「金城湯池」の渋谷を死守する東急グループ 新たな再開発「ネクスト渋谷桜丘地区市街地再開発事業」における事業協力に関する協定書締結!
-ネクスト渋谷桜丘地区市街地再開発事業-
「ネクスト渋谷桜丘地区再開発準備組合」と「東急不動産」は、2018年12月14日付で、「ネクスト渋谷桜丘地区市街地再開発事業 事業協力に関する協定書」を締結しました。
引用資料 東急不動産(2018/12/18)
ネクスト渋谷桜丘地区市街地再開発事業における事業協力に関する協定書締結について
「ネクスト渋谷桜丘地区市街地再開発事業」は、計画されている「渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業」の西側の施行面積約2.1haです。
今後の渋谷駅改良及び周辺の基盤整備計画とあわせ、渋谷駅機能の一翼を担い、東急不動産が組合員及び参加組合員として参画する「渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業」の完成とともに、代官山、恵比寿方面へのゲートとしての機能を担うことが期待されています。
● 東急グループの金城湯池である渋谷
渋谷は、東急グループの金城湯池(他から侵害されにくい勢力範囲)です。「東京メトロ副都心線」が直通した時には、盛んにマスコミが渋谷の素通りの危機を煽っていました。しかし、現在の渋谷は疾風怒濤の開発ラッシュになっています。素通りの危機は完全に杞憂に終わりました。
杞憂に終わったのは、「金城湯池」の渋谷を死守する東急グループの猛烈な投資が非常に大きいです。次々と超高層ビルを建設して渋谷の魅力を大幅に高めています。
多くの鉄道グループは、親会社の鉄道会社の子会社として「不動産会社」が存在しています。しかし、「東急グループ」は違います。
「東京急行電鉄」は、「東急不動産ホールディングス」に約16%しか出資していません。子会社では無く、兄弟会社の扱いになります。
「東急不動産ホールディングス」は、2018年3月期の連結売上高866,126百万円の巨大企業です。連結売上高は「三井不動産、三菱地所、住友不動産」に次ぐ業界4位です。
グループに売上高8千億円を超える巨大不動産会社があるのは非常に大きいです。「東京急行電鉄」と「東急不動産ホールディングス」が、両輪となって渋谷の再開発を推進しています。
すでに、東急グループが手掛けた「セルリアンタワー、渋谷ヒカリエ、渋谷ストリーム」の3棟の超高層ビルが竣工し、「渋谷スクランブルスクエア、渋谷フクラス、(仮称)南平台プロジェクト」の3棟が建設中です。更に「渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業」の着工も控えています。
渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業
「渋谷駅桜丘口地区市街地再開発組合」に、組合員及び参加組合員として参画している「東急不動産」は、「渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業」において、東京都知事より権利変換計画の認可を受けました。2019年1月より解体工事に着手します。
引用資料 東急不動産(2018/10/31)
渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業 権利変換計画認可を受け2019年1月より解体着工
渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 計画名-渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業
◆ 対象区域-約26,000㎡(施設全体)
◆ 敷地面積-約16,970㎡(施設全体)
◆ 延床面積-約254,830㎡(施設全体)
A街区の概要
◆ 階数-地上39階、地下4階
◆ 高さ-約179m
◆ 敷地面積-約8,073㎡
◆ 延床面積-約184,800㎡
◆ 用途-オフィス、店舗、起業支援施設、駐車場等
B街区の概要
◆ 階数-地上29階、地下2階
◆ 高さ-約133m
◆ 敷地面積-約8,479㎡
◆ 延床面積-約69,200㎡
◆ 用途-共同住宅、オフィス、店舗、サービスアパートメント、駐車場等
C街区の概要
◆ 階数-地上4階、地下0階
◆ 高さ- 約17m
◆ 敷地面積-約418㎡
◆ 延床面積-約830㎡
◆ 用途-教会等
渋谷スクランブルスクエア
「渋谷駅地区 駅街区開発計画」は、JR渋谷駅の東側に地上47階、地下7階、高さ229.706mの東棟、西側に地上13階、地下5階、高さ約76mの西棟、東棟と西棟の間に、山手線・埼京線の線路とホームを覆う形で、地上10階、地下2階、高さ約61mの中央棟を建設します。
