JR東日本 中央線「飯田橋駅」のホームを新宿方に200m移設して直線化 完全に姿を消した「旧西口駅舎」 & 公開された完成イメージ
-JR飯田橋駅-
JR東日本は、中央線飯田橋駅のホームを西側(新宿方)に約200m移設します。2020年の東京オリンピック前に完成させたい考えで、整備費は100億円程度を見込みます。
現在の「飯田橋駅」の中央線ホームは、急曲線区間(曲線半径R=300m)にあり、列車とホームの隙間が大きくなっています。列車とホームの隙間が最大で33cmもあります。
現在は、転落検知マットや注意喚起の回転灯、放送設備などを設置して利用者の転落を防いでいますが、ホームを直線区間に移すことで隙間を解消することにしました。移設が完了すると隙間が最大で15cmに縮小する予定です。
平面イメージ図です。現在のホームは目白通りを東京方に一部越えて、急曲線区間(曲線半径R=300m)にあります。
ホームを西側(新宿方)の直線区間に約200m移設します。「旧連絡通路+早稲田通りを越えた新宿方」が新しいホームになります。
「ホーム移設イメージ図」です。
「新ホームイメージ図」です。
急曲線区間(曲線半径R=300m)です。急曲線区間は、列車とホームの隙間が大きくなります。列車とホームの隙間が最大で33cmもあります。
飯田橋駅改良工事に伴い、2016年8月7日より「西口駅舎」の位置が暫定的に変わりました。
「西口仮駅舎」です。
旧西口駅舎跡
2016年8月7日から「西口駅舎」の位置が変わったのに伴い、「牛込橋(早稲田通り)」の北側にあった「旧西口駅舎」は閉鎖されました。
ホーム移設にあわせ「西口駅舎」を建て替えます。また、駅舎建替えに合わせて小規模な店舗を計画するとともに、千代田区と連携し駅前広場(約1,000㎡)を整備します。
「旧西口駅舎、旧連絡通路」があった部分です。
「旧西口駅舎」を西側から見た様子です。撮影時点で、「旧西口駅舎」は土台を残して完全に解体されていました。
「旧西口駅舎」跡を南側から見た様子です。
旧連絡通路跡
「旧西口駅舎」への旧連絡通路跡です。旧連絡通路は完全に解体されました。
旧連絡通路跡に新ホームの北側部分を建設します。
軌道の東側に「乗入れ構台」が構築されています。
牛込橋(早稲田通り)」の新宿方
「牛込橋(早稲田通り)」を新宿方(南西側)に越えてホームが伸びます。敷地に余裕があるのでホーム設置には問題はありません。
ホーム移設を計画する範囲の一部は史跡区域(江戸城外堀跡)に指定されています。そのため、文化財に配慮した計画となるように進めています。
「牛込橋(早稲田通り)」を新宿方(南西側)に越えた場所に新ホームの南側部分を建設します。
軌道の間隔が結構広いので、ホームの幅も問題無いです。
東側は「中央線快速」のためホームは設けません。
旧牛込駅
この場所にはかつて「牛込駅」がありました。中央線の複々線化に伴い、従来からあった「牛込駅」と「飯田町駅」を統合して中間に飯田橋駅を開業しました。
そのため、中央線飯田橋駅のホームを西側(新宿方)に約200m移設するのjは、旧牛込駅の復活とも言えます。
「JR飯田橋駅」の建築計画のお知らせです。
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