九段会館 建物の一部を保存しつつ、残りの部分を解体 地上17階、高さ約75mに高層化!
-九段会館-
「九段会館」は、1934年3月に竣工しました。しかし、2011年3月11日に発生した「東日本大震災」で、天井が崩落して、休館に追い込まれていました。
「財務省関東財務局」は、「九段会館」の土地の貸し付け先を決める一般競争入札の落札者を「東急不動産」に決定しています。定期借地権方式で土地を貸し付け、建物の一部を保存しつつ、残りの部分を解体して高度利用を図る事業です。
引用資料 財務省関東財務局(PDF:2017/09/20)
二段階一般競争入札結果一覧表(平成29年9月20日開札)
「東急不動産」の提案によると、再整備後の規模は、既存建物保存部分を含めて、地上17階、地下3階、高さ74.9m、延床面積約68,024㎡です。主な用途は「店舗、オフィス」です。
検討委員会報告書に示された保存・復原的整備範囲を全て保存(既存建物北東側をL字状に保存)します。保存部分は、免震レトロフィットを適用し耐震性を確保します。
● 免震レトロフィットとは?
「免震レトロフィット」とは、既存の建物の基礎などに「免震装置」を新たに設け、建物のデザインや機能を損なうことなく地震に対する安全性を確保する補強方法です
九段会館建て替えの概要
◆ 所在地-東京都千代田区九段南一丁目5-1外4筆
◆ 階数-地上17階、地下3階
◆ 高さ-74.9m
◆ 敷地面積-8,765.85㎡
◆ 延床面積-約68,024㎡(既存建物保存部分含む)
◆ 地震対策-免震レトロフィット(既存の建物の基礎などに免震装置を設置)
◆ 用途-店舗、オフィス
◆ 建築主-東急不動産
◆ 竣工-2022年07月予定
◆ 供用開始-2022年度予定
◆ 土地の貸付期間-2018年03月01日から70年間(定期借地権方式)
「パース図(事業者作成)」です。
「九段会館」を北側から見た様子です。
既存建物北東側をL字状に保存します。保存部分は、「免震レトロフィット」を適用し耐震性を確保します。
東側から見た様子です。
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