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2015年2月18日 (水)

東京国際空港(羽田空港) 東京都心の航空法による超高層ビルの高さ制限の計算方法

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-航空法による高さ制限-
 
巨大プロジェクトである八重洲地区の再開発はかなりインパクトがあったようで、特集した2記事のアクセス数も多かったです。

 昨日、八重洲地区の航空法における高さ制限について書きましたが、八重洲地区には1990年代末に高さ300mを超えるツインタワー構想があったので、高さ制限は無いのではないか?というメールを複数頂きました。

 私の手元にも高さ300mを超えるツインタワー構想のイメージ図が載った本があります。ただあれはあくまでもこのようなツインタワーを建設したいという願望のイメージ図で正式に決まったものではありませんでした。

 残念ながら八重洲地区は航空法における高さ制限が存在します。すぐ北側の「永代通」あたりから高さ制限が無くなります。
 ただし、下記にも例を出しますが、航空法における高さ制限よりも高いビルが実際に存在するので、特例も認められているようです。

● 東京国際空港高さ制限回答システム
 国土交通省東京航空局からリンクされている「東京国際空港高さ制限回答システム」というマウスをクリックするだけで瞬時に制限高(標高)を応えてくれる優れたアプリケーションソフトがあります。

 「建築等可能高=制限高-照会地の地盤の高さ(標高)」です。照会地の地盤の高さ(標高)を調べると、何メートルまでのビルが建設可能か分かります。
 八重洲地区は、場所によって差異がありましたが、Googleマップで調べると標高は平均約4mでした。

◆ 東京駅前八重洲一丁目東地区
 敷地北端は制限高(標高)約258mで、敷地南端は制限高(標高)約254mです。そこから標高約4mを引くと約254m~約250mとなります。高さ約250mは航空法のギリギリの高さである事が分かります。

◆ 八重洲二丁目北地区
 敷地北端は制限高(標高)約254mで、敷地南端は制限高(標高)約250mです。そこから 標高約4mを引くと約250m~約246mとなります。高さ約245mは航空法のギリギリの高さである事が分かります。

◆ 八重洲二丁目中地区
 敷地北端は制限高(標高)約251mで、敷地南端は制限高(標高)約247mです。そこから 標高約4mを引くと約247m~約243mとなります。高さ240m台の超高層ビルが建設可能である事が分かります。


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制限表面概略図

 空港周辺の高さ制限には、各滑走路の前後に設定される(1)進入表面・(2)延長進入表面、各滑走路の周囲に設定される(3)転移表面、空港の「標点」からの距離で決定される(4)水平表面・(5)円錐表面・(6)外側水平表面があります。

 引用資料 東京航空局
 空港周辺における建物等設置の制限(制限表面)

● 航空法による高さ制限の計算方法
 「東京国際空港高さ制限回答システム」のようなアプリケーションソフトが無い都市の場合は、大雑把ですが手動で計算する事が出来ます。

 「円錐表面」は、50mごとに1m緩和されます。高さ45mまでの「水平表面」は4,,000mまでです。
 仮に「標点」から10km離れていたとします。その場合は10,000m-4,000m=6,000m、6,000m÷50m=120m、120m+45m=165mです。高さ165mのビルが建設可能です。

 ただし、これは空港の標点の標高と建設予定地の標高が同じ場合なので、実際はその差も計算に加える必要があります。


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東京国際空港(羽田空港)の標点
 東京都心部の高さ制限は、空港の中心である「標点」からの距離によってほぼ決まります。現在の東京国際空港(羽田空港)の「標点」は、「ビッグバード」の少し北側にあります。


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羽田空港の実際の制限表面

 「制限表面概略図」では「制限表面」は円形ですが、東京都心の上空を低空で旅客機が飛行する訳では無いので、かなり規制が緩和されていて「制限表面」は半円形に近い形状になっています。

 引用資料 国土交通省 東京航空局 東京空港事務所(PDF)
 羽田空港の実際の建物等設置の制限(制限表面)

 緑の「円錐表面」は、50mごとに1m緩和されます。青の「外側水平表面」は、高さ295m以上の建物等は建てる事が出来ません。


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東京スカイツリー

 「東京スカイツリー」は、今更書く必要も無いですが、最高部の高さは634.00mです。Googleマップで調べると標高は約6mでした。

 以前は、「外側水平表面」に範囲に含まれていたため、高さ295m以上の建物等は建てる事が出来ませんでしたが、規制が緩和されて「外側水平表面」から除外されたので、航空法による高さ制限が無くなり、建設が可能となりました。


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虎ノ門ヒルズ

 「虎ノ門ヒルズ」は、地上52階、塔屋1階、地下5階、高さ(最高部255.5m、建築物約247m)です。Googleマップで調べるとビル中心部の標高は約6mでした。

 「東京国際空港高さ制限回答システム」によると制限高(標高)は約230mです。(255m+6m)-230m=31mとなります。
 あくまでも私の調べなので正確ではありませんが、高さ制限より約31m高い可能性があります。


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東京ミッドタウン ミッドタウン・タワー

 「東京ミッドタウン ミッドタウン・タワー」は、地上54階、塔屋2階、地下5階、高さ(最高部248.100m(TP+273.400m)、軒高248.000m)です。

 「東京国際空港高さ制限回答システム」によると制限高(標高)は約238mです。「東京ミッドタウン ミッドタウン・タワー」は、最高部がTP+273.400mと判明しています。273m-238m=35mとなります。

 あくまでも私の調べなので正確ではありませんが、高さ制限より約35m高い可能性があります。


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六本木ヒルズ森タワー 

 「六本木ヒルズ森タワー」は、地上54階、塔屋2階、地下6階 最高部238.06mです。公式HPに ”海抜270m、都内随一の高さを誇る屋外展望台「スカイデッキ」” と書いてあるので、規準としている標高は約32mだと思われます

 「東京国際空港高さ制限回答システム」によると制限高(標高)は約227mです。270m-227m=43mとなります。
 あくまでも私の調べなので正確ではありませんが、高さ制限より約43m高い可能性があります。

 ”水平表面、円錐表面、外側水平表面については一部例外があります、詳細につきましては下記の東京空港事務所窓口までお問い合わせください。” と書いてあるので、 地盤の高さ(標高)が高い場所は、例外事項があるのかも知れません。

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