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2018年2月10日 (土)

住友林業 東京・丸の内に「W350計画」 地上70階、高さ約350m「木造超高層ビル」の開発構想!

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-住友林業のW350計画-

 「住友林業」は、2041年までに東京都内(千代田区丸の内に設定)に木材を主部材(木材比率9割の木鋼ハイブリッド構造)とした超高層ビルを建設する構想を発表しました。建築予定の建物の規模は地上70階、高さ約350mです。

 引用資料 住友林業(2018/02/08)
 街を森にかえる環境木化都市の実現へ 木造超高層建築の開発構想W350計画始動

 「うっそー! そんなアホな! 実現する訳がない!」とツッコミ所が満載の到底実現不可能な荒唐無稽な構想のように思えます。

 しかし、高度な技術目標に挑戦しないと技術は進歩しません。「Google」や「アマゾン」は、実現不可能!と思える計画を次々と発表して、計画を次々と実現して、世界を大きく変えてきました。
 「Google ストリートビュー」の構想が最初に発表されたときは、多くの人が実現不可能と思いました。しかし、今となっては無くてはならない情報インフラとなりました。

 木で大型建築を建てるためには、「耐火部材」の開発などが必要になります。芯まで燃え尽きないように、3時間耐火の認定が取れる木質部材の研究を社内で進めます。まずは、4年後をめどに地上14階、高さ約70mの木造ビルを建てる施工計画を策定します。

W350計画の概要
◆ 想定立地-東京都千代田区丸の内
◆ 階数-地上70階
◆ 高さ-約350m
◆ 建築面積-約6,500㎡
◆ 延床面積-約455,000㎡
◆ 構造-木鋼ハイブリッド構造(内部は純木造)
◆ 地震対策-鉄骨制振ブレース(筋かい)を配置
◆ 用途-店舗、オフィス、ホテル、住宅
◆ 設計協力-日建設計
◆ 竣工-2041年を目標
◆ 総工費試算-約6,000億円


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「住友林業」が構想を発表した木造超高層ビルのイメージ図です。


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「住友林業」が構想を発表した木造超高層ビルのイメージ図です。


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経団連会館

 「住友林業」の本社は、東京都千代田区大手町一丁目3番2号の「経団連会館」にあります。社名とは違いバリバリの「鉄骨造」の超高層ビルの中にあります。

住友林業
 
「住友林業」は、住友グループの別子銅山の公害対策の植林事業から派生して創業した企業です。「新築注文住宅」と「木材建材」が2本柱となっています。

 社名に「林業」が付いているので、売上高が1兆円を超えるような大企業のイメージがありませんが、2017年3月期の連結決算で、売上高1,113,364百万円と1兆円を超えています。最新の「決算短信」では、2018年3月期の売上高1,220,000百万円、営業利益49,500百万円の予想となっています。

 「住友林業」と中堅ゼネコンの「熊谷組」は業務・資本提携しています。住友林業が熊谷組に20%を、熊谷組は住友林業に2.85%を相互出資しています。



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