住宅棟としては日本一の高さ 地上54階、高さ約222mの「(仮称)虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー」 2017年9月末の建設状況
-虎ノ門ヒルズが拡大・進化-
森ビルは、「虎ノ門ヒルズ」の両側にオフィスを中心とした「(仮称)虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー(2019年12月竣工予定)」と、住宅を中心とした「(仮称)虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー(2020年4月竣工予定)」の2つのプロジェクトを進めています。
引用資料 森ビル(2017/01/18)
拡大・進化する虎ノ門ヒルズ「ビジネスタワー」および「レジデンシャルタワー」着工へ
さらに、「桜田通り」を挟んだ西側には、「東京メトロ日比谷線虎ノ門新駅(仮称)」と一体開発する「(仮称)虎ノ門ヒルズ ステーションタワー(2022年度竣工目標)」を計画しています。
新たな3棟の超高層タワーが加わることで、「虎ノ門ヒルズ」は区域面積7.5ha、延床面積80万㎡に拡大し、真の「国際新都心・グローバルビジネスセンター」へと進化します。
● (仮称)虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー
「(仮称)虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー」は、2017年1月24日に「地鎮祭」が行われ、2017年3月に着工しました。竣工時点では、住宅棟としては日本一の高さになります。
グローバルレベルのレジデンス約550戸を供給します。森ビルの高級住宅ブランド「MORI LIVING」シリーズの最高峰となる住宅のほか、6つ目となる会員制スパ「ヒルズスパ」には25mプール、ジム、エステなども備えます。
低層部には約1,000㎡の商業空間を設け、デッキを通じて「虎ノ門ヒルズ森タワー」や「ビジネスタワー」の商業空間ともつながることで、虎ノ門ヒルズエリアにおける生活をサポートします。
(仮称)虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワーの概要
◆ 計画名-(仮称)愛宕山周辺地区(I地区)新築計画
◆ 所在地-東京都港区愛宕一丁目2番6 外
◆ 階数-地上54階、塔屋1階、地下4階
◆ 高さ-最高部221.55m、軒高215.25m
◆ 敷地面積-6,535.76㎡
◆ 建築面積-約4,000㎡
◆ 延床面積-121,000㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部(鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造)
◆ 基礎工法-直接基礎、現場造成杭
◆ 用途-共同住宅、店舗、子育て支援施設、スパ等
◆ 総戸数-約550戸
◆ 建築主-森ビル
◆ 設計者-(基本設計)久米設計、(実施設計)竹中工務店
◆ デザイナー-(外装)インゲンホーフェン・アーキテクツ、(内装)トニー・チーほか
◆ 施工者-竹中工務店
◆ 着工-2017年01月24日(地鎮祭)、2017年03月20日(着工)
◆ 竣工-2020年04月30日予定
「虎ノ門ヒルズ」の街区図です。
「(仮称)虎ノ門ヒルズレジデンシャルタワー」の外観イメージです。
1階には、港区の公園を含む約1,500㎡の広場を設置、1階広場から2階デッキ部にかけてステップガーデンを設けることで、緑を立体的につなげます。
「断面図」です。1階~3階が「店舗・スパ」、2階が「子育て支援施設」、4階~11階が「サービスアパートメント」、12階~54階が「レジデンス」となります。
「(仮称)虎ノ門ヒルズレジデンシャルタワー」の建設現場を北西側から見た様子です。
北東側から見た様子です。
「愛宕神社」の参道です。絶好の撮影ポイントですが、フェンスに目隠しがされていました・・・ 目まいがしましたが、隙間からコンデジで撮影する事が出来ました。コンデジはレンズが小さいのでこういう時に重宝します。
「(仮称)虎ノ門ヒルズレジデンシャルタワー」の建設現場です。
敷地南側です。
逆打ち工法
なんと!!「構真柱(こうしんちゅう)」を組んでいました。これには驚きました。「鉄筋コンクリート造」主体の超高層タワーマンションなのにまさかの「逆打ち工法」を採用していました。
「鉄筋コンクリート造」主体の超高層タワーマンションでの「逆打ち工法」の採用は、「Brillia Tower池袋(としまエコミューゼタウン)」や「エクラスタワー武蔵小杉」などの例がありますが、非常に珍しいです。
「Brillia Tower池袋」は、鉄筋コンクリート造の「構真柱」でしたが、この現場はオフスビルと同じ、鉄骨の「構真柱」です。
「構真柱」は、ダンプトラックに載せられる長さに分割されて現場に運ばれ、円形の台を回転させながら溶接して所定の長さにします。
「アースドリル掘削機」です。基礎工法は「直接基礎、現場造成杭 」となっているので、「場所打ちコンクリート拡」を構築します。
また「逆打ち工法」を採用しているので、「場所打ちコンクリート杭」の構築と同時に、「構真柱(こうしんちゅう)」を建て込みます。
TMB掘削バケット
アースドリル掘削機に「TMB掘削バケット」が装着されていました。少なくとも一部の杭が「多段拡径場所打ちコンクリート杭(TMB杭)」の可能性が高いです。
多段拡径場所打ちコンクリート杭工法(TMB杭工法)
「竹中工務店」が開発した「多段拡径場所打ちコンクリート杭(TMB杭:Takenaka Multi-Belled Pile)工法」は、支持層内の杭軸部に円錐状の節部を複数設けた場所打ちコンクリート拡底杭工法です。
引用資料 竹中工務店(PDF)
場所打ちコンクリート杭(鉛直支持力認証取得工法)
同じ杭先端面積の拡底杭と比較して大きな鉛直支持力を有しており、大重量構造物を支持することが出来ます。
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