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2015年5月29日 (金)

千代田区 東京ガーデンテラス オフィス・ホテル棟(ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町) 2015年5月末の建設状況

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-東京ガーデンテラス-
 「(仮称)紀尾井町計画」は、「赤プリ」の愛称で親しまれた「旧グランドプリンスホテル赤坂」の跡地に、ホテル・オフィス・商業施設の複合施設とマンションの計2棟を建設するプロジェクトです。延床面積は2棟で合計約227,200㎡予定しています。

 「(仮称)紀尾井町計画」のタウンネーミングは、「東京ガーデンテラス」決定しています。東京・紀尾井町という歴史ある立地特性をダイレクトに表現する「東京」を冠し、周辺にある木々や彩りにあふれた計画地域のゆったりとした趣を示す「ガーデン」と、弁慶濠沿いに配置するステップ状の商業ゾーンをイメージした「テラス」を組み合わせたものです。

 引用資料 西武ホールディングス(PDF:2014/12/11)
 グランドプリンスホテル赤坂跡地の開発計画「紀尾井町プロジェクト」タウンネーミングを「東京ガーデンテラス」に決定 

 「ヤフー」は、オフィス・ホテル棟の24階分(5階~28階)あるオフィスフロアのうち20フロアに入居します。
 事業拡大に伴う従業員の増加と、オフィス機能の集約などを目的に、現在は東京ミッドタウンの「ミッドタウン・タワー」にある本社および「アークヒルズ サウスタワー」のオフィスから移転します。営業開始は、2016年5月より随時予定しています。

● ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町
 30階~36階に入居するホテルの正式名称は「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町(The Prince Gallery TOKYO KIOICHO)」に決定しています。客室数は250室で、開業は2016年夏を予定しています。

 プリンスホテルはこれまで「ザ・プリンス、グランドプリンスホテル、プリンスホテル」といったブランドを展開してきましたが、「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」はいずれにも属さない最上級ホテルと位置付け、海外富裕層などを取り込みます。

東京ガーデンテラスの概要
◆ 計画名-(仮称)紀尾井町計画
◆ 所在地-東京都千代田区紀尾井町1-2
◆ 敷地面積-30,428.79㎡(施設全体)
◆ 建築面積-約11,500㎡(施設全体)
◆ 延床面積-約227,200㎡(施設全体)
◆ 階数-地上36階、地下2階(オフィス・ホテル棟)、地上21階、地下2階(住宅棟)
◆ 最高高さ-約180m(オフィス・ホテル棟)、約90m(住宅棟)
◆ 構造-鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-直接基礎、杭基礎
◆ 地震対策-制振構造(オフィス・ホテル棟)、免震構造(住宅棟)
◆ 主要用途および主要用途の延床面積
 ◇ ホテル(30階~36階に250室、約28,700㎡)
 ◇ オフィス(5階~28階、約110,000㎡、1フロアあたり約1,000坪)
 ◇ 商業施設(1階~4階、約10,800㎡)
 ◇ 共同住宅(賃貸住宅約135戸、約22,700㎡)
 ◇ その他(駐車場、バス・タクシー乗場など)
◆ 建築主-西武プロパティーズ
◆ 設計者・監理者-日建設計
◆ 施工者-(オフィス・ホテル棟)鹿島建設、鉄建建設、熊谷組JV、(住宅棟)西武建設、大林組、前田建設工業JV
◆ 着工-2013年01月31日
◆ 竣工-2016年05月下旬予定
◆ 開業-2016年夏頃予定
◆ 総事業費-約980億円


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東西断面図です。敷地東側の「プリンス通り」と西側の「紀尾井町通り」は、約18mに及ぶ高低差があります。

 地上36階、地下2階、高さ約180m(紀尾井町通りより)の「オフィス・ホテル棟」は、30階~36階が250室のホテル(ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町)、5階~28階がオフィス、1階~4階が商業施設になる予定です。

 地上21階、高さ約90m(プリンス通りより)の「住宅棟」は、総戸数約135戸の共同住宅となります。すべて賃貸となり高級賃貸マンションになる予定です。


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「東京ガーデンテラス」の全景です。


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「オフィス・ホテル棟」は、タワークレーン3基で建設しています。


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手前の「紀尾井町通り」と奥の「プリンス通り」は、高低差が約18mあります。


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カーテンウォールの取り付けが進んでいます。


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完成予想図では分かりませんでしたが、カーテンウォールがノコギリ状にギザギザになっています。


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基本的には、ガラスを多用した「アルミカーテンウォール」のようですが、東側と西側の壁面は、直射日光を軽減するために、ノコギリ状の南面の外側が「石材」となっています。


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「紀尾井町通り」側の南西側から見た下層階の様子です。


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南西角の吹き抜け部分です。


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「紀尾井町通り」側の西側から見上げた様子です。


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「紀尾井町通り」側の北西側から見た様子です。


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北面のカーテンウォールには、石材がありません。


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カーテンウォールの「ファスナー」を取り付ける部分が、ノコギリ状にギザギザになっています。


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「紀尾井町通り」側の北西側から見た下層階の様子です。


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「住宅棟」は規模が小さいので、タワークレーン1基で建設しています。


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アップです。


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「プリンス通り」側の南東側から見た様子です。「プリンス通り」から見て地上21階、高さ約90mとなります。


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東側の「プリンス通り」に面する壁面は、バルコニーを設けずに全面カーテンウォールになるようです。完成予想図を見ると南面にはバルコニーがあります。


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ガラスを多用した「アルミカーテンウォール」のようです。鉄筋コンクリート造で、1方向とはいえ全面カーテンウォールのマンションは珍しいですね。


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カーテンウォールの「ファスナー」を取り付ける部分が分かります。


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「プリンス通り」側の北東側から見た様子です。


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「旧グランドプリンスホテル赤坂旧館(旧李王家東京邸)」の改修工事が行われています。最終的な場所はこの場所となります。

 建物重量約5000トンの「旧グランドプリンスホテル赤坂旧館(旧李王家東京邸)」は、2度の「曳家工事」により大幅に移動しました。
 
 「1次曳家工事」で、水平方向に約30m、垂直方向に約35m、南東方向に全44m移動して仮置きされ、仮置き期間中に地下躯体を構築、地下躯体の完成後に垂直方向に約8割戻すための「2次曳家工事」が行われました。

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