多摩地域を南北方向に結ぶ動線 多摩都市モノレール延伸構想(箱根ヶ崎方面 & 町田方面)
-多摩都市モノレール-
「多摩都市モノレール」は、多摩地域における相互の連携を強化し、多摩地域の南北方向の公共交通をより充実させるため、「東京都」と「多摩都市モノレール株式会社」とで整備されたものです。
「多摩都市モノレール株式会社」には、「東京都」が8割近く出資しています。他の株主は、鉄道会社、都市銀行、地方自治体などです。
全体構想は約93kmですが、1998年11月に「立川北駅~上北台駅」間が、2000年1月に「多摩センター駅~立川北駅」間が開業し、現在は「多摩センター駅~上北台駅間」の約16kmで運行しています。
首都圏の鉄道ネットワークは、東京都心を中心に放射状に伸びる路線が充実している反面、それらを環状に結ぶ路線が少ないです。
「多摩都市モノレール」は、多摩地域を南北方向に結ぶ貴重な動線となっています。通勤・通学やレジャーだけでなく、防災面でも重要な路線です。
多摩都市モノレール延伸構想
赤線の5路線が、東京都が示した「整備について優先的に検討すべき路線、整備について検討すべき路線」です。
①東京8号線延伸(東京メトロ有楽町線・豊洲─住吉)、②東京12号線延伸(都営大江戸線・光が丘─大泉学園町)、③多摩都市モノレール延伸(箱根ヶ崎方面)、④多摩都市モノレール延伸(町田方面)、⑤JR東日本羽田アクセス線の5路線について、整備効果が高いとしています。
引用資料 東京都公式HP(PDF:2015/07)
広域交通ネットワーク計画について
● 多摩都市モノレール延伸(箱根ヶ崎方面)の整備効果
本路線は、多摩都市モノレールの開業区間と一体となって、多摩地域の南北方向を中心とした拠点間の連携強化に資する路線である。
利用者は、延伸区間のみにとどまらず、立川駅付近においても約3割程度の乗客増加が見込まれるなど、開業区間の利用者増加にも寄与する。
多摩地域において、鉄道利用が必ずしも便利でない地域内を結ぶことで、移動時間が短縮されるなど、沿線利用者の利便性向上と多摩地域の活力や魅力の向上につながる。
● 多摩都市モノレール延伸(町田方面)の整備効果
本路線は、多摩都市モノレールの開業区間と一体となって、多摩地域の南北方向を中心とした拠点間の連携強化に資する路線である。
利用者は、延伸区間のみにとどまらず、立川駅付近においても延伸が無い場合に比べて約1割程度の乗客増加が見込まれるなど、開業区間の利用者増加にも寄与する。
多摩地域において、鉄道利用が必ずしも便利でない地域内や交通需要への対応が必ずしも十分でない地域内を結ぶことで、移動時間が短縮するなど、沿線利用者の利便性向上と多摩地域の活力や魅力の向上につながる。
「多摩都市モノレール」は、開業時から全駅に「ホームドア(可動式ホーム柵)」が設置されています。
「多摩都市モノレール1000系電車」です。車体長14,800mm×車体幅2,900mm×車体高 5,200mmとなっています。車体幅は通勤電車とほぼ同じ2,900mmです。
「多摩都市モノレール」は、カーブが多く、高低差も大きいのでスピードの遅さには閉口してしまいますが、車内は車体幅も広く快適です。
「多摩都市モノレール」の軌道です。多摩都市モノレールは、「ゴムタイヤ」により走行します。
多摩丘陵の大きな起伏を克服するために「モノレール」が導入されました。道路上にも「軌道」を設置出来るので、買収する面積も狭くて済みます。
ビルの間を抜けて「軌道」を設置する事も出来ます。
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