港区 地上40階、高さ約230mの「住友不動産六本木三丁目東地区プロジェクト」 2015年5月末の建設状況
-住友不動産六本木三丁目東地区プロジェクト-
「六本木三丁目東地区第一種市街地再開発事業」は、六本木の「日本IBM本社ビル」と「ヴィラフォンテーヌ六本木アネックス(旧:六本木プリンスホテル)」を中心とした約2.7haの再開発プロジェクトです。
2013年10月28日に建物本体工事に着手しました。中心となる「南街区」には、地上40階の「業務棟」と地上27階の「住宅棟」が建設されます。規模は小さいですが「北街区」にも地上3階の「商業棟」が建設されます。
住友不動産六本木三丁目東地区プロジェクトの概要
◆ 計画名-六本木三丁目東地区第一種市街地再開発事業南街区施設建築物
◆ 所在地-東京都港区六本木三丁目12番41、他
◆ 交通-東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅直結、東京メトロ日比谷線・都営地下鉄大江戸線「六本木」駅徒歩5分、東京メトロ南北線・銀座線「溜池山王」駅徒歩8分、東京メトロ日比谷線「神谷町」駅徒歩10分
◆ 階数-(業務棟)地上40階、塔屋2階、地下5階、(住宅棟)地上27階、塔屋2階、地下2階
◆ 高さ-(業務棟)最高部230.76m、軒高226.95m(住宅棟)109.05m
◆ 敷地面積-17,371.73㎡南街区全体)
◆ 建築面積-9,413.44㎡(南街区全体)
◆ 延床面積-202,500.74㎡(南街区全体)
◆ 構造-(業務棟)鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造、(住宅棟)鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-(業務棟)直接基礎、(住宅棟)杭基礎
◆ 地震対策-(業務棟)免震構造「積層ゴムアイソレーター、U字鋼材ダンパー、オイルダンパー」、制振構造「粘性制振壁」、(住宅棟)免震構造
◆ 用途-(業務棟)オフィス、カンファレンスセンター、店舗他、(住宅棟)共同住宅
◆ 総戸数-226戸(住宅棟)
◆ 建築主-六本木三丁目東地区市街地再開発組合(参加組合員 住友不動産)
◆ 設計者-日建設計
◆ 施工者-大成建設、大林組JV
◆ 着工-2013年10月28日
◆ 竣工-2016年03月予定
◆ 総事業費-約1,141億円
「住友不動産六本木三丁目東地区プロジェクト」の完成予想図です。詳細は下記の公式ホームページに載っています。
引用資料 公式ホームページ
住友不動産六本木三丁目東地区プロジェクト
謎の完成予想図
住友不動産の2013年10月28日のニュースリリースでは、当初は一番上の完成予想図で発表されていましたが、数日後にこのような予想図に入れ替えられました。
しかし、「住友不動産六本木三丁目東地区プロジェクト」の完成予想図では元に戻っています。実際の外観も一番上の完成予想図に沿って建設されています。この謎の完成予想図は何だったのでしょうか? もしかして高さ249.20m時の完成予想図?
引用資料 住友不動産(PDF:2013/10/28)
「六本木三丁目東地区第一種市街地再開発事業」 着工
「ベイダー卿(ダース・ベイダー)」も謎の完成予想図は、「フォース(理力)をもってしても分からん シュコー シュコー」と言っております(笑)。
六本木ヒルズの展望台「東京シティビュー」から見た「住友不動産六本木三丁目東地区プロジェクト」の全景です。
「業務棟」の全景です。地震対策として25階に「免震層」を設けた「免震構造」、25階より下は「粘性制振壁」を設置した「制振構造」となっています。
「業務棟」は、タワークレーン4基で建設しています。
撮影時は、25階の「免震層」の構築が終わった段階のように見えました。「免震層」を下層階に設けないのは、「免震層」から上の高さには限界があるからです。
「免震層」から上の高さが高過ぎると、「長周期地震動」の周期の長い地震の揺れとビルの固有周期が共振して逆に揺れが大きくなるという現象が起こってしまいます。
「免震層」のアップです。他の階と違って階の中間に仕切りがあります。免震装置として「積層ゴムアイソレーター、U字鋼材ダンパー、オイルダンパー」を設置しています。
「アークヒルズ サウスタワー」の屋上庭園「スカイパーク」からは近いのできれいに見えると思うのですが、行く時間がありませんでした。
ガラスを多用した「アルミカーテンウォール」の取り付けが進んでいます。完成予想図と同じく斜めに刃物でスパッと切ったようにガラスの色を変えています。
下層階の様子です。4層吹き抜けとなります。
「業務棟」を北西側から見た様子です。
完成予想図にもある出っ張り部分です。
「業務棟」の下層階を北西側から見た様子です。
ビックリするくらいく太い「CFT柱」です。
ビル外側のこの構造物は、改札階となる地下3階と高層ブロック接続階である26階の「スカイロビー」を結ぶ「シャトルエレベーター」です。
地震時に「免震層」を挟んでビルは揺れ方が大きく異なります。そのため「免震層」を貫通しない外付けの「シャトルエレベーター」を採用したのだと思われます。
敷地西側の「なだれ坂」です。かなりの急傾斜地に建設している事が分かります。
「業務棟」を南側から見た様子です。
窓拭きかと思いましたが、ガラスを保護する保護シートを剥がしているのか? もしくは新たに貼り付けているようです。
「住宅棟」は規模が小さいので、タワークレーン1基で建設しています。
「住宅棟」の工区全体です。
「住宅棟」を南東側から見た様子です。
「住宅棟」を南側から見た様子です。
バルコニーにガラスが取り付けられています。
「住宅棟」を南西側から見た様子です。
「六本木三丁目東地区第一種市街地再開発事業南街区施設建築物」の建築計画のお知らせです。
また高さと面積が修正されていました。撮影に来るたびに修正されています。とりあえず高さが低くならなくて良かったです。
地上3階、地下1階、高さ19.95mと規模が小さいですが、北街区の「六本木三丁目東地区第一種市街地再開発事業施設建築物(北街区)」の建設現場です。
「六本木三丁目東地区第一種市街地再開発事業施設建築物(北街区)」の建築計画のお知らせです。
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