渋谷区 地上47階、高さ約230mの「渋谷駅街区開発計画Ⅰ期(東棟)」 「渋谷ヒカリエ」の超高層オフィスフロアから見た2017年7月上旬の建設状況
-渋谷駅地区駅街区開発計画-
渋谷駅周辺では複数の大規模な再開発が計画されています。その中で最大規模のプロジェクトが「渋谷駅地区駅街区開発計画」です。
「渋谷駅地区 駅街区開発計画」は、JR渋谷駅の東側に地上47階、地下7階、高さ229.706mの東棟、西側に地上13階、地下5階、高さ約76mの西棟、東棟と西棟の間に、山手線・埼京線の線路とホームを覆う形で、地上10階、地下2階、高さ約61mの中央棟を建設します。
● 日本最大級の規模を誇る屋外展望施設を設置!
渋谷を訪れる人々に対する都市の魅力をさらに高めるため、「東棟」の最上部に、屋外と屋内からなる展望施設を設置します。
引用資料 東京急行電鉄(PDF:2015/07/02)
渋谷駅街区開発計画Ⅰ期(東棟)への展望施設設置について ~日本最大級の規模を誇る屋外展望施設が渋谷駅直上に誕生~
超高層ビルの屋上を全面的に活用したものでは日本最大級の規模を誇り、その開放感は圧倒的です。渋谷随一の高さから、代々木公園の後方に広がる新宿の超高層ビル群、六本木・都心方面、そして富士山に至るまで、遮るものがない素晴らしい眺望が広がります。
渋谷駅地区駅街区開発計画の概要
◆ 所在地-東京都渋谷区渋谷二丁目24番1他
◆ 階数-地上47階、地下7階(東棟)、地上10階、地下2階(中央棟)、地上13階、地下5階(西棟)
◆ 高さ-最高部229.706m、建築物229.706m(東棟)、約61m(中央棟)、約76m(西棟)
◆ 敷地面積-15,275.55㎡(施設全体)
◆ 建築面積-18,216.49㎡(施設全体)
◆ 延床面積-276,010.18㎡(施設全体)、約181,000㎡(東棟)
◆ 構造-鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-直接基礎、一部杭基礎
◆ 用途-物販店舗、飲食店舗、オフィス、駅施設、駐車場等
◆ 事業主体-東京急行電鉄、東日本旅客鉄道(JR東日本)、東京地下鉄(東京メトロ)
◆ 設計者-渋谷駅周辺整備計画共同企業体(日建設計、東急設計コンサルタント、ジェイアール東日本設計事務所、メトロ開発)
◆ デザインアーキテクト-日建設計、隈研吾建築都市設計事務所、SANAA事務所
◆ 施工者-東急建設、大成建設JV
◆ 着工-2014年06月10日(準備工事)
◆ 竣工-2019年07月末予定(東棟)、2028年03月末予定(中央棟、西棟)
◆ 開業-2019年度予定(東棟)、2027年度予定(中央棟、西棟)
(注意) 建築面積が敷地面積を上回るのは、西棟付近に設ける「西口アーバンコア」が道路上に架かっており、敷地面積には含まれないものの建築面積には含まれるためです。
「屋外展望施設」のイメージです。「屋外展望施設」は屋上全体を使い、広さは約3,000㎡です。周囲は全面ガラス張りの回廊となり、一部に階段状の高低差を設けます。
「屋外展望施設と富士山の眺望イメージ」です。
「渋谷ヒカリエ」の超高層オフィスフロアから見た「渋谷駅街区開発計画Ⅰ期(東棟)」の建設現場です。読者の方から写真を送って頂きました。ありがとうございました。
「セキュリティゲート」があるので、社員もしくは関係者でないと地上17階~地上34階のオフィスフロアに入る事が出来ません。地上11階の「スカイロビー」と高さが全然違うので、ほとんど見る事の無い非常に新鮮なアングルです。
地上に姿を現すまでは時間がかかりましたが、どんどん上に伸びています。数えてみると最高部は12階(13FL)まで到達しているようです。この現場は「逆打ち工法」を採用しています。
逆打ち工法
「逆打ち工法」では、地上階は上に向かって、地下階は下に向かって構築します。地下階は地下1階→地下2階→地下3階→地下4階→地下5階→地下6階→地下7階と下に向かって構築するので、このような工法を「逆打ち工法」と言います。
最高部です。「デッキプレート」が敷かれている床は11階の床です。11階・12階(13FL)の鉄骨建方が行われています。
理由はよく分かりませんが北東側は鉄骨建方が行われていません。北東側は後施工になるようです。この部分は特殊な「マストコラムクライミング方式」のタワークレーンが使われています。
「マストコラムクライミング方式」のタワークレーンは、一般のタワークレーンのマスト(支柱)に代えて、建物の本節鉄骨柱(兼用柱)をクレーンのマストにして立てていく工法です。
「東急建設」カラーの濃い緑の「マスト」のタワークレーンの先端が、「渋谷ヒカリエ」の高さを近いうちに追い抜くと思います。
東京メトロ銀座線・渋谷駅の移設工事
現在の東京メトロ銀座線「渋谷駅」は、東急百貨店東横店の3階に位置していますが、現在の位置から表参道駅方向へ約130m行った東口広場や明治通りの上部に移設します。総工費は約290億円を予定しています。
1回目の線路切替工事が昨年の11月に行われました。工事の進行に合わせてあと3回移設が行われ、最終的な軌道の場所が確定します。
道玄坂一丁目駅前地区第一種市街地再開発事業
「渋谷ヒカリエ」の超高層オフィスフロアからは、「東急プラザ渋谷」跡地の「道玄坂一丁目駅前地区第一種市街地再開発事業」の建設現場もよく見えるようです。
地上19階、地下5階(地上18階、地下4階)、高さ103.31mの超高層ビルが建設中です。この現場は「逆打ち工法」を採用していますが、1階床がほぼ完成したようです。
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