
◆
延床面積-約57,850㎡(オリンピック開催時)、約32,920㎡(大会終了後)
◆ 座席数-約20,000席(オリンピック開催時)、約5,000席(大会終了後)
◆ 総事業費-683億円
水泳競技会場となる「オリンピックアクアティクスセンター」と「ウォーターポロアリーナ」の建設予定地です。
東京都江東区の臨海部の「辰巳の森海浜公園」の中に建設されます。公園の北東側に「オリンピックアクアティクスセンター」、公園の南東側に「ウォーターポロアリーナ」が整備される予定です。
(追記)「ウォーターポロアリーナ」は、整備が中止になっています。
水泳競技会場となる「オリンピックアクアティクスセンター(右)」と「ウォーターポロアリーナ(左)」の完成イメージ図です。
引用資料 → 競技会場プラン(公式HP)
● オリンピックアクアティクスセンター
「オリンピックアクアティクスセンター」は、「競泳・飛込・シンクロナイズドスイミング」の会場となります。
延床面積約25,000㎡分は仮設で、大会終了後は収容可能人数を20,000人から5,000人に縮小して、利用しやすい規模の水泳場に改修します。
大会終了後は、東京都が所有し、既存の「東京辰巳国際水泳場」同様、水泳各種別の都内選手権、日本選手権からジャパンオープン等の国際大会で使用するとともに、住民も使える水泳場となります。
● ウォーターポロアリーナ
「ウォーターポロアリーナ」は、「オリンピックアクアティクスセンター」に隣接する水球専用会場です。
日本初となる水球専用会場は、6,500人が収容可能です。会場は仮設のため大会終了後は解体され、芝生の公園に戻します。
(追記)
競技会場見直しで、「ウオーターポロアリーナ」の整備が中止になっています。代替施設は既存の「東京辰巳国際水泳場」を予定しています。
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