日本橋周辺のまちづくり 「首都高速都心環状線」の地下化 本格的な検討が始まる!
-首都高速道路の地下化-
「国土交通省」は7月21日に、歴史的な景観を損ねていると指摘されている東京「日本橋」の上の首都高速道路について、地下を通す形で移設する方針を明らかにし、今後、東京都などと本格的な検討に入る考えを示しました。
引用資料 国土交通省(PDF:2017/07/21)
日本橋周辺のまちづくりと連携し、首都高速道路の地下化に向けて取り組みます。
「首都高速道路」は、日本の経済活動を支える重要な基盤施設として高度経済成長期以来これまで大きな役割を担ってきましたが、建設から長い年月が経ち老朽化が進んでいます。
一方、整備に急を要したことから、日本橋周辺では首都高が川の上空を通過しており、周辺景観に与える影響について様々な議論がされてきました。
これらのことから、「国、東京都、首都高速道路(株)」は共同で、日本橋周辺のまちづくりと連携して首都高の地下化に向けて取り組んでいくこととし、今後、関係者で計画案(線形や構造、対象区間など)について検討していきます。
「国土交通省」は、「竹橋ジャンクション~江戸橋ジャンクション」の間の2.9kmの区間を中心に地下に移す方向で検討を進め、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの後に工事を始めたい考えです。
● 景観が劇的に改善し、素晴らしい親水エリアが誕生!
「竹橋ジャンクション~江戸橋ジャンクション」の間の2.9kmの区間を中心に地下化されると景観が劇的に改善すると共に広大な親水エリアが誕生します。
東京は、港町のイメージはあまりありませんが、湾岸部の護岸がどんどん改良されて、遊歩道が次々と整備されています。湾岸部の親水エリアの総延長は、横浜市や神戸市を抜いて圧倒的に日本一の長さです。
だだ、都心に親水エリアがありませんでした。「日本橋川」に親水エリアが誕生すると都心のオアシスとなり、あっという間に超人気スポットになると思います。
日本橋周辺の首都高速道路の路線図です。
日本橋川
「日本橋川」の上には、このように高架の「首都高速都心環状線」が走っています。
日本橋一丁目中地区(4-12街区)の北側
地上51階、高さ約287m、総延床面積約499,000㎡の超ビッグプロジェクト「日本橋一丁目中地区(4-12街区)」が計画されている北側の「日本橋川」もこのような状態です。
日本橋(国の重要文化財、全国の道路の起点)
「日本橋」は、江戸時代からの商業の中心地であった日本橋に1911年(明治44年)に架けられた石造りの橋です。国の重要文化財に指定されていますが、東京オリンピック直前に完成した「首都高速都心環状線」の高架橋で、歴史的な景観が台無しになっています。
日本橋の麒麟像
日本橋のシンボルである「麒麟像」も「首都高速都心環状線」の高架橋でに挟まれて泣いています。
常盤橋街区再開発プロジェクトの北側
三菱地所が進めている地上61階、高さ約390m、総延床面積約680,000㎡の「常盤橋街区再開発プロジェクト」の北側の「日本橋川」も「首都高速都心環状線」の高架橋で景観が悲惨な状態になっています。
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