三菱地所 総事業費1兆円超 地上61階、高さ約390mの「常盤橋街区再開発プロジェクト」を正式に発表!
-常盤橋街区再開発プロジェクト-
「三菱地所」が、8月31日(月)に「常盤橋街区再開発プロジェクト」を正式に発表しました。地上61階、高さ約390m、総延床面積約680,000㎡、総事業費は、土地・建物を含め1兆円超と国家プロジェクト並の規模となります。
このニュースは、非常に関心が高かったようで、このブログの昨日のアクセス数は、訪問者数が1万、ページビューが2万を超えていました。
訪問者数1万というのは、「大阪城ホール」のライブ時の収容人数なので、先日行った「カナやん(西野カナ)」のライブの客席を思い出して、訪問者数の多さに ♪震える♪ 状態でした(笑)。
日経新聞は、お得意の「飛ばし記事」か多いのでまた飛ばし記事? と半信半疑でしたが、ほぼ事実でした。ただ予想通り三菱地所が「当社が発表したものではありません。」と発表しました。
三菱地所は日経新聞に対して ”先走りやがって!(怒)” とちょっと前に流行った言葉ですが、「激おこぷんぷん丸」のようです(笑)。
引用資料 三菱地所(PDF:2015/08/31)
東京駅前3ha 超の大規模複合再開発 「常盤橋街区再開発プロジェクト」計画概要について
三菱地所・ニュースリリース(PDF:2015/08/31)
8月29日(土)の日本経済新聞の報道に関して
常盤橋街区再開発プロジェクの概要
◆ 所在地-東京都千代田区大手町二丁目、中央区八重洲一丁目
◆ 敷地面積-約31,400㎡(施設全体)
◆ 階数-地上61階、地下5階(B棟)
◆ 高さ-最高部約390m(B棟)
◆ 延床面積-約680,000㎡(容積対象延面積約552,000㎡)
◆ 用途-オフィス、店舗、変電所、下水ポンプ場、駐車場
◆ 関係権利者-三菱地所、東京都下水道局、大和証券グループ本社、三越伊勢丹、東京電力、大手町開発、都市再生機構、他
◆ 着工-2017年度予定
◆ 竣工-2027年度予定
A棟の概要
◆ 階数-地上37階、地下5階
◆ 高さ-最高部約230m
◆ 延床面積-約140,000㎡
◆ 用途-オフィス、店舗、駐車場
◆ 着工-2018年度予定
◆ 竣工-2021年度予定
B棟の概要
◆ 階数-地上61階、地下5階
◆ 高さ-最高部約390m
◆ 延床面積-約490,000㎡
◆ 用途-オフィス、店舗、駐車場
◆ 着工-2023年度予定
◆ 竣工-2027年度予定
C棟の概要
◆ 階数-地下4階
◆ 高さ-0m
◆ 延床面積-約20,000㎡
◆ 用途-店舗、変電所、駐車場
◆ 着工-2018年度予定
◆ 竣工-2027年度予定
D棟の概要
◆ 階数-地上9階、地下3階
◆ 高さ-最高部約65m
◆ 延床面積-約30,000㎡
◆ 用途-オフィス、下水ポンプ場、駐車場
◆ 着工-2017年度予定
◆ 竣工-2022年度予定
高さ約390mは圧倒的高さです。「A棟」も高さ約230mありますが低く見えます。1棟飛び抜けて高いビルがあると景観が一気に引き締まりますね。
引用資料 首相官邸(PDF)
都市再生特別地区 大手町地区(D-1街区)都市計画(素案)の概要
高さ約390mの超高層ビルは、世界的には珍しくもありません。中国では普通に建設されており、技術的にもメチャメチャ高度な技術ではありません。
しかし日本は例外です。恐ろしい「長周期地震動」に備える必要があるからです。高さ約390mだと地震の周期とビル固有の周期が「共振」した時の揺れは半端ではありません。
高さ約390mだと上層階でしか「免震装置」は使えません。非常に高度な「制振装置」の開発が必要になります。ゼネコンの技術者には大いに期待したいです。
「B棟」の最上階に展望台が設置されるようです。超高層ビル群のど真ん中に立地しているので、絶好の撮影ポイントになりそうです。
「皇居」側にも展望台が設置されるのかはこの図だけでは分かりませんが、距離的にかなり離れているので、設置してもそれ程問題にならないような気がします。
「常盤橋地区」の位置図です。「常盤橋街区再開発プロジェクト」は、「大手町連鎖型都市再生プロジェクト」の「第4次事業」となります。
「常盤橋街区再開発プロジェクト」は、「朝日生命大手町ビル(3,654.72㎡)、日本ビル(15,484.89㎡)、JXビル(3,353.00㎡)、大和呉服橋ビル(2,681.52㎡)、JFE商事ビル(1,528.49㎡)」の5棟が対象になります。カッコ内は敷地面積です。
現在の権利関係者は、「朝日生命大手町ビル」が常盤橋インベストメント特定目的会社、「日本ビル」が三菱地所、東京都下水道局、三越伊勢丹、「JXビル」が三菱地所、東京電力、「大和呉服橋ビル」が大和証券、「JFE商事ビル」が三菱地所となっています
「JFE商事ビル」の建て替えは行わず、解体して道路南側に「容積率移転」を行うようです。「JFE商事ビル」の跡地は、「常盤橋公園」を拡張再整備します。
段階的に開発を行います。なんでこんなに長期間かかるの? と不思議に思っていましたが、街区内には「下水ポンプ場」や東京電力の「変電所」という非常に重要なインフラ設備があったんですね。これらを維持しながら建て替えを行うので、長期間かかるのも納得です。
(おまけ)
すぐ近くの首都高速道路の高架の下では、「常盤橋」の改修工事が行われています。2015年7月20日放送の「ブラタモリ スペシャル 東京駅」で放送された改修工事中の橋です。
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