国家戦略特区 西新宿二丁目(8号地)特定街区 「新宿住友ビル」の低層部を囲む形でウェーブ状の巨大なアトリウムを整備 2017年春に本格着工!
-西新宿二丁目(8号地)特定街区-
「新宿住友ビル」は、新宿副都心の超高層ビルの第2号として「京王プラザホテル」の次に建設されました。竣工は1974年3月で、新宿副都心の超高層ビル群の草分けとなるビルです。
地上52階、塔屋2階、地下4階、高さ210.3mと日本の超高層ビルでは初めて高さ200mを超えました。形状がプリズムのような三角柱なので「住友三角ビル」とも呼ばれています。
「新宿住友ビル」は、大規模改修を行います。既存ビルの更新や「長周期地震動対策」を中心とした耐震性能の強化に加え、低層部を囲む形でウェーブ状の巨大なアトリウムを整備します。公開空地一体にガラス素材の大屋根を整備し、全天候型の広場を創出します。
2017年春の本格着工、2019年度完成を目指します。アトリウムだけでも工事費は100億円を超えるなど、「住友不動産」が手掛ける過去最大規模のビル改修プロジェクトになります。このプロジェクトは「国家戦略特区」に指定されています。
引用資料 第59回新宿区景観まちづくり審議会(PDF)
新宿住友ビル改修計画
低層部を囲む形で巨大なアトリウムを整備
全天候型スペース「アトリウム広場」は、約6,700㎡です。大屋根は高さは約30mで、高層部とメリハリをつけた曲線のデザインが特徴です。設計は「日建設計」が担当しています。
「現況」と「改修後」の比較です。
「アトリウム広場(1Fレベル)と11号線(2Fレベル)をつなぐ縦動線のイメージ」です。
引用資料 首相官邸(PDF)
西新宿二丁目(8号地)特定街区都市計画(素案)の概要
東京都庁の展望室から見た「新宿住友ビル」です。1974年3月竣工なので、竣工後42年以上経過しましたが、今でも新宿副都心で存在感を放っています。デザイン的にも古さを全く感じません。
ウェーブ状の巨大なアトリウムだけでなく、既存ビルの更新や「長周期地震動対策」を中心とした耐震性能の強化を行います。
東隣りの「新宿三井ビルディングは」、鹿島建設の施工により長周期地震動対策を実施しました。塔屋横の箱状の部分です。
長周期地震動が発生した場合の揺れを大幅に低減させるため、超大型制震装置「TMD(チューンド・マス・ダンパー)」を屋上に設置しました。
「新宿住友ビル」の低層部を囲む形でウェーブ状の巨大なアトリウムを整備します。
「新宿住友ビル」の敷地南側部分です。低層部を囲む形でウェーブ状の巨大なアトリウムを整備します。
「新宿住友ビル」の敷地北側部分です。低層部を囲む形でウェーブ状の巨大なアトリウムを整備します。
「大成建設」により準備工事が行われています。
準備工事を南東側から見た様子です。
工事名は「新宿住友ビル大規模改修工事」です。準備工事に引き続き、本工事も「大成建設」により行われます。
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