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2015年8月12日 (水)

港区 43階、高さ約230mの「住友不動産六本木三丁目東地区プロジェクト」 2015年8月9日の建設状況

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-住友不動産六本木三丁目東地区プロジェクト-
 「六本木三丁目東地区第一種市街地再開発事業」は、六本木の「日本IBM本社ビル」と「ヴィラフォンテーヌ六本木アネックス(旧:六本木プリンスホテル)」を中心とした約2.7haの再開発プロジェクトです。

 2013年10月28日に建物本体工事に着手しました。中心となる「南街区」には、地上43階の「業務棟」と地上27階の「住宅棟」が建設されます。規模は小さいですが「北街区」にも地上3階の「商業棟」が建設されます。

 引用資料 公式ホームページ
 住友不動産六本木三丁目東地区プロジェクト 

● 階数が変更
 公式ホームページの「業務棟」の物件概要が、地上40階、塔屋2階、地下5階から地上43階、搭屋2階、地下2階に変更になっています。
 傾斜地に建設されているので、1階床部分の規準を変更したようです。このように「建築基準法」の階数と、実際の運用上の階数が違うビルは結構あります。

 公式ホームページの高さ226.95mは、4FL(4階床面)からの高さのようです。1階床面からの高さは240mくらいありそうです。
 最初に「建築計画のお知らせ」が掲示された時は、地上40階、高さ249.20mでした。高さが20m近く低くなりましたが、高さをカウントする基準面(平均地盤面)を変更しただけで、実際はそれ程低くなっていない可能性もあります。

 それに合わせて、オフィス(31階~43階)、機械室(30階)、スカイロビー(29階)、免震フロア(28階)、オフィス(10階~27階)、カンファレンスセンター(8階・9階)、アトリウムロビー(4階 4層吹抜け)、店舗(1階~3階)、ステーションロビー(1階)、駐車場(地下1階)、車寄せ(4階・地下1階)、六本木一丁目駅直結(1階)に変更されました。

住友不動産六本木三丁目東地区プロジェクトの概要
◆ 計画名-六本木三丁目東地区第一種市街地再開発事業南街区施設建築物
◆ 所在地-東京都港区六本木三丁目2番1号
◆ 交通-東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅直結、東京メトロ日比谷線・都営地下鉄大江戸線「六本木」駅徒歩5分、東京メトロ南北線・銀座線「溜池山王」駅徒歩8分、東京メトロ日比谷線「神谷町」駅徒歩10分
◆ 階数-(業務棟)地上43階、搭屋2階、地下2階、(住宅棟)地上27階、塔屋2階、地下2階
◆ 高さ-(業務棟)最高部230.76m、軒高226.95m、(住宅棟)109.05m
◆ 敷地面積-17,371.73㎡南街区全体)
◆ 建築面積-9,413.44㎡(南街区全体)
◆ 延床面積-202,500.74㎡(南街区全体)
◆ 構造-(業務棟)鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造、(住宅棟)鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-(業務棟)直接基礎、(住宅棟)杭基礎
◆ 地震対策-(業務棟)免震構造「積層ゴムアイソレーター、U字鋼材ダンパー、オイルダンパー」、制振構造「粘性制振壁」、(住宅棟)免震構造
◆ 用途-(業務棟)オフィス、カンファレンスセンター、店舗他、(住宅棟)共同住宅
◆ 総戸数-226戸(住宅棟)
◆ 建築主-六本木三丁目東地区市街地再開発組合(参加組合員 住友不動産)
◆ 設計者-日建設計
◆ 施工者-大成建設、大林組JV
◆ 着工-2013年10月28日
◆ 竣工-2016年03月予定
◆ 総事業費-約1,141億円


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「1階平面図」です。「泉ガーデンタワー」と同じく、目の前に東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」の改札があり、駅直結となっています。

 「泉ガーデンタワー」の地下鉄改札口に直結する部分は、1階床レベルの高さになります。今回の階数変更は、「泉ガーデンタワー」に合わせた可能性が非常に高いです。


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「住友不動産六本木三丁目東地区プロジェクト」の建設現場です。「タイム氏」が、2015年8月9日に撮影した写真を送って頂きました。ありがとうございました(写真提供タイム氏)。


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完成予想図にもある出っ張り部分です(写真提供タイム氏)。


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最高部です。出っ張りがある側は、完成予想図と同じように上に行くほど窄(すぼ)んでいます(写真提供タイム氏)。


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28階が「免震層」のある「免震フロア」です。他の階と違って階の中間に仕切りがあります。免震装置として「積層ゴムアイソレーター、U字鋼材ダンパー、オイルダンパー」を設置しています。

 「業務棟」は、地震対策として28階に「免震層」を設けた「免震構造」、28階より下は「粘性制振壁」を設置した「制振構造」となっています(写真提供タイム氏)。


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「シャトルエレベーター」がある側が、上に行くほど広がっているように見えますが、出っ張りがある側が上に行くほど窄(すぼ)んでいるための目の錯覚だと思われます(写真提供タイム氏)。


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北西側から見た下層階の様子です(写真提供タイム氏)。


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「シャトルエレベーター」に「アルミカーテンウォール」の取り付けが始まっています。「泉ガーデンタワー」の色とそっくりです(写真提供タイム氏)。


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吹き抜け部分の内部の構築が行われています(写真提供タイム氏)。


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「住宅棟」です(写真提供タイム氏)。


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「業務棟」と「住宅棟」は距離が近いです。「業務棟」とお見合いとなる側は、角部屋のみとなります(写真提供タイム氏)。

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