東京メトロ東西線「九段下駅」 ドアの幅や位置が異なる車両に対応する二重引き戸による「大開口ホームドア」が本格稼働!
-東京メトロ東西線・九段下駅-
「東京メトロ」は、ドアの位置や幅が異なる車両が混在している路線へのホームドアの早期設置を目指し、二重引き戸による「大開口ホームドア」の実証試験が行われました。
東京メトロ東西線には、「東京メトロ」の車両の他に、「JR東日本」と「東葉高速鉄道」の車両が乗り入れています。
車両は各社共に20m級車両10両編成で統一されています。いずれの車両も4ヶ所のドアが設けられていますが、ドアの幅や位置は統一されていません。
2016年3月6日~2017年3月頃まで、東京メトロ東西線の「九段下駅」で実証試験が行われました。「大開口ホームドア」は、九段下駅2番線(中野方面)の後方2両分に設置され、乗降客の流動及び列車の安定運行に与える影響等について実証試験を行いました。
「大開口ホームドア」に関する試験は、2015年3月~9月まで東京メトロ東西線の「妙典駅」の1番線で行った実証試験に引き続き、2度目でした。
● 2018年2月17日から本格稼働!
実証試験の結果が良好だった事で、2017年9月30日に1番線、2017年10月8日に2番線に設置工事が行われました。そして、2018年2月17日より本格稼働を開始しました。
JRの在来線、私鉄、地下鉄では、日本で最初の二重引き戸による「大開口ホームドア」の本格稼働になりました。「大開口ホームドア」は、「ナブテスコ」製です。
それから少し遅れて、2018年3月17日に開業したJR京都線の「JR総持寺駅」で、JR西日本で初となる「二重引戸式」のームドアが稼働しました。
2018年2月17日より本格稼働を開始した東京メトロ東西線の「九段下駅」の「大開口ホームドア」です。
実証実験のものとほぼ同じ仕様ですが、一部改良されています。ホームドアの戸袋部・ドア部ともに「スカイブルー(水色)」のラインカラーが入りました。
実証実験中だった時の「大開口ホームドア」です。
「戸袋」部分です。
一部の戸袋には、液晶の「デジタルサイネージ」が組み込んであって非常に分かりやすいです。
ドア部分は、二重引き戸になっています。「強化ガラス」が多用され非常に洗練されています。「スカイブルー(水色)」のラインカラーが鮮やかです。
「大開口ホームドア」は、開口幅が3,585㎜または3,320㎜で、既存ホームドア(有楽町線)の開口幅2,480㎜と比べるとかなり広いです。車両のドアの幅や位置が統一されてなくても対応できます。
電車が到着すると開口部の広さを実感します。
開閉は非常にスムーズです。
JR京都線・JR総持寺駅
2018年3月17日に開業したJR京都線の「JR総持寺駅」で、JR西日本で初となる「二重引戸式」のームドアが稼働しました。開口部が3.3mと広く確保されています。
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