国家戦略特区 東京都が新たに「内幸町」と「赤坂二・六丁目」の2プロジェクトを追加提案 都市再生プロジェクトが合計40件に!
-国家戦略特区-
2019年12月13日に「東京圏(第28回)・福岡市・北九州市(第22回)・沖縄県(第9回)・仙台市(第13回)・広島県・今治市(第8回)国家戦略特別区域会議 合同会議」が行われました。
東京都は現在、国際競争力の強化に貢献する38の都市再生プロジェクトを都市計画法等の特例対象とし、スピーディーな整備に取り組んでいます。今回、さらに「(1)内幸町、(2)赤坂二・六丁目」の2プロジェクトを追加提案しました。東京都の都市再生プロジェクトは、合計40件になります。
「内幸町」は「エヌ・ティ・ティ都市開発株、三井不動産」、「赤坂二・六丁目」は「三菱地所、東京放送ホールディングス」により再開発事業が行われる予定です。
引用資料 首相官邸(PDF:2019/12/13)
第28回東京圏国家戦略特別区域会議東京都提出資料資料
内幸町
「三井不動産、NTT都市開発、東京電力」などが、内幸町の敷地面積約7万㎡を再開発します。2020年秋以降の着工で、段階的に工事を進めて2036年までには完了を目指します。
引用資料 日本経済新聞(2019/07/29)
五輪後最大級の再開発 三井不・NTT・東電、東京・内幸町に高層ビル複数
「NTT日比谷ビル」が建っているあたりには、地上46階のオフィスや店舗が入る超高層複合ビルが計画されており2025年の開業を目指します。「みずほ銀行内幸町本部ビル」が建っているあたりには、地上45階のオフィスやホテルが入る超高層複合ビルが計画されており2027年の開業を目指します。
内幸町再開発の範囲です。内幸町の敷地面積約7万㎡を再開発します。
帝国ホテル東京
「帝国ホテル」については、建て替えもしくは改装など今後判断するとのことでしたが、「帝国ホテル東京」のメインの「新本館」は、1970年3月10日開業と建て替えを考えてもいい時期だと思います。「帝国ホテル」は、三井不動産が株式の33.16%を保有する筆頭株主となっています。
日比谷U-1ビル(旧NBF日比谷ビル)
南側に隣接して「日比谷U-1ビル」があります。「NBF日比谷ビル」という名称でしたが、「三井不動産」が、2018年3月30日に取得して改称されました。この場所には、明治時代に「鹿鳴館」がありました。
概要は、地上26階、塔屋2階、地下4階、高さ109.30m、敷地面積5,065.35㎡、延床面積51,941.13㎡です。1984年6月30日に竣工しました。竣工時の名称は「大和生命ビル」です。
NTT日比谷ビル
更に南側には、「NTT日比谷ビル」があります。概要は、地上9階、塔屋2階、地下4階、敷地面積13,041.13㎡、建築面積5,957.36㎡、延床面積79,753.72㎡です。1961年1月1日に「日比谷電々総合建物」として竣工しました。1962年に「BCS賞」を受賞しています。
みずほ銀行内幸町本部ビル
街区の南端には「みずほ銀行内幸町本部ビル」があります。概要は、地上32階、塔屋2階、地下4階、高さ約140m、敷地面積13,500㎡、建築面積7,300㎡、延床面積135,000㎡です。「第一勧業銀行本店」として1980年9月に竣工しました。1982年「BCS賞」を受賞しています。
赤坂二・六丁目
「三菱地所」と「東京放送ホールディングス(TBS)」は、東京・赤坂にある「国際新赤坂ビル(東館、西館、アネックス)」などの建て替えに関する事業協定を締結しています。
引用資料 三菱地所(PDF:2019/01/30)
三菱地所とTBSが「国際新赤坂ビル」の共同建替えに向けた事業協定を締結 ~メディア発信拠点の整備を通じて、赤坂エリアのエンタテインメント機能を強化~
「国際新赤坂ビル」を隣接建物とともに解体した上で、国際的なビジネス、メディア発信の拠点となる複合開発を共同で進めます。建設する建物の規模、事業スケジュールは未定ながら、おおむね10年後の竣工を目指します。
再開発対象は、「国際新赤坂ビル」が敷地面積約13,100㎡(合算)、隣接建物が敷地面積約800㎡です。敷地面積約13,900㎡(13,100㎡+800㎡)の大規模再開発事業となります。
「周辺地図」です。
国際新赤坂ビル(東館・西館)
「国際新赤坂ビル」です。「東館」と「西館」に分かれています。
国際新赤坂ビルの概要
◆ 所在地-東京都港区赤坂二丁目14-27(東館)、東京都港区赤坂六丁目1-20(西館)
◆ 交通-東京メトロ千代田線「赤坂」駅直結
◆ 階数-(東館)地上24階、塔屋1階、地下3階、(西館)地上18階、塔屋1階、地下3階
◆ 高さ-(東館)99.75m *塔を含む最高部139.3m、(西館)76.95m
◆ 敷地面積-11,772.35㎡(東館+西館)
◆ 延床面積-81,160.39㎡(東館+西館))
◆ 構造-鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 用途-オフィス、店舗
◆ 建築主-国際自動車
◆ 設計者・監理者-三菱地所
◆ 施工者-大林組(東館)、大成建設(西館)
◆ 竣工-1980年09月
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