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2017年7月19日 (水)

列車を運行しながら世界初のトンネル解体 大規模改良工事により広がる東京メトロ東西線「木場駅」

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-東京メトロ東西線 木場駅-

 「東京メトロ東西線」は、東京都区部を東西に貫く大動脈です。大手町など都心部に短時間で直結する利便性の高さから、葛西や浦安など地上区間の各駅を中心に宅地開発が急速に進み、鉄道の混雑率ワーストクラスの常連となっています。

 全国ワーストクラスの混雑緩和とラッシュ時の遅延解消に向けて、大規模改良工事が進む江東区の「木場駅」では、列車を運行しながら既存の「シールドトンネル」を解体し、上部に新たな空間を生み出してコンコースを新設する「世界初の工事」が行われています。

 引用資料 日経コンストラクション(2014/10/31)
 世界初のトンネル解体で広がる東西線木場駅

 「木場駅」は、1967年の大手町─東陽町間延伸に合わせて開業しました。旧・営団地下鉄で初の「シールド工法」によって造られた駅です。永代通りの真下に位置し、深さは約22.4mと、東西線の中で最も深いです。

 「木場駅」は、単線の円形シールドトンネル2本の中にそれぞれホームがあり、両端に地上とを結ぶ階段・エスカレーターやコンコースを設けた構造となっています。このため、両端の階段付近でしか両方面のホーム間の行き来ができないのがネックです。


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「木場駅(工事中の様子)」と「木場駅(改良工事完成後)」です。

工程
(1) 最初に既存のトンネルの外側に「地下連続壁」を構築する。
(2) 既存のトンネルの下も含め、地盤の改良を行った上で周囲の掘削を進めていく。地下連続壁は永代通りのほぼ両側に設ける形となるが、道路交通への影響を防ぐため、片側ずつ施工する計画。
(3) シールドトンネルはセグメントと呼ばれる部品を組み立てて壁面を造っているため、セグメントを撤去する前に防護のための仮の壁を内側に設置する。
(4) トンネルの周囲を掘削したのち、防護壁の外側にあるセグメントを取り外していく。


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工期は、2016年5月30日~2023年5月下旬の予定です。


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2番線(日本橋・大手町・中野・三鷹方面)です。


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壁面を見ると「シールド工法」で駅が建設された事がよく分かります。 旧・営団地下鉄で初の「シールド工法」によって造られた駅です。

 壁面の「セグメント」を撤去する際には、「セグメント」の内側に防護壁が造られるそうです。そのため「セグメント」を取り外す過程を利用者が直接見る事は出来ません。


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2番線ホーム
 「2番線ホーム(日本橋・大手町・中野・三鷹方面)」です。ホーム幅は3mと非常に狭いです。朝のラシュ時には凄い事になります。

 改良工事が終わると「2番線ホーム(日本橋・大手町・中野・三鷹方面)」と「1番線ホーム(西船橋・津田沼・東葉勝田台方面 )」がつながり、幅が片側3mから12m(3m+6m+3m)に拡大します。


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1番線ホーム
 
「1番線ホーム(西船橋・津田沼・東葉勝田台方面 )」です。ホーム幅は3mと非常に狭いです。


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東京メトロ東西線 門前仲町駅
 西隣の東京メトロ東西線「門前仲町駅」は、ホーム拡幅が2013年に完成しています。



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