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2016年4月 9日 (土)

港区 地上40階、高さ約230mの「住友不動産六本木グランドタワー」 & 地上27階、高さ約109mの「六本木グランドタワーレジデンス」

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-住友不動産六本木グランドタワー-
 「六本木三丁目東地区第一種市街地再開発事業」は、六本木の「日本IBM本社ビル」と「ヴィラフォンテーヌ六本木アネックス(旧:六本木プリンスホテル)」を中心とした約2.7haの再開発プロジェクトです。

 中心となる「南街区」の「業務棟」と「住宅棟」、規模は小さいですが「北街区」の「商業棟」で構成されています。

 「住友不動産六本木三丁目東地区プロジェクト」として公式ホームページがオープンしていましたが、正式名称は、業務棟が「住友不動産六本木グランドタワー」、住宅棟が「六本木グランドタワーレジデンス」に決定しています。

 引用資料 公式ホームページ
 住友不動産六本木グランドタワー

 公式ホームページ
 六本木グランドタワーレジデンス 

● 高さ230.76mは4FLからの高さ、最高部は約250m?

 このプロジェクトは、「建築計画のお知らせ」の高さが、249.20m→242.00m→230.06m→230.76mと何度も変更されて低くなっていましたが、基準を変更しただけで、実際は低くなっていない可能性あります。
 公式ホームページには ”地上43階建、高さ250mの洗練されたガラスデザインのオフィスタワー” と書いてあります。

 建築基準法上での階数は、地上40階、塔屋2階、地下5階ですが、運用上は、地上43階、塔屋2階、地下2階となっています。
 公式ホームページによると高さ230.76mは、「4FL」つまり、4階床面からの高さとなっています。1階床面からカウントすると高さ約250mの可能性があります。

 同じく、「泉ガーデンタワー」も傾斜地に建設されているため西側(高速道路側)と東側(泉屋博古館側)では全く高さが違います。最高部はGL(平均地盤面)+201.00mですが、 計測地点を変えると最高部は約216mとなります。

住友不動産六本木グランドタワーの概要
◆ 計画名-六本木三丁目東地区第一種市街地再開発事業南街区施設建築物
◆ 所在地-東京都港区六本木三丁目2番1号(業務棟)、東京都港区六本木三丁目2番2号(住宅棟)
◆ 交通-東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅直結、東京メトロ日比谷線・都営地下鉄大江戸線「六本木」駅徒歩5分、東京メトロ南北線・銀座線「溜池山王」駅徒歩8分、東京メトロ日比谷線「神谷町」駅徒歩10分
◆ 階数-(業務棟)地上40階、塔屋2階、地下5階、(住宅棟)地上27階、塔屋2階、地下2階
◆ 高さ-(業務棟:4FLより)230.76m、(住宅棟)109.05m
◆ 敷地面積-17,371.73㎡南街区全体)
◆ 建築面積-9,413.44㎡(南街区全体)
◆ 延床面積-202,500.74㎡(南街区全体)
◆ 構造-(業務棟)鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造、(住宅棟)鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-(業務棟)直接基礎、(住宅棟)杭基礎
◆ 地震対策-(業務棟)免震構造「積層ゴムアイソレーター、U字鋼材ダンパー、オイルダンパー」、制振構造「粘性制振壁」、(住宅棟)免震構造
◆ 用途-(業務棟)オフィス、カンファレンスセンター、店舗他、(住宅棟)共同住宅
◆ 総戸数-226戸(権利者住戸含む)
◆ 建築主-六本木三丁目東地区市街地再開発組合(参加組合員 住友不動産)
◆ 設計者-日建設計
◆ 施工者-大成・大林建設共同企業体(大成建設、大林組)
◆ 着工-2013年10月28日
◆ 竣工-2016年03月末
◆ オープン-2016年04月末(六本木グランドタワーレジデンス入居開始)、2016年秋頃予定(住友不動産六本木グランドタワー)
◆ 総事業費-約1,141億円


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配置図です。私は「住友不動産六本木グランドタワー」も「泉ガーデン」の一部になると予想していましたが、「泉ガーデン」にはならなかったようです。

 敷地内には万全のBCP対応を備えた1フロア1,000坪超の賃貸オフィス、賃貸レジデンス、ショップ&レストラン、加えて隣接の泉ガーデンにはホテル、スポーツジム、イベントホール、美術館があり六本木に新たな街を創出します。


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東京タワーの「特別展望台」から見た様子です。


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「泉ガーデンタワー」と外壁の色を揃えています。


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住友不動産六本木グランドタワー
 「住友不動産六本木グランドタワー」です。総貸室面積103,620.51㎡(31,346.01坪)、1フロア1,000坪超の大規模な超高層賃貸オフィスビルです。


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最高部です。塔があります。入居が予定されている「テレビ東京」のテレビ塔だと思われます。


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世界貿易センタービルの展望台「シーサイド・トップ」から見た見た様子です。200m超の超高層ビルが4棟あると迫力があります。


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北東側の「アークヒルズサウスタワー」の前から見た様子です。


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完成予想図にもある出っ張り部分です。


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シャトルエレベーター
 北西側から見た様子です。ビル外側の構造物は、改札階と「スカイロビー」を結ぶ「シャトルエレベーター」です。運用上の地上43階、地下2階では、28階が「免震フロア」、29階が「スカイロビー」となります。

 地震時に「免震層」を挟んでビルは揺れ方が大きく異なります。そのため「免震層」を貫通しない外付けの「シャトルエレベーター」を採用したのだと思われます。


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北西側から見た下層階の様子です。かなりの急傾斜地に建設している事が分かります。公式ホームページには ”地上43階建、高さ250mの洗練されたガラスデザインのオフィスタワー” と書いてありますが、「なだれ坂」側からの高さだと思われます。


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六本木グランドタワーレジデンス

 東京タワーの「特別展望台」から見た高級賃貸レジデンス「六本木グランドタワーレジデンス」です。総戸数226戸(権利者住戸含む)となっています。 2016年3月末に竣工しています。


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「六本木グランドタワーレジデンス」を南西側から見た様子です。


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「六本木グランドタワーレジデンス」を南東側から見た様子です。


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ショップ&レストラン

 地上3階、地下1階、高さ19.95mと規模が小さいですが、北街区には「ショップ&レストラン」が整備されています。

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