千代田区の新たなフロンティア「神田地区」 「神田錦町三丁目南部東地区」は、最短ケースで2025年度~2026年度の完成を想定!
-神田地区-
「大手町」は、21世紀に入って連鎖的再開発や単独での建て替えなどの疾風怒濤の再開発によって、ほとんどのビルが建て替えもしくは建て替え中です。残っているのは「NTTコミュニケーションズ大手町ビル、NTTコミュニケーションズ大手町ビル別館」と「気象庁本庁、大手町合同庁舎3号館」くらいです。
「大手町」の再開発はほぼ完了したので、再開発は「日本橋川」を北に超えて「神田地区」に拡大しようとしています。「神田地区」は、千代田区の新たなフロンティアになると思われます。
● 神田錦町三丁目南部東地区
「神田錦町三丁目南部東地区再開発準備組合」は、敷地の大街区化を軸とした再開発施設を検討しています。最短ケースで2025年度~2026年度頃の完成を想定し、2020年度以降に都市計画手続きを進めたい考えです。
引用資料 建設通信新聞(2019/10/04)
6、7年後の完成想定/20年度にも都計手続き 敷地を大街区化/神田錦町3南部東再開発
引用資料 千代田区・公式HP(PDF)
環境まちづくり部 資料
地権者の「安田不動産」が事業協力しているほか、「都市再生機構(UR)」も参画しています。コンサルタントは上野計画事務所が担当しています。対象区域は、神田錦町三丁目の約29,600㎡です。
「神田警察通り」沿いは、「住友商事」の開発が先行しており、「テラススクエア」が2015年5月15日にグランドオープン、「(仮称)神田錦町二丁目計画」が、2020年3月の竣工に向けて建設中です。
神田錦町三丁目南部東地区の「施設配置のイメージ」です。敷地中央に業務・商業などの大規模複合ビル、その南側にマンションを建設する構想です。北側の「神田警察通り」沿いの敷地は、公共広場や公開空地などのオープンスペースを整備する方針です。
テラススクエア
「博報堂、住友商事、三井住友海上火災保険、大修館書店、安田不動産」は、5社共同で「(仮称)神田錦町三丁目共同建替計画」を建設し、複合ビル「テラススクエア」として2015年5月15日にグランドオープンしました。
建設地には、かつては博報堂旧本館など6棟のビルが建っていました。各社の出資割合は、土地の持分に応じて「博報堂(44.5%)、住友商事(31.9%)、三井住友海上火災保険(9.8%)、大修館書店(8.9%)、安田不動産(4.9%)」で、住友商事が幹事会社を務めました。
テラススクエアの概要
◆ 計画名-(仮称)神田錦町三丁目共同建替計画
◆ 所在地-東京都千代田区神田錦町三丁目22番地
◆ 交通-東京メトロ半蔵門線、都営地下鉄新宿線・三田線「神保町」駅徒歩2分、東京メトロ東西線「竹橋」駅徒歩5分、東京メトロ丸ノ内線「淡路町」駅徒歩7分、東京メトロ千代田線「新御茶ノ水」駅徒歩7分、JR中央線・総武線「御茶ノ水」駅徒歩10分
◆ 階数-地上17階、塔屋3階、地下2階
◆ 高さ-最高部89.57m
◆ 敷地面積-6,049.85㎡
◆ 建築面積-3,369.19㎡
◆ 延床面積-52,836.84㎡(オフィス総貸付面積29,840.76㎡)
◆ 構造-鉄骨造、一部(鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造)
◆ 基礎工法-直接基礎
◆ 地震対策-中間層免震構造(鉛プラグ入り積層ゴム、U型鋼材ダンパー)
◆ 用途-オフィス(4階~17階)、商業施設(1階・2階)、カンファレンス(3階)、自動車車庫(地下1階)
◆ 建築主-博報堂(44.5%)、住友商事(31.9%)、三井住友海上火災保険(9.8%)、大修館書店(8.9%)、安田不動産(4.9%)
◆ 設計者・監理者-日建設計
◆ 施工者-神田錦町三丁目共同建替計画建設共同企業体(鹿島建設、清水建設)
◆ 着工-2012年11月15日
◆ 竣工-2015年04月28日(工事完了)、2015年04月30日(竣工)
◆ オープン-2015年05月15日(グランドオープン)
(仮称)神田錦町二丁目計画
「東京電機大学」は、創立からおよそ100年の間、神田に立地していましたが、北千住駅前に移転しています。跡地は「住友商事」が主体となって再開発が行われます。
「住友商事」は、2017年5月1日より、「(仮称)神田錦町二丁目計画」の新築工事に着手しました。総事業費は1,000億円超、住友商事単独の不動産事業としては、過去最大規模となります。
引用資料 住友商事(2017/04/27)
大規模開発プロジェクト「(仮称)神田錦町二丁目計画」着工について
(仮称)神田錦町二丁目計画の概要
◆ 所在地-東京都千代田区神田錦町二丁目2番地1号、他
◆ 階数-地上21階、塔屋2階、地下1階
◆ 高さ-最高部120.85m、軒高104.57m
◆ 敷地面積-9,761.29㎡
◆ 建築面積-5,010.67㎡
◆ 延床面積-85,351.56㎡
◆ 構造-鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-杭基礎
◆ 地震対策-中間層免震構造(1階と2階の間に免震装置を設置)
◆ 用途-オフィス(5階~21階)、飲食・物販店舗(1階)、集会場(多目的ホール(2階)・貸会議室(3階))、自動車車庫(地下1階)
◆ 建築主-住友商事
◆ 設計者・監理者-日建設計
◆ 施工者-大林組
◆ 着工-2017年05月01日
◆ 竣工-2020年03月31日予定
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