「東京急行電鉄、JR東日本、東京メトロ」が推進している「渋谷駅街区開発計画」について、施設名称が「渋谷スクランブルスクエア(SHIBUYA SCRAMBLE SQUARE)」に決定しています。
渋谷スクランブルスクエアの概要
◆ 計画名-渋谷駅地区駅街区開発計画
◆ 所在地-東京都渋谷区渋谷二丁目24番1他
◆ 階数-地上47階、地下7階(東棟)、地上10階、地下2階(中央棟)、地上13階、地下5階(西棟)
◆ 高さ-最高部229.706m、建築物229.706m(東棟)、約61m(中央棟)、約76m(西棟)
◆ 敷地面積-15,275.55㎡(施設全体)
◆ 建築面積-18,216.49㎡(施設全体)
◆ 延床面積-276,010.18㎡(施設全体)、約181,000㎡(東棟)
◆ 構造-鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-直接基礎、一部杭基礎
◆ 用途-物販店舗、飲食店舗、オフィス、駅施設、駐車場等
◆ 事業主体-東京急行電鉄、東日本旅客鉄道(JR東日本)、東京地下鉄(東京メトロ)
◆ 設計者-渋谷駅周辺整備計画共同企業体(日建設計、東急設計コンサルタント、ジェイアール東日本設計事務所、メトロ開発)
◆ デザインアーキテクト-日建設計、隈研吾建築都市設計事務所、SANAA事務所
◆ 施工者-東急建設、大成建設JV
◆ 着工-2014年06月10日(準備工事)
◆ 竣工-2019年07月末予定(東棟)、2028年03月末予定(中央棟、西棟)
◆ 開業-2019年秋予定(東棟)、2027年度予定(中央棟、西棟)
渋谷フクラス(SHIBUYA FUKURAS)
「東急プラザ渋谷」の跡地には、地上19階、地下5階(地上18階、地下4階)、高さ103.31mの「道玄坂一丁目駅前地区第一種市街地再開発事業」が建設されています。
道玄坂一丁目駅前地区市街地再開発組合」と「東急不動産」は、「道玄坂一丁目駅前地区第一種市街地再開発事業」のビル名称を、「渋谷フクラス(SHIBUYA FUKURAS)」に決定しています。
渋谷フクラス(SHIBUYA FUKURAS)の概要
◆ 所在地-道玄坂一丁目駅前地区第一種市街地再開発事業
◆ 所在地-東京都渋谷区道玄坂一丁目38番(地番)
◆ 階数-地上19階、地下5階(運用上は地上18階、地下4階)
◆ 高さ-103.31m
◆ 敷地面積-3,335.53㎡
◆ 建築面積-3,316.56㎡
◆ 延床面積-58,676.49㎡(事務所貸室面積16,886.24㎡)
◆ 構造-鉄骨造、一部(鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造)
◆ 基礎工法-直接基礎
◆ 地震対策-制振構造
◆ 用途-オフィス、飲食店舗、物販店舗、自動車車庫、銀行の支店ほか
◆ 建築主-道玄坂一丁目駅前地区市街地再開発組合(事業協力者 東急不動産)
◆ デザイン監修-手塚建築研究所、日建設計
◆ 設計者・監理者-清水建設
◆ 施工者-清水建設
◆ 解体工事-2015年04月01日~2016年08月31日
◆ 着工-2016年03月
◆ 竣工-2019年10月31日予定
◆ 総事業費-465億円
(仮称)南平台プロジェクト
「(仮称)南平台プロジェクト」は、かつて「東急不動産」の本社があった「新南平台東急ビル」および「南平台東急ビル(東急スカイラインアパートメンツ)、渋谷TODビル、広井ビル」の4棟を地権者と共同して建替えるプロジェクトです。
(仮称)南平台プロジェクトの概要
◆ 所在地-東京都渋谷区道玄坂一丁目31番1(地番)
◆ 交通-JR線・副都心線・半蔵門線・銀座線・東急東横線・田園都市線・京王井の頭線「渋谷」駅6分、京王井の頭線「神泉」駅4分
◆ 階数-地上21階、塔屋1階、地下1階
◆ 高さ-106.90m
◆ 敷地面積-4,128.33㎡
◆ 建築面積-2,612.16㎡
◆ 延床面積-46,953.76㎡
◆ 構造-鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 地震対策-制振構造
◆ 用途-オフィス、集会所、飲食店、駐車場
◆ 建築主-一般社団法人道玄坂121(東急不動産および地権者で組成した事業会社)
◆ プロジェクトマネージャー-東急不動産
◆ 設計者・監理者-清水建設・東急設計コンサルタント設計共同企業体
◆ 施工者-清水建設
◆ 着工-2016年07月01日
◆ 竣工-2019年03月31日予定
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