ドアの位置や幅が異なる車両に対応 東京メトロが東西線妙典駅で大開口ホームドアの実証試験を実施!
-東西線妙典駅で大開口ホームドアの実証試験-
キヤノンがフルサイズの「EOS 5Ds、EOS 5Ds R」を発表しました。発表前にウワサされていた通りの有効約5,060万画素でした。それにしても5,060万画素って・・・ 偵察衛星のカメラかと思いました(笑)。
本題に戻って、「東京メトロ」は、ドアの位置や幅が異なる車両が混在している路線へのホームドアの早期設置を目指し、二重引き戸による大開口ホームドアの実証実験を行うと発表しました。
引用資料 東京メトロ・ニュースリリース(2015/02/05)
ホームドア全駅設置に向けて 東西線妙典駅で大開口ホームドアの実証試験を実施します 2015年3月7日(土)から9月頃まで
東京メトロ東西線の「妙典駅」の1番線ホームに、1開口分だけ設置します。2015年3月7日~2015年9月頃まで、機器運用及び通過列車による風圧の影響等について実証試験を実施します。
「実証試験ホームドアの主な仕様」です。実証実験で用いるホームドアの開口幅は3,320mmで、有楽町線のホームドアの2,480mmより840mm広いです。
東西線には、「東京メトロ」の車両の他に、「JR東日本」と「東葉高速鉄道」の車両が乗り入れています。
車両は各社共に20m級車両10両編成で統一されています。いずれの車両も4ヶ所のドアが設けられていますが、ドアの幅や位置は統一されていません。
東京メトロ有楽町線のホームドアです。ニュースリリースで比較されている有楽町線のホームドアも開口幅が広いです。開口幅は2,480mmとなっています。
これは相互乗り入れしている「西武鉄道、東武鉄道」と「東京メトロ」の車両のドアの位置が微妙に違っているためです。3社の車両の誤差を吸収するために開閉部分を広くする必要があるからです。
戸袋移動型ホーム柵
扉の数や位置が異なる電車に対応し、柵が自在に移動してドアが開閉する「ドラえもんの”どこでもドア”」のようなホームドアの実証実験が、埼玉県所沢市の西武鉄道「新所沢駅」で行われました。
実証実験の期間は、2013年8月31日~2014年2月下旬までの約6ヶ月間だったので現在は終了しています。
「戸袋移動型ホーム柵」は、「東京大学生産技術研究所」と「神戸製鋼所」により共同開発されています。
引用資料 東京大学生産技術研究所・神戸製鋼所(PDF:2013/03/05)
乗降位置可変型ホーム柵「どこでも柵」
従来のホームドアは、ドアの数はもちろんですが、車両の長さやドアの位置がほぼ同じでないと導入出来ません。
これに対して、「戸袋移動型ホーム柵」は、電車の扉の位置にあわせて、ホームドアを収納する戸袋も一緒に移動するのが最大の特徴です。
ドアが開いた状態です。
JR西日本の昇降式ホーム柵
JRゆめ咲線「桜島駅」の1番ホームで「昇降式ホーム柵」の実証実験が、2013年12月~2014年3月末まで行われました。
JR西日本が開発を進めてきた「昇降式ホーム柵」は、ホームドアの代わりにワイヤーロープを設置し、列車のドアが開く際にワイヤーロープを上昇させる方式のホーム柵です。これまでのホームドアとは異なり、車両のドアの位置や数が変わっても対応出来ます。
● JR神戸線の六甲道駅でも「昇降式ホーム柵」の実証実験
JR西日本は、神戸線の「六甲道駅」の上り線3番のりばに「昇降式ホーム柵」を設置し、2014年12月13日~2015年3月末(予定)まで実証実験を行っています。
JR西日本・ニュースリリース(2014/11/19)
六甲道駅の「昇降式ホーム柵」の試行運用を開始します
「六甲道駅」は、車両数(最長12両編成)、ドアの位置、ドアの数(3枚扉、4枚扉)が異なる電車が頻繁に停車します。「桜島駅」より遥かに難易度が高いです。
JR神戸線の「六甲道駅」で実証実験中の「昇降式ホーム柵」です。2014年12月13日~2015年3月末(予定)まで実証実験を行っています。
「昇降式ホーム柵」は、5本のワイヤーロープを高さ50cm~120cmに水平に張って利用者の線路への転落を防いでいます。ワイヤーロープは、ステンレス製です。
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