「国家戦略特区」により航空法による高さ制限の特例? 「三田三・四丁目地区再開発」は、地上42階、高さ約215mの超高層複合ビル!
-三田三・四丁目地区再開発-
国家戦略特区「三田三・四丁目地区再開発」は、「札の辻(ふだのつじ)交差点」の西側に広がる広大な敷地です。地区面積は約40,000㎡とかなり広いです。
住友不動産の公式HPの中にある「再開発への取り組み」では、地区面積約37,000㎡、地上39階、地下2階 、延床面積約218,000㎡、主な用途が事務所・住宅・店舗、権利者数147名となっています。
住友不動産 → 再開発への取り組み
● 地上42階、高さ約215mの超高層ビルを建設!
「三田三・四丁目地区再開発」は、このブログで何度も取り上げていますが、どのような再開発が行われるのか不明でした。今朝(11月21日)の「日刊建設工業新聞」で、かなり詳細が判明しました。
地上42階、地下3階、高さ約215mの超高層複合ビルを中心とした4棟の建物を建設します。4棟の総延床面積は約223,700㎡です。
引用資料 日刊建設工業新聞(2016/11/21)
三田三・四丁目地区再開発(東京都港区)/超高層複合ビルなど4棟配置/準備組合
計画地を東側の「A地区(約30,000㎡)」と西側の「B地区(約10,000㎡)」に2分割し、A地区にはオフィス、文化・交流施設、商業・生活支援施設といった複合的な都市機能、B地区には住宅を中心とした機能をそれぞれ導入します。
● 航空法の高さ制限の特例(+約30m)
「羽田空港高さ制限回答システム」によると、超高層複合ビル予定地の航空法での高さ制限は、制限高(標高)約186m~187mです。
「国家戦略特区」により高さ制限の特例が認められ、高さが地盤面の標高をプラスすると30mくらい上乗せされているようです。
三田三・四丁目地区再開発の概要
◆ A地区の南側-地上42階、地下3階、高さ約215m、延床面積約196,000㎡の超高層複合ビル
◆ A地区の北側-地上5階、地下1階、高さ約35m、延床面積約7,000㎡の複合ビル
◆ B地区の南側-地上9階、地下1階、高さ約40m、延床面積約20,100㎡の共同住宅
◆ B地区の北側-地上4階、地下2階、高さ約15m、延床面積約600㎡の共同住宅
◆ 建築主-三田三・四丁目地区市街地再開発準備組合(住友不動産と大林組が参画)
◆ 都市計画決定-2017年度予定
◆ 組合設立-2017年度予定
◆ 権利変換計画認可-2018年度予定
◆ 着工-2018年度予定
◆ 竣工-2023年度予定
国家戦略特区「三田三、四丁目地区」の予定地です。
引用資料 住友不動産(PDF:2015/11/30)
国家戦略特区「三田三、四丁目地区」と連動した面的整備を実施 外資系企業が集積する「国際ビジネス拠点」形成にむけた “第一歩” 「住友不動産三田ビル」 本日竣工
国家戦略特区「三田三・四丁目地区再開発」の予定地の北側部分です。
「第一京浜」沿いには、写真右側(北側)の「三田北島ビル」と写真左側(南側)の「大和地所三田ビル」が残っていますが、このビルも再開発対象区域に含まれます。
国家戦略特区「三田三・四丁目地区再開発」の予定地の南側部分です。このあたりに、地上42階、地下3階、高さ約215m、延床面積約196,000㎡の超高層複合ビルが建設されるようです。
対象区域内のかなりの面積が更地化されて暫定的に駐車場として使用されています。
西側です。手前は「住友不動産三田ツインビル西館」の敷地です。奥の2棟のマンションも再開発対象区域に含まれます。奥の一帯が「B地区」になるようです。
国家戦略特区「三田三・四丁目地区再開発」の予定地の南側には、都ホテル跡地を再開発して、2006年9月末に「住友不動産三田ツインビル西館」が竣工しています。
地上43階、地下2階 高さ179.30m(敷地面積15,206.20㎡、延床面積98,338.13㎡)で、1階~31階がオフィス、32階~43階が共同住宅(ラ・トゥール三田)となっています。
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