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2018年2月 7日 (水)

シティタワー国分寺ザ・ツイン(ウエスト) RC柱とCFT柱を一体化する接合工法「iRSシステム」という凄い技術が採用されていた!

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-シティタワー国分寺ザ・ツイン-

 昨夜、ネタ探しに各大手ゼネコンのホームページを見ていました。「竹中工務店」の公式ホームページに ”RC柱とCFT柱を一体化する接合工法「iRSシステム」を開発” という非常に興味深いニュースが載っていたのでUPしたいと思います。

 「国分寺駅」は、多くの人々が利用する交通の結節点であり、北口周辺は国分寺市の中心市街地として発展してきました。
 しかし、駅利用者の増加に対して道路や駅前広場の整備が遅れており、再開発が計画されていました。

 特定建築者に選定さている「住友不動産」は、国分寺市が施行する「国分寺駅北口地区第一種市街地再開発事業」を2015年7月1日に着工しました。共同住宅部分の正式名称は「シティタワー国分寺ザ・ツイン」となっています。

 引用資料 国分寺市・公式ホームページ
 国分寺駅北口地区第一種市街地再開発事業 

シティタワー国分寺 ザ・ツイン ウエストの概要
◆ 計画名-(仮称)国分寺都市計画事業 国分寺駅北口地区第一種市街地再開発事業 施設建築物新築工事・西街区
◆ 所在地-東京都国分寺市本町三丁目3001号(地番)
◆ 交通-JR中央本線「国分寺」駅から徒歩1分、西武鉄道国分寺線「国分寺」駅から徒歩1分、 西武鉄道多摩湖線「国分寺」駅から徒歩1分
◆ 階数-地上36階、塔屋2階、地下3階
◆ 高さ-最高部さ134.97m、軒高134.37m
◆ 敷地面積-5,460.54㎡
◆ 建築面積-3,947.24㎡
◆ 延床面積-57,442.96㎡
◆ 構造-<高層部>鉄筋コンクリート造、<低層部>鉄骨造(柱CFT造、梁鉄骨造)
◆ 基礎工法-直接基礎
◆ 地震対策-制震構造(軸力フリー制震間柱)
◆ 用途-共同住宅、オフィス、店舗、公益施設
◆ 総戸数-299戸(その他店舗18区画、公益業務施設1区画)   
◆ 建築主-住友不動産(特定建築者および売主)
◆ 設計者・監理者-竹中工務店
◆ 施工者-竹中工務店
◆ 着工-2015年06月25日(安全祈願祭)、2015年07月01日(着工)
◆ 竣工-2018年01月下旬予定 
◆ 入居開始-2018年06月末予定


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三越伊勢丹グループ新規商業施設「ミーツ国分寺」
 
三越伊勢丹グループの「三越伊勢丹プロパティ・デザイン」は、2018年4月に国分寺駅北口に地域密着型新規商業施設「ミーツ国分寺」をオープンします。

 引用資料 三越伊勢丹ホールディングス(PDF:2017/11/30)
 国分寺駅北口地区第一種市街地再開発事業における三越伊勢丹グループ新規商業施設「ミーツ国分寺」出店について

 「ミーツ国分寺」は、西街区ビルの1階~4階に出店し、商業施設面積約9,000㎡、店舗数約50店舗を予定しています。


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RC柱とCFT柱を一体化するiRSシステム

 高層部に「集合住宅」、低層部に「商業施設」あるいは「オフィス」といった複合用途建築のニーズが増加傾向にあります。しかし、一般的に集合住宅では遮音性など居住性確保に優れた「鉄筋コンクリート造」が適しており、柱間隔が比較的狭くなる一方で、商業施設やオフィスではスペース確保による快適性向上のため、柱間隔を広く取ることのできる「鉄骨造」が適しており、その両立に課題がありました。

 「竹中工務店」は、高層部を「鉄筋コンクリート造」、低層部を「鉄骨造(柱:CFT造、梁:鉄骨造)」の混構造を可能にする接合工法、「iRS(integrate RC and Steel)システム」を開発し、「国分寺駅北口再開発事業」の西街区棟に初適用しました。

 引用資料 竹中工務店(2018/01/29)
 RC柱とCFT柱を一体化する接合工法「iRSシステム」を開発~「国分寺駅北口再開発事業」に初適用し超高層複合用途建築を実現~


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JR中央本線の「国分寺駅」のホームから見た様子です。2017年2月20日の撮影ですが、その時は写真が陳腐化してブログにUPしていませんでした。


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構造がどうなっているんだろう? 構造ヲタの私は写真をたくさん撮影しました。今回の「竹中工務店」のリリースで謎が解けました。後で解明する事もあるので、写真をたくさん撮影しておいて良かったです。


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「iRSシステム」が採用されている部分です。低層部の「鉄骨造(CFT柱)」から高層部の「鉄筋コンクリート造」に切り替わる1フロア下で柱を太くしている様子が分かります。

 「鉄筋コンクリート造」は、「鉄骨造(CFT柱)」に比べると強度が高くないので、柱を太くする必要があるためです(現在は外壁で内部構造は見えません)。


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「鉄骨造」から「鉄筋コンクリート造」に構造が切り替わる部分です。構造ヲタ的には、鉄骨と鉄筋コンクリートが連続するシームレスな切り替えは凄い事なんです(現在は外壁で内部構造は見えません)。


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片方の「仕口」です。仕口の形状から「通しダイアフラム」かと思っていましたが、「外ダイアフラム」でした。


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もう片方の「仕口」です。柱の内部がどのような構造になっているのか皆目見当がつきませんでしたが、今回の「竹中工務店」のリリースで詳細が分かり、スッキリしました!



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