渋谷区 地上47階、高さ約230mの「渋谷駅街区開発計画Ⅰ期(東棟)」 地上部分の鉄骨建方が進行中 2016年12月中旬の建設状況
-渋谷駅地区駅街区開発計画-
友人が東京出張に行きました。2~3時間空いていると言ったので、「渋谷を撮影してくれ!」と懇願しました。イヤイヤ撮影してくれましたが、バーター取引として、来年の2月に「さいたまスーパーアリーナ」で行われる「乃木坂46」のライブにつき合わされそうな雰囲気になっています(笑)。
私はファンではないのですが、「さいたまスーパーアリーナ」の3万人以上を収容できる「スタジアムモード」を1度体験してみたいような気もします。まあその前に抽選がありますが・・・
本題に戻って、渋谷駅周辺では複数の大規模な再開発が計画されています。その中で最大規模のプロジェクトが「渋谷駅地区駅街区開発計画」です。
「渋谷駅地区 駅街区開発計画」は、JR渋谷駅の東側に地上47階、地下7階、高さ229.706mの東棟、西側に地上13階、地下5階、高さ約76mの西棟、東棟と西棟の間に、山手線・埼京線の線路とホームを覆う形で、地上10階、地下2階、高さ約61mの中央棟を建設します。
● 日本最大級の規模を誇る屋外展望施設を設置!
渋谷を訪れる人々に対する都市の魅力をさらに高めるため、「東棟」の最上部に、屋外と屋内からなる展望施設を設置します。
引用資料 東京急行電鉄(PDF:2015/07/02)
渋谷駅街区開発計画Ⅰ期(東棟)への展望施設設置について ~日本最大級の規模を誇る屋外展望施設が渋谷駅直上に誕生~
超高層ビルの屋上を全面的に活用したものでは日本最大級の規模を誇り、その開放感は圧倒的です。渋谷随一の高さから、代々木公園の後方に広がる新宿の超高層ビル群、六本木・都心方面、そして富士山に至るまで、遮るものがない素晴らしい眺望が広がります。
渋谷駅地区駅街区開発計画の概要
◆ 所在地-東京都渋谷区渋谷二丁目24番1他
◆ 階数-地上47階、地下7階(東棟)、地上10階、地下2階(中央棟)、地上13階、地下5階(西棟)
◆ 高さ-最高部229.706m、建築物229.706m(東棟)、約61m(中央棟)、約76m(西棟)
◆ 敷地面積-15,275.55㎡(施設全体)
◆ 建築面積-18,216.49㎡(施設全体)
◆ 延床面積-276,010.18㎡(施設全体)、約181,000㎡(東棟)
◆ 構造-鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-直接基礎、一部杭基礎
◆ 用途-物販店舗、飲食店舗、オフィス、駅施設、駐車場等
◆ 事業主体-東京急行電鉄、東日本旅客鉄道(JR東日本)、東京地下鉄(東京メトロ)
◆ 設計者-渋谷駅周辺整備計画共同企業体(日建設計、東急設計コンサルタント、ジェイアール東日本設計事務所、メトロ開発)
◆ デザインアーキテクト-日建設計、隈研吾建築都市設計事務所、SANAA事務所
◆ 施工者-東急建設、大成建設JV
◆ 着工-2014年06月10日(準備工事)
◆ 竣工-2019年07月末予定(東棟)、2028年03月末予定(中央棟、西棟)
◆ 開業-2019年度予定(東棟)、2027年度予定(中央棟、西棟)
(注意) 建築面積が敷地面積を上回るのは、西棟付近に設ける「西口アーバンコア」が道路上に架かっており、敷地面積には含まれないものの建築面積には含まれるためです。
「屋外展望施設」のイメージです。「屋外展望施設」は屋上全体を使い、広さは約3,000㎡です。周囲は全面ガラス張りの回廊となり、一部に階段状の高低差を設けます。
「屋外展望施設と富士山の眺望イメージ」です。
「渋谷ヒカリエ」のスカイロビーから見た「渋谷駅街区開発計画Ⅰ期(東棟)」の建設現場です。友人はビルには全く興味がありませんが、「ここから見る渋谷の開発は物凄い! ビルヲタが夢中になるのが分かる!」と言っていました。
早くも地上部分の「鉄骨建方」が行われています。この現場は「逆打ち工法」を採用しています。「逆打ち工法」は、通常は1階床を最初に構築して重機等が乗入れる「作業床」として使用しますが、この現場の西側部分は1階床の構築を後回しにして一気に「鉄骨建方」を行っています。
理由はよく分かりませんが、ビルの1階内部に仮設の「歩行者通路」を確保する必要があるので、「鉄骨建方」を急いだ事が考えられます。
逆打ち工法
「逆打ち工法」では、1階床を最初に構築して重機等が乗入れる「作業床」として使用します。その後に地上階は上に向かって、地下階は下に向かって構築します。
地下階は地下1階→地下2階→地下3階→地下4階→地下5階→地下6階→地下7階と下に向かって構築するので、このような工法を「逆打ち工法」と言います。
南側部分です。
面白い場所に外装カーテンウォールの原寸モックアップが組んであります。「実物大の外装モックアップ」は、一般の人に見せるために設置される訳ではないので、見えない場所に組む事はよくあります。
実物大の外装モックアップ
実物大の外装モックアップは、施主へのプレゼンテーションや設計者のデザイン確認などのために製作されます。
「クラムシェル」で掘削土の揚土作業を行っています。
北側部分です。
「親杭横矢板工法」で構築した「山留め壁」が見えます。掘削により「構真柱(こうしんちゅう)」の頭部分が姿を現しています。
歩道橋から見た様子です。
「クラムシェル」で掘削土の揚土作業を行っています。
「構真柱(こうしんちゅう)」の頭部分です。この上に「鉄骨建方」を行います。
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