中央区 東京都選定歴史的建造物「江戸橋倉庫ビル」の外観を保存して歴史を継承 竣工した「日本橋ダイヤビルディング」
-日本橋ダイヤビルディング-
「三菱倉庫」は、日本橋一丁目の東京都選定歴的建築物である「江戸橋倉庫ビル(1930年12月竣工)」を地上18階の「災害に強い環境配慮型オフィスビル」に建替える(増築する)プロジェクトを進めていました。
建替えに当たって、既存建物の外壁を保存し、外観と内部機能の一部を残しました。正式名称は「日本橋ダイヤビルディング」で、2014年9月3日に竣工しました。
8階~17階までの高層部を賃貸オフィス、2階~6階までの低層部はトランクルームおよび「三菱倉庫」の本店事務所となっています。
日本橋ダイヤビルディングの概要
◆ 計画名-日本橋ダイヤビルディング
◆ 所在地-東京都中央区日本橋一丁目19番1号
◆ 交通-東京メトロ「日本橋」駅徒歩3分、東京メトロ「三越前」駅徒歩5分、東京メトロ「茅場町」駅徒歩6分、JR「東京」駅徒歩13分
◆ 階数-地上18階、塔屋1階、地下1階
◆ 高さ-建屋高・軒高89.281m
◆ 敷地面積-2,886.98㎡
◆ 建築面積-2,518.00㎡
◆ 延床面積-30,029.44㎡
◆ 構造-(既存部)鉄筋コンクリート造、(新築部の地下階・低層階)鉄骨鉄筋コンクリート造、(新築部の高層階)鉄骨造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭(新築部)
◆ 地震対策-中間階免震構造(6階と7階の間にオイルダンパー、鋼材ダンパー、鉛プラグ入り積層ゴムを設置)
◆ 用途-オフィス、倉庫、駐車場
◆ 建築主-三菱倉庫
◆ 設計者・監理者-三菱地所設計、竹中工務店
◆ 施工者-竹中工務店
◆ 着工-2011年10月01日
◆ 竣工-2014年08月26日(工事完了)、2014年09月03日(竣工)
◆ 投資額-約138億円
2014年9月3日に竣工した「日本橋ダイヤビルディング」です。
建替えに当たって、既存建物は外壁を保存し、外観と内部機能の一部を残しました。低層部を東京都選定歴史的建造物として活かし、基壇部の自然石、曲面壁を含む既存外観の概ね7割を保存しました。
この部分は何でしょうか?
南西側から見た様子です。高層部の外観は歴史的な雰囲気をもった低層部と調和し、全体として周辺のランドマークとして相応しいデザインとしました。
南西側から見た低層部の様子です。
メルヘンチックな窓ですね。
北西側から見た様子です。浸水対策として、重要設備機器を7階および屋上に設置しています。
北西側から見上げた様子です。
北西側から見た低層部の様子です。建て替え前の「江戸橋倉庫ビル」の基礎は、膨大な数の「松杭」でした。
最初に「松杭」を引き抜きました。抜いてみると「松杭」は全く腐っていなかったそうです。高層ビルを支える基礎は、新たに「場所打ちコンクリート杭」を構築しています。
6階と7階の間の「免震層」です。地震対策として「中間階免震構造(6階と7階の間にオイルダンパー、鋼材ダンパー、鉛プラグ入り積層ゴムを設置)」を採用しています。
1階部分を南西側から見た様子です。1階のエントランスホールは公開スペースとして日本橋界隈の変遷や倉庫業の歴史を展示しています。
南西角のエントランス部分です。
建物西側です。
建物西側壁面です。低層部を東京都選定歴史的建造物として活かし、基壇部の自然石、曲面壁を含む既存外観の概ね7割を保存しました。
建物西側には、公園があります。
建物南側です。
南側から見上げた様子です。
南側低層部の一部はガラス張りとなっています。
南東側から見た低層部の様子です。
南東角です。
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