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2016年11月13日 (日)

横浜市 地上32階、高さ約155mに変更した「横浜市市庁舎移転新築工事」 2017年8月の本格着工に備えて準備工事中!

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-横浜市市庁舎移転新築工事-
 横浜市役所の新庁舎計画は、かなり前からありますが一向に前に進みませんでした。現庁舎は、1959年築のため耐震上の問題がある上に、横浜市の発展に伴って業務量も増加し、全ての部署が入るだけのスペースがありません。

 現在、関内地区で横浜市職員が働いていますが、多くが市庁舎ではなく民間から借りたビルに分散していて、多額の家賃を支払っています。

 横浜市役所の新庁舎計画は、3案「(1)北仲通南地区に完全移転案、(2)現在地で建て替え案、(3)現在地と北仲通南地区に市役所機能を分割案」が検討され、「北仲通南地区に完全移転案」に決定しました。

 「横浜市市庁舎移転新築工事」は、「高度技術提案(設計・施工一括)型総合評価落札方式」による一般競争入札(WTO)が行われ、契約金額は629億円(税込679億3200万円)で、「竹中・西松建設共同企業体」を落札者として決定しています。

 「横浜市市庁舎移転新築工事」の予定地では、2017年8月の工事着工に備えて、現在は本格的に「準備工事」が行われています。工事現場を見る限り実質的には着工しています。

● 階数と高さが変更
 最新の横浜市の資料では、階数が、地上31階、塔屋2階、地下2階から地上32階、塔屋2階、地下2階に変更になり、最高部の高さも約152mから約155mに変更になっています。

 引用資料 横浜市・総務局(2016/09/14)
 「横浜市市庁舎移転新築工事の基本設計」をまとめました 

横浜市市庁舎移転新築工事の概要
◆ 所在地-神奈川県横浜市中区本町六丁目50番地の10(北仲通南地区)
◆ 階数-地上32階、塔屋2階、地下2階
◆ 高さ-約155m
◆ 敷地面積-約13,486㎡
◆ 延床面積-約140,700㎡
◆ 構造-鉄骨造(CFT柱)、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-杭基礎、一部直接基礎
◆ 地震対策-中間免震構造(2階と3階の間に免震層を設置)+制震構造(耐震ブレース、制振ブレース)
◆ 用途-市庁舎、店舗
◆ 建築主-横浜市
◆ 設計者・監理者-竹中・西松建設共同企業体(竹中工務店、西松建設JV)
◆ 施工者-竹中・西松建設共同企業体(竹中工務店、西松建設JV)
◆ 着工-2017年08月予定
◆ 竣工-2020年01月末予定(完成引渡し)
◆ 新市庁舎供用開始-2020年06月末予定
◆ 契約金額(税込)-679億3200万円 *低層部内装工事費約30億円は別途


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立面図

 「西側立面図」と「北側立面図」です。最高部の高さが約152mから約155mに変更になりました。


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フロア構成

 「フロア構成」です。地下2階・地下1階が「駐車場」、1階~3階が「市民利用・商業機能」、3階~8階が「議会部分」、8階~31階が「行政部分」となります。執務室は31階まで、32階は「電気室、機械室」となります。


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BCP計画

 「BCP計画」です。地震対策として、「免震構造+制振構造」を採用します。「免震構造」と「制振構造」を組合せた「ハイブリッド免震」により、震度6強から震度7程度の大地震や長周期地震動に対しても業務継続が可能となります。

ハイブリッド免震
 2階と3階の間に「免震層」を設置した「中間免震構造」を採用します。2階より下が「制振構造(耐震ブレース+制振ブレース)」、3階より上が「免震構造+制振構造(耐震ブレース+制振ブレース)」となります。


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今後のスケジュール

 「今後のスケジュール」です。2017年8月に「工事着工」、2019年11月に「工事完了」、2020年1月末に「完成引渡し」、移転作業が行われて、東京オリンピック前の2020年6月末に「供用開始」の予定です。


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横浜ランドマークタワーの展望フロア「スカイガーデン」から見た「横浜市市庁舎移転新築工事」の建設予定地です。


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街区の東側には、地上27階、塔屋2階、地下3階、高さ119.12mの「横浜アイランドタワー」が建っています。西側には、地上41階、高さ約180mの「第二期工事」が計画されていましたが、計画は立ち消えになり、いろいろな開発案が提案されていました。

 今にして思えば、交通至便なこの土地を更地として残しておて本当に良かったと思います。JR桜木町駅に近く、横浜高速鉄道みなとみらい線「馬車道駅」直結の抜群の立地です。


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「横浜市市庁舎移転新築工事」の建設予定地です。「遺跡発掘調査工事」が終わり、2017年8月の工事着工に備えて、現在は本格的に「準備工事」が行われています。


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撮影時は、「オールケーシング掘削機」等で「地中障害物」の撤去が行われていました。この段階を着工とみなす現場も多く、実質的には着工しています。


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地上から見た「横浜市市庁舎移転新築工事」の建設予定地です。


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工事名も「横浜市市庁舎移転新築工事」に移行しています。


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ちなみに、現在の「横浜市役所」は、「横浜スタジアム」の西隣にあるので、距離的にはそんなに移動しません。

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