千代田区 国家戦略特区指定案件 「有楽町駅周辺地区(東京都等(官民連携))」の予定地
-東京圏国家戦略特別区域-
東京圏国家戦略特別区域会議で、都市計画法の特例対象として6つの都市再生プロジェクトが追加対象とされています。
①有楽町駅周辺地区(東京都等)、②日本橋兜町・茅場町一丁目地区(平和不動産)、③芝浦一丁目地区(野村不動産、NREG東芝不動産)、④三田三・四丁目地区(住友不動産)、⑤虎ノ門一・二丁目地区(森ビル、UR都市機構)、⑥西新宿二丁目地区(住友不動産)の6プロジェクトです。
今後、国家戦略特別区域諮問会議での審議を経て、正式認定されます。区域計画の認定により、容積率の規制緩和などの措置が受けられることになります。
● 有楽町駅周辺地区(東京都等(官民連携))
「有楽町駅周辺地区(東京都等(官民連携))」は、 ”旧都庁舎跡地等を活用し、歩行者の回遊性の向上や周辺施設と連携したMICE機能等の拡充” となっています。
隣接する「東京国際フォーラム」がなどと連動した国際会議場や商業施設の機能拡充を図り、国際ビジネス・観光拠点として整備する計画で、都市計画の決定等の目途は、2017年度中の予定です。
ちなみに「MICE」とは、「Meeting(会議・研修・セミナー)、Incentive tour(報奨・招待旅行), Convention またはConference(大会・学会・国際会議), Exhibition(展示会)」の頭文字をとった造語で、ビジネストラベルの一形態を指します。
一度に大人数が動くだけでなく、一般の観光旅行に比べ参加者の消費額が大きいことなどから、「MICE」の誘致に力を入れる国や地域が増えています。
旧都庁舎跡地の現状
「東京都庁舎」は1991年4月1日から丸の内の旧庁舎から西新宿二丁目に移転しています。旧庁舎のうち、JR線の西側にあった「第一本庁舎、西一号庁舎、西二号庁舎、西三号庁舎」などはすべて解体され、跡地には「東京国際フォーラム」が建設されました。
JR線の東側には「第二本庁舎、第三本庁舎、東六号庁舎」がありました。ただし、JR線の西側と違って再開発されていません。
第二本庁舎跡地
「第二本庁舎」は解体されて大型バスなどの駐車場となっています。
第三本庁舎
1975年1月に竣工した地上15階、塔屋2階、地下3階の「第三本庁舎」のビルは残っています。住友不動産に貸し出され、「住友不動産丸の内ビル(1999年10月リニューアル済)」として賃貸オフィスビルとなっています。
東六号庁舎跡地
「東六号庁舎」は解体されて地上3階の暫定的な建物が建っています。跡地の利用方法が決まっていなかったため、2011年6月~2016年5月までの5年間の貸付期間で新たな契約を募集し、「住友不動産」が再び落札しています。
現在は「有楽町インフォス」となっています。「無印良品」と「有楽町ロフト」がテナントとして入っています。「有楽町インフォス」の賃貸契約期間は2016年5月までとなっていました。
しかし、「無印良品」が2015年9月4日に1~3階の全フロアを全て改装し、リニューアルオープンしました。閉店が迫った店はリニューアルしないので、賃貸契約期間が更に延びている可能性が高いです。
「有楽町駅周辺地区(東京都等(官民連携))」の予定地を北東側から見た様子です。
第二本庁舎跡地
「第二本庁舎」は解体されて大型バスなどの駐車場となっています。
第三本庁舎
1975年1月に竣工した地上15階、塔屋2階、地下3階の「第三本庁舎」のビルは残っています。住友不動産に貸し出され、「住友不動産丸の内ビル(1999年10月リニューアル済)」として賃貸オフィスビルとなっています。
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