さようなら「ホテルオークラ東京本館」 (仮称)虎ノ門2-10計画 4年後の2019年に、地上38階、高さ約195mの新しい本館へ!
-ホテルオークラ東京本館建替計画-
53年間の歴史を刻んだ「ホテルオークラ東京本館」は、建替え工事のために2015年8月31日(月)を持って閉館しました。
2015年9月から既存建物の解体工事に着手する予定です。2016年6月に本体工事に着工、2019年6月の竣工を目指します。
引用資料 ホテルオークラ東京・公式ホームページ
2019年新しい本館へ
客室数は、地上38階、地下4階、高さ約195mの高層棟が約400室、地上13階、地下6階、高さ約85mの低層棟が約150室です。本館の客室数は、建て替え前の408室から約550室に増えます。
ただし、NHKが ”客室は今の408室から、合わせて510室に増えるだけでなく、広くもなります。現在の標準的な客室は約30平方メートルですが、それが50から60平方メートルほどになるとしています。” と報道していたので客室数が変更になった可能性もあります。
ホテルオークラ東京本館建替計画の概要
◆ 計画名-(仮称)虎ノ門2-10計画
◆ 所在地-東京都港区虎ノ門二丁目103番1号外
◆ 階数-<高層棟>地上38階、地下4階(運用呼称 地上41階、地下1階)、<低層棟>地上13階、地下4階
◆ 高さ-最高部約195m(高層棟)、最高部約85m(低層棟)
◆ 敷地面積-約20,420㎡(本館全体)
◆ 建築面積-約12,000㎡(本館全体)
◆ 延床面積-約182,900㎡(本館全体)
◆ 構造-(地上)鉄骨造、(地下)鉄筋コンクリート造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-直接基礎及び杭基礎
◆ 用途-ホテル、オフィス、飲食店舗、駐車場
◆ 客室数-約550室(高層棟約400室+低層棟約150室) *510室という情報もあり
◆ 建築主-ホテルオークラ
◆ 設計者-(仮称)虎ノ門2-10計画設計共同体(大成建設、日本設計、森村設計、NTTファシリティーズ、谷口建築設計研究所、観光企画設計社)
◆ 施工者-(未定)
◆ 本館閉館-2015年08月31日
◆ 解体工事-2015年09月01日
◆ 着工-2016年06月01日予定
◆ 竣工-2019年06月30日予定
◆ 総事業費-約1,000億円
立体イメージ
各社の報道を元に書いた立体イメージです。推測で描いたイメージ図なので幅や高さ等はいい加減です。「建築計画のお知らせ」では、地下は4階までです。
● 「高層棟」と「低層棟」の両棟共に地下は6階までで、地下で一体化します。
● 高層棟は、地下が「宴会場、駐車場」、1階~3階が「ロビー、エントランス、婚礼付帯、レストラン、フィットネス、スパなど」、4階~21階が「オフィス」、22階~38階が約400室の客室、最上階には「レストラン、婚礼施設」なども想定しています。
● 低層棟は、地下にレストランなどを配置し、地上は約150室の客室となる予定です。
ホテルオークラ東京・本館
ホテルオークラ東京の「本館」は、東京オリンピックの迫った1962年5月20日に開業しました。建築基準法上では地上6階、地下6階(運用呼称では地上10階、地下2階)、延床面積約63,777㎡、客室数408室です。東翼、南翼、北翼の3翼からなる「三ツ矢式建築」となっています。
海外から「文化的価値」を指摘
日本の建物としては珍しく、「ホテルオークラ東京本館」の休業は、外国メディアも報じました。また、文化的な価値が高いとして海外のメディアなどから取り壊しの見直しを求める指摘も出されました。
日本は建物を大切にしないですぐ解体するイメージがありますが、これは地震国の日本の宿命です。建物の耐震性を高めるのは緊急の課題です(写真提供タイム氏) 。
「ホテルオークラ東京本館」を別角度から見た様子です(写真提供タイム氏)。
敷地南東側の「江戸見坂(えどみざか)」から見た様子です。かなりの急傾斜地に建設されています。この角度から見ると「三ツ矢式建築」が良く分かります。
あまりにも急坂なので歩いていると平衡感覚を失いそうになります。急傾斜地に建設されているために、(建築基準法上)地上6階、地下6階、(運用呼称)地上10階、地下2階となっています。
「ホテルオークラ東京本館」を南西側から見た様子です。
解体工事のお知らせです。解体工事の工事名は「(仮称)虎ノ門2-10計画に係る解体工事」です。解体工事は「第一期」と「第二期」に分かれます。
「(仮称)虎ノ門2-10計画」の建築計画のお知らせです。
大倉集古館
美術館の「大倉集古館」は、2014年4月1日より施設改修工事のため約4年間の予定で休館しています。
「(仮称)大倉集古館改修・増築工事」の建築計画のお知らせです。
ホテルオークラ東京・別館
ホテルオークラ東京の「別館(サウスウイング)」は、1973年12月1日に開業しました。地上13階、地下4階、延床面積約60,000㎡となっています。
「本館」の建て替え期間中も「別館」は営業を続けます。2015年9月1日~新しい本館の開業までの間は、「別館(サウスウイング)」のみの営業になります。
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