-(仮称)西新宿三丁目西地区第一種市街地再開発事業-
東京には計画が発表され、その後一向に先に進まない都市伝説化しているプロジェクトがいくつかありますが、その最大規模のものが「西新宿三丁目西地区市街地再開発事業」です。
「西新宿三丁目西地区市街地再開発事業」は、「新宿パークタワー」と「東京オペラシティ」の中間に位置する「西新宿三丁目西地区」を再開発するプロジェクトです。
最初に発表された時には、地上77階、高さ338mの日本一高い超高層オフィスビル、地上62階、高さ255mの超高層住宅棟を2棟、地上47階、高さ200mの超高層住宅棟の合計4棟を建設するという夢のようなプロジェクトでした。
しかし、あまりに範囲が広いので、地権者の数も多く調整が難航しており、区域内には我慢しきれず建て替えられたビルもありました。
● 第65回新宿区景観まちづくり審議会
地上65階、地下2階、高さ約235mの超高層ツインタワー(北棟、南棟)を中心として、合計4棟が建設されます。総延床面積約389,900㎡、総事業費は約2,000億円を見込んでいます。
2018年7月31日に「第65回新宿区景観まちづくり審議会」が開催され、「(仮称)西新宿三丁目西地区第一種市街地再開発事業」の詳細な資料が公開されています。
引用資料 新宿区・公式ホームページ(2018/07/31)
第65回新宿区景観まちづくり審議会
「第65回新宿区景観まちづくり審議会」の資料を見て、 ”ここまで具体化していたのか!” と正直ちょっと驚きました。都市伝説化していたプロジェクトが遂に動き出します。
8月8日の夜に「新宿区景観まちづくり審議会」のホームページを見て公開に気が付いたのですが、すでに1週間以上経過していました。
「新宿区景観まちづくり審議会」は、いつもいきなり衝撃的な完成イメージや図面を公開するのですが、ひっそりと公開するのでニュースになる事も無くなかなか気が付きません。
(仮称)西新宿三丁目西地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 所在地-東京都新宿区西新宿三丁目内
◆ 階数-地上65階、地下2階
◆ 高さ-約235m
◆ 敷地面積-約29,770㎡(施設全体)
◆ 建築面積-約20,440㎡(施設全体)
◆ 延床面積-約389,900㎡(施設全体)
◆ 用途-共同住宅、商業施設、子育て支援施設他
◆ 建築主-西新宿三丁目西地区市街地再開発準備組合(事業協力者 前田建設工業、野村不動産、東京建物、住友商事、首都圏不燃建築公社)
◆ コンサルタント-佐藤不動産鑑定コンサルティング、上野計画事務所、石本建築事務所、環境管理センター
◆ 都市計画決定-2018年度予定
◆ 組合設立-2019年度予定
◆ 権利変換計画認可-2020年度予定
◆ 着工-2021年度予定(解体工事含む)
◆ 竣工-2028年度予定
A-1地区(北棟+南棟)の概要
◆ 階数-地上65階、地下2階(北棟、南棟)
◆ 高さ-約235m(北棟、南棟)
◆ 敷地面積-約29,000㎡
◆ 建築面積-約19,900㎡
◆ 延床面積-約384,700㎡(北棟約181,600㎡、南棟約203,100㎡)
◆ 構造-鉄筋コンクリート造(高強度コンクリート)、一部鉄骨造
◆ 総戸数-約3,200戸(北棟約1,650戸+南棟約1,550戸)
A-2地区の概要
◆ 階数-地上10階、地下1階
◆ 高さ-約35m
◆ 敷地面積-約500㎡
◆ 建築面積-約340㎡
◆ 延床面積-約3,700㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
A-3地区の概要
◆ 階数-地上9階、地下0階
◆ 高さ-約35m
◆ 敷地面積-約270㎡
◆ 建築面積-約200㎡
◆ 延床面積-約1,500㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
南北道路側から見た「中景のイメージ図」です。
「コミュニティ広場全景」です。
「北棟立面図」です。
「南棟立面図」です。
「計画図 (配置図)」です。
歩行者デッキを延伸
2階レベルにある「東京オペラシティ」から続く既存の歩行者デッキが、敷地内を経由して、「十二社通り」まで延伸します。初台駅から新宿駅方面をつなぐ歩行者ネットワークの一部となります。
「敷地周辺現況」です。地上65階、地下2階、高さ約235mの超高層ツインタワーが建設される「A-1地区」、小規模な「A-2地区」と「A-3地区」の3地区に分かれます。
あまりに長期間を要したため「十二社通り」沿いの建物は、待ち切れず建て替えが行われたりしています。そのため「十二社通り」沿いは一部しか参加しません。