登録有形文化財 歴史的建造物「 旧九段会館」の建て替え事業 「(仮称)九段南一丁目プロジェクト」が新築着工!
-九段会館-
「九段会館」は、1934年3月に竣工しました。しかし、2011年3月11日に発生した「東日本大震災」で、天井が崩落して、休館に追い込まれていました。
「財務省関東財務局」は、「九段会館」の土地の貸し付け先を決める一般競争入札の落札者を「東急不動産」に決定しています。定期借地権方式で土地を貸し付け、建物の一部を保存しつつ、残りの部分を解体して高度利用を図る事業です。
「東急不動産」と「鹿島建設」が出資する「合同会社ノーヴェグランデ」は、2018年3月1日に国との間で合意書を締結し、70年間の定期借地による九段会館の一部保存・建替え事業に着手しました。
● 新築工事に着手!
「東急不動産」と「鹿島建設」が出資する「合同会社ノーヴェグランデ」は、「(仮称)九段南一丁目プロジェクト」の新築工事に着手しました。2022年7月竣工予定です。
引用資料 東急不動産(2019/09/17)
登録有形文化財の歴史的建造物「旧九段会館」建て替え事業 (仮称)九段南一丁目プロジェクトが新築着工 「水辺に咲くレトロモダン」をコンセプトに2022年7月竣工予定
コンクリート造の建物に瓦葺きの勾配屋根を塔屋とパラペットに冠する「帝冠様式」。その特徴をよく表す建物北側と東側部分をL字状に保存して活用します。
保存部分は「免震レトロフィット工法」の採用、中性化により劣化したコンクリートの補修対策の実施、外壁のスクラッチタイルの落下防止対策の実施等により、創建時の姿を復原・保存します。
九段会館建て替えの概要
◆ 計画名-(仮称)九段南一丁目プロジェクト
◆ 所在地-東京都千代田区九段南一丁目5番1外
◆ 交通-東京メトロ半蔵門線・東西線、都営新宿線「九段下」駅徒歩1分
◆ 階数-地上17階、地下3階
◆ 高さ-最高部85.0m、軒高74.97m
◆ 敷地面積-8,765.85㎡
◆ 建築面積-5,106.90㎡
◆ 延床面積-67,738.20㎡(既存建物保存部分含む)
◆ 構造-鉄骨造(CFT造)、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 地震対策-免震レトロフィット(既存の建物の基礎などに免震装置を設置)
◆ 用途-オフィス、店舗、集会場、駐車場等
◆ 建築主-合同会社ノーヴェグランデ(東急不動産と鹿島建設が出資)
◆ 設計者・監理者- 鹿島・梓 設計・工事監理業務共同企業体
◆ 施工者-鹿島建設
◆ 着工-2018年03月01日(解体工事含む)
◆ 竣工-2022年07月15日予定
◆ 土地の貸付期間-2018年03月01日から70年間(定期借地権方式)
「メインエントランス イメージ」です。
「お濠沿い テラス イメージ」です。
「屋上庭園 イメージ」です。
工事着工前の「九段会館」です。既存建物北東側をL字状に保存します。保存部分は、「免震レトロフィット」を適用し耐震性を確保します。
| 固定リンク
« 中央区 地上59階、高さ約199mの「月島三丁目北地区第一種市街地再開発事業」の予定地 | トップページ | 大手町の再開発が「日本橋川」を超えて神田地区に拡大 三菱地所が参画する「(仮称)内神田一丁目プロジェクト」 »
「121 東京都・千代田区②」カテゴリの記事
- リクルートホールディングス 「Indeed(インディード)」の買収で成長が加速 2023年3月期の売上高3,429,519百万円 売上高3兆円を大幅に突破!(2023.05.21)
- 千代田区 地上22階、高さ約110mの「神田小川町三丁目西部南地区第一種市街地再開発事業」 市街地再開発組合の設立を認可(2023.05.17)
- TOKYO TORCH(トウキョウトーチ) 地上62階、 高さ約390mの「Torch Tower(トーチタワー)」 2023年3月下旬の解体状況(2023.03.27)
- 千代田区 九段南一丁目地区まちづくり基本構想 「北街区・中街区・南街区」の3街区連携で推進!(2023.03.06)