千代田区 オープンした巨大超高層オフィスビル「大手町フィナンシャルシティ グランキューブ」 & 開業したラグジュアリー旅館「星のや東京」
-大手町フィナンシャルシティ グランキューブ-
大手町地区では、連鎖型再開発が行われています。第2次再開発事業の「大手町フィナンシャルシティ」が竣工し、引き続き「DBJ本社ビル(日本政策投資銀行)、公庫ビル、新公庫ビル」の再開発である第3次再開発事業が行われました。
計画名は「(仮称)大手町一丁目第3地区第一種市街地再開発事業」、正式名称はA棟が「大手町フィナンシャルシティ グランキューブ」、B棟が 「星のや東京」です。
「大手町フィナンシャルシティ グランキューブ」は2016年5月9日にグランドオープン、「星のや東京」は2016年7月20日に開業しました。
「大手町フィナンシャルシティ グランキューブ」の商業ゾーンには、個性豊かな16店舗が出店しました。2012年にオープンした、隣接する「大手末フィナンシャルシティ
ノースタワー・サウスタワー」の商業ゾーンと合わせると、街区全体で計43店舗の規模となりました。
大手町フィナンシャルシティ グランキューブの概要
◆ 計画名-(仮称)大手町一丁目第3地区第一種市街地再開発事業
◆ 所在地-東京都千代田区大手町一丁目9番1号、2号
◆ 交通-都営三田線・東京メトロ丸ノ内線・東西線・千代田線・半蔵門線「大手町」駅直結、JR線「東京」駅から徒歩7分、東京メトロ銀座線「神田」駅から徒歩7分
◆ 階数-(A棟)地上31階、塔屋2階、地下4階、(B棟)地上18階、塔屋1階、地下3階
◆ 高さ-(A棟)最高部168.280m、軒高153.780m、(B棟)87.67m
◆ 敷地面積-11,171.91㎡(施設全体)、9,837.27㎡(A棟)
◆ 建築面積-7,146.76㎡(施設全体)、6,413.98㎡(A棟)
◆ 延床面積-205,354.38㎡(施設全体)、193,618.38㎡(A棟)
◆ 構造-A棟:(地上)鉄骨造、一部CFT造、(地下)鉄骨鉄筋コンクリート造、一部鉄筋コンクリート造、B棟:(地上)鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造、(地下)鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-直接基礎(A棟・B棟)
◆ 地震対策-制振構造(A棟:制震ブレースおよび耐震壁の配置)、免震構造(B棟)
◆ 用途-オフィス、ホテル(84室)、店舗、駐車場、地域冷暖房施設他
◆ 建築主-三菱地所
◆ 設計者・監理者-三菱地所設計・NTTファシリティーズ設計監理共同企業体
◆ 施工者-戸田建設
◆ 着工-2014年04月01日
◆ 竣工-2016年04月01日(竣工)、2016年04月27日(竣工式)
◆ オープン-2016年05月09日(大手町フィナンシャルシティ グランキューブ・グランドオープン)、2016年07月20日(星のや東京・開業)
A棟(大手町フィナンシャルシティ グランキューブ)
A棟の「大手町フィナンシャルシティ グランキューブ」を北西側から見た様子です。ビル自体が非常に太いので全景を収める撮影ポイントがありません。
地上31階、塔屋2階、地下4階㎡の巨大な超高層オフィスビルです。1フロアあたりの基準階貸室面積約4,246㎡(約1,284坪)と、大手町エリアで最大級の大型オフィス空間となります。
「新建築」の2016年6月号に正確なデータが載っていました。高さは最高部が168.280m、軒高が153.780mです。「大手町フィナンシャルシティ グランキューブ」単独の延床面積は193,618.38㎡です。
最高部です。四角ではなく、四角を4つ組み合わせた「手裏剣」のような形状をしています。
北西側から見た下層階の様子です。
南西側から見た様子です。大きすぎて収まりません・・・
南西側から見た下層階の様子です。南側に吹き抜けが設けられています。
南西側のエントランス部分にあるオブジェです。
「大手町フィナンシャルシティ グランキューブ」と「KDDI大手町ビル」との間です。道路が廃止されて歩道になりました。
仲通り機能の延伸
「大手町フィナンシャルシティ グランキューブ、星のや東京」と隣接する「大手末フィナンシャルシティ ノースタワー、サウスタワー」の間では、「大手町中通り」の延伸が行われました。
「大手町中通り」の延伸部分を北側から見た様子です。「大手町中通り」は、北端の「日本橋川」まで到達しました。ただし、「大手町ビルヂング」の部分が未開通のため全面開通はしばらくお預けです。
「大手町中通り」の延伸部分はすっかり超高層ビルの谷間になりました。
北東側から見た下層階の様子です。
北端の「日本橋川」沿いには、「大手町川端緑道」が整備されています。
B棟(星のや東京)
「B棟(宿泊施設棟)」です。「B棟」は、地上18階、塔屋1階、地下3階、高さ87.67mの高層ホテルです。「星野リゾート」が運営するラグジュアリー旅館「星のや東京」で、「塔の日本旅館」をコンセプトに84室の和風客室を備えています。
平均客室単価は8万円~12万円で、日本国内のほか、海外から訪れる宿泊客もターゲットとしています。2016年7月20日に開業しました。
外側は装飾で目隠しされています。ほぼ360度超高層ビルに囲まれて眺望が期待出来ないため、あえて外側が見づらいようにしているのかも知れません。
「星のや東京」の下層階を南東側から見た様子です。写真右側が「大手町中通り」の延伸部分です。
最後に「文京シビックセンター」の展望台から見た様子です。「圧縮効果もありますが、超高層ビルが凄い密度で建っています。「大手町フィナンシャルシティ グランキューブ」がどこにあるか分かります?
